「アニー・ホール」「それでも恋するバルセロナ」などを撮ったウッディ・アレ
ン監督のこの作品は、パリの街を舞台に繰り広げるロマンティック・コメディ
です。
W・アレン監督は「ハンナとその姉妹」以来三度目になるアカデミー賞最優
秀脚本賞受賞ですし、作品賞としてもノミネートされた作品なので期待して
いました。
ハリウッドの脚本家ギル(オーウェン・ウイルソン)は、婚約者のイネズ(レイ
チェルマクアダムス)と彼女の両親とともにパリへ遊びに来ています。
仕事も順調で美しい婚約者もいるギルですが、彼の心がどこか満たされて
いないのは、いつまでも脚本家ではなく作家になりたいという夢があったか
らなのです。
旅行の途中のある晩に、ギルは一人で深夜のパリの街をさまよっていると
不思議な店にたどり着きます。
そこはなんとヘミングウェイ、ピカソ、ダリらの芸術家たちが集う場所で、しか
も1920年代のパリだったのです・・・。
タイムスリップが気になる人もいるでしょうが、そんな事は目をつぶってウッ
ディ・アレンの洒落っ気を受け入れて楽しんだ方が幸せです。
現代のパリ、1920年ころのパリ、更に1890年代のパリにも足を踏み入れる
趣向で、この大人のおとぎ話はとても面白いし、各年代のパリの風物が実
に素敵です。
ギル役のオーウェン・ウイルソンは、役柄にはまって好感度の高い演技です
が、古い時代に入り込み好意を抱くピカソの愛人アドリアナ役の(マリオン・コ
ティヤール)がまたまた素敵なのです。
少し褒め過ぎたキライありですが、一昨年にパリに旅行し、この街の魅力に
接した私なので、余計に面白く感じたのかも知れません。
とにかく楽しい映画なので是非ご覧になってください。
(5/26 TOHOシネマズ天神 初日10:10の回 39人)
↓私のパリでのスナップから抜粋
↑セーヌ河から望むエッフェル塔 ↑バックはノートルダム寺院
↑ベルサイユ宮殿の庭園で ↑ムーランルージュにも行きました
↑モンサン・ミッシェルです ↑ルーブル美術館で