映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「昼下りの情事」 (再映ですが・・・)

2012年06月18日 | 日記

   

     この映画は映画館で、そしてテレビの放映で何度も見ています。
     今回は、福岡・KBCシネマの"映画黄金期の名作をスクリーンで楽しもう"で
     見て来ました。

     内容は皆さんよくご存知と思いますので詳しくは省略しますが、オードリー・
     ヘプパーン主演のパリを舞台にしたロマンチックコメディです。
     彼女としては二度目のビリー・ワイルダー監督作品で、彼の計算された演出
     が見もので、背伸びした純情娘を演じたヘプパーンの魅力を大きく引き出して
     います。

     相手役のゲーリー・クーパーが決して悪いとは言いませんが、この時のヘップ
     バーンが28才、クーパーが56才で、クーパーが老け過ぎが一寸ばかり気にか
     かります。
     監督は最初、ケーリー・グランドで撮ろうと思っていたそうで、この配役が実現
     していたら、また違ったポジションを獲得していたかも知れません。
     もう一つ配役の妙は父親役にモーリス・シュバリエを持ってきたことで、しびれ
     ます。

     更にもう一つ、音楽の素晴らしさです。全編に流れる「魅惑のワルツ」はこの
     映画のために作られたものではありませんが、作品にマッチして雰囲気を大
     いに盛り上げています。

     この映画は製作が1957年でモノクロですが、なんら遜色はないし、とても55年
     前の映画とは思えないくらい素敵です。
     55年前ですよ、55年経った現在、技術的な進歩はありますが、映画の本質的
     な中身はどれだけ進歩したのでしょうか、今の製作陣はもっと反省し、勉強して
     もらいたい想いがしきりです。
                          (6/12 KBCシネマ 4日目 10:00の回 15人)

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