最愛の妻を亡くしたベンジャミン(マット・ディモン)は、深い悲しみの中にい
ましたが、ロスの新聞社を辞め、14歳の息子ディランと7歳の娘ロージーと
引越しを決意、見つけた新居は郊外の広大な丘の上に建つ邸宅でした。
でもこの家には閉鎖中の動物園が付いていたのです。経験も知識もなく、
身内は大反対ですが、意を決して一癖も二癖もある飼育員たちと動物園
の再建を目指すベンジャミンたち。
でも次から次へと襲い掛かる問題は、父親を理解しない息子のこと、そし
て続出するトラブルでした・・・。
原題は「We Bought a Zoo(動物園購入)」で、素人が動物園を再建する
なんてどう考えても無茶苦茶だし、このストリー自体が甘いのではないか
と思いましたが、英国のコラムニスト、ベンジャミン・ミーの体験記の映画
化だそうで驚きました。
監督はベテランのキャメロン・クロウで、彼らしく上手く纏め上げていると思
います。
主人公役のマット・デイモンが従来の役柄とは大きく違った父親を演じてい
ますが、役にはまってとてもいい味を出しています。
そんな彼を段々と愛して行く飼育員役のスカーレット・ヨハンソンも魅力的
でいいと思いますが、7才の娘役のマギー・エリザベス・ジョーンズがまる
でハリウッド版芦田愛菜ちゃんです。彼女はこの作品のムード作りに大き
く貢献しています。
甘いと言われるかも知れませんが、見る者を優しく癒してくれる作品として
お薦めします。
(6/8 T0HOシネマズ天神 初日 12:20の回 28人)