いつもこのブログにお立ち寄りくださり、厚くお礼申し上げます。
私のブログは月曜~金曜を原則に映画を中心に書かせていただいていま
すが、最近は見た映画が溜まり過ぎること、映画の他にも書きたいことが
沢山あり、土曜も書くことが多くなりました。
見終わっている映画は「ニーチェの馬」「ソウル・サーファー」「シグナル 月
曜日のルカ」「スノーホワイト」などで、順番で書こうと思っていたものの、
時々最新作を入れて書く順番を変えます。
という訳で、本日見てきた「愛と誠」を取り上げました。
1970年代に大人気だった梶原一騎・ながやす功の同名コミックを改めて映
画化したものです。
物語の舞台となるのは1972年の新宿。両家の令嬢・早乙女愛(武井咲)は、
幼いころに危機を助けてくれた少年が成長した大賀誠(妻夫木聡)と運命的
な再会を果たします。
札付きの不良となっていた誠を立ち直らせようと献身的に尽くす愛は、不良
の集う花園実業高校に自らも転入します。
誠が心を通わせはじめる由紀(大野いと)や、愛を追って花園にやってきた
優等生の岩清水(斉藤工)、スケバングループのガムコ(安藤サクラ)ら、それ
ぞれの想いが交錯、やがては学校全体を巻き込んだ大乱闘になって行くの
でした・・・。
監督は三池崇史で音楽監督に小林武史、ダンス振り付けにパパイヤ鈴木を
迎え、昭和の歌謡曲を使って多くの場面をミュージカル仕立てにしています。
俳優も上記に加えて市村正親、余貴美子、一青窈、伊原剛志、加藤清史郎
などと結構厚いのですが・・・。
前々回に書いた「ホタルノヒカリ」で、あまりにも薄っぺらな作品だと散々ボヤ
いたばかりですが、引き続きこの作品も最低最悪で、私は最後まで辛抱して
見るのに大苦労でした。
「十三人の刺客」とか「一命」で正攻法の堂々とした演出をみせてくれた三池
監督ですが、今回は全くいただけません。
批評家の連中が新機軸だと褒めている気持ちが私には判りません。
演出も脚本も編集も、そして演技陣もいいところ一つも無しで、監督は自己満
足の世界ですから仕様がありません。
俳優さんも誰一人として今後のプラスになる人はいません。
とにかく全てにひど過ぎます。もうこれ以上述べる気になりません。
(6/15 TOHOシネマズ天神 初日 15:00の回 24人)