「将軍は一つ前の戦争で備える」と言うが、政治家も同じかもしれない。「日本の閉塞感は、何かの改革が足りないからではないか」という観念に、ずっと囚われているように思う。実際には、デフレは1997年の橋本政権の6大改革から始まっている。足りないのは、改革ではなく、需要であり、バラマキは無用だが、安定させてくれさえすれば良いのだ。それが過去3年の経験から得られる教訓ではないか。それでは、政治家がすることがなくなってしまうのかもしれないが。
実は、外交や安全保障にも、政治の限界はある。日経電子版9/26で田原総一朗氏は、安倍首相の弁として、「集団的自衛権を行使できるようにしたら、米国から防衛面での対米協力要請がピタリと止まった」とする。つまり、日米同盟を前提にすれば、日本に安保法制の選択の余地はないわけだ。あとは、喜んで受け入れるのか、嫌々受け入れるのかの違いしかない。政治にはできないことがある。それを明確に認識し、限界の中で最善を尽くす。そういう謙虚さ、現実主義が政治には最も必要と考える。
(今日までの日経)
新築マンション 高値一層。賃金、残業残でも維持を・経団連。
実は、外交や安全保障にも、政治の限界はある。日経電子版9/26で田原総一朗氏は、安倍首相の弁として、「集団的自衛権を行使できるようにしたら、米国から防衛面での対米協力要請がピタリと止まった」とする。つまり、日米同盟を前提にすれば、日本に安保法制の選択の余地はないわけだ。あとは、喜んで受け入れるのか、嫌々受け入れるのかの違いしかない。政治にはできないことがある。それを明確に認識し、限界の中で最善を尽くす。そういう謙虚さ、現実主義が政治には最も必要と考える。
(今日までの日経)
新築マンション 高値一層。賃金、残業残でも維持を・経団連。