経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

10/1の日経

2014年10月01日 | 今日の日経
 大変な事態だよ。筆者は、プラスの市場予想と違い、7月の経済指標が出た段階で、「8月の鉱工業生産は悪化する恐れが高い」としていたが、そのとおりになった。もはや、楽観的なエコノミストは一掃され、「7、8月の経済指標が揃う9月末には、もう望みがないことは、誰の目にも明らかになろう」とした「予言」は的中した。日本経済は、デフレスパイラルへとズリ墜ち始めている。

 だから、2ヶ月前、「年内に対策を打て」と言ったのに。この間、政府がしたのは、補正は臨時国会でしないという決定だった。振り返れば、4月の指標で「アベノミクスの夢を醒ます重症」、5月は「アベノミクスの想定内は破綻」、6月が「アベノミクスの消費は死に体」、7月に「アベノミクスのV字回復は瓦解」としてきた。大勢に抗し、幻想を打ち砕くべく、いち早く情勢を伝えてきたつもりだが、ムダだったようだ。

 今週の日曜には「アベノミクス・デフレスパイラルへ」(仮)を書かされるのではないか。そうすると、11月は「アベノミクス・雇用と収益に異変」、12月は「アベノミクス・景気は全面崩壊に」かい。正直、気持ちが暗くなるよ。去年の夏は、「増税の影響は軽微」なんていう政府の会合が開かれていたな。一気の消費増税さえしてなければ、こうならなかったものを。何をしているんだよ、日本は。

(今日の日経)
 東京を外資誘致で再生。再エネ仕切り直し。8月鉱工業生産1.5%低下、天候不順も出荷下押し、車・電機は在庫調整急ぐ。個人消費指標は一部持ち直し。円は9月に5円超下落。株式含み益11兆円に。香港デモ長期化。すき家が深夜休止。住宅・建設費高騰が影。経済教室・年金は平均の重視を・稲垣誠一。

※天候不順だと、スーパーの売上は伸び、コンビニは落ちるらしい。消費にデコボコがあるのは当たり前、トータルを示す家計調査を無視して、それを希望だと言われてもな。※稲垣先生の言われるとおりだよ。団塊ジュニアがもらう2050年の基礎年金の平均額は3.8万円とはね。
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