神田西口商店街、現役時代、この店の前を何度通り過ぎたことか。
間口1間あるかないかの小さな店である。
が、一度も店に入っていない。
粉末トウガラシをまぶした激辛煎餅は見たことがあるものの、食したことはない。
それが、久しぶりに店の前に立つと、なんだか懐かしい。
店頭に掲示された新聞の切り抜きに惹かれて覗いてみた。
「今戸焼 70年前の味再現」とある。
う~む、カメラ爺が購読する東京新聞ではないか。
蘊蓄は記事に任せよう。
で、1枚160円は高いけど3枚ゲット。
昔ながらの製法で作ったら、そりゃ、手間もかかるだろう。
醤油薄味、入れ歯の人は噛み砕けない硬さ、これぞプリミティブな煎餅だ。
店のしおりに「江戸の歯ざわり 神田の舌ざわり 淡平の煎餅」(永六輔)とあった。
だけど、彼はもう噛めないだろうな。
店の看板の文字は、常連だった彼の筆だそうだ。
知らなかった。
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