kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

鉄道唱歌を思い出す?

2013年12月29日 | 

♪汽笛一声新橋を~
なんて歌があったっけ。

再建された旧新橋停車場駅舎が汐留にあった。
残念ながら休館中で内部を見ることはできなかった。

駅舎は明治4年に建造されたが、関東大震災時に焼失。
汐留地域再開発の際、発掘調査で当時の駅舎等の礎石が発掘されたという。
東京駅建設の43年も前のことである。
それが、国の史跡として平成8年に再建された。
高層ビルの谷間で、埋没しそうだが、文明開化の当時をしのぶには格好の施設だろう。
武士の時代が終わり、散切り頭が闊歩していた頃。
今は昔の話である。



堂々たる山種美術館

2013年12月28日 | 建物

広尾の山種美術館を知ってから、日本画に惹かれるようになった。
もともと上村松園の繊細な絵は好きだったが、ただそれだけだった。
それが、竹内栖鳳、奥村土牛、速水御舟等、コレクションの展覧会を見るようになって、色、構図、緻密な表現に、目を奪われるようになった。

元山種証券(現SMBCフレンド証券)の創始者が収集した作品を収蔵しているが、その資産評価は500億~1,000億円と言われている。
経済人は莫大な富を得ると、それを文化に生かすことを考えるという。
出光・五島・サントリー・森・ブリヂストン・パナソニック等の各美術舘は、まさにそれだろう。

地方に行けば、横山大観のコレクションで知られる島根・安来の足立美術館、栃木・足利の伊万里・鍋島陶磁コレクションの栗田美術館等、枚挙にいとまがない。

それらを安価な入場料で観賞できるのはありがたい。
で、件の山種美術館、展示会場は地下オンリー。
1階に休みどころのカフェがあるだけである。

この山種ビルの他の階は、何に使われているのか。
公益財団法人の事務所は分かるものの、そんなに広いスペースは要らないだろう。
通りの向かいから写真を、撮ったら、気になってしまった。
1階ロビーの加山又造作陶板画「千羽鶴」も見応えがある。

年の瀬に何想う 忠犬ハチ公

2013年12月26日 | 
写真をアップするに際して、
改めて東横線渋谷駅前の銅像忠犬ハチ公の一生を調べてみた。

昭和初期の、美談ばかり頭に残っているが、駅では、心ない人たちに随分いじめられたようだ。
飼い主を待つためではなく、駅前の焼鳥屋に餌を貰うためだった、なんて異論もあるそうだ。
しかし、飼い主が亡くなってから、あちこちに預けられ、2年後、突然、渋谷駅に、決まった時間、朝夕出没するようになった、という話は、にわかに信じがたい。

カメラ爺も、子どもの頃、母親が猫や犬を飼い、可愛がったことを覚えている。
後に、上京して、勤め人なのに、犬・猫を飼ったのは、その思い出があったからだろう。
結局、最後は、どちらも家出をし、行方不明になった。
忠犬・忠猫ではなかった。
近隣の住人に「昼間、家にいない人に飼う資格はない。動物虐待だ」ともいわれた。
あながち当たっていなくもないので、以来犬・猫は飼っていない。

閑話休題。
今や、ハチ公前は、その美談もものかわ、単なる待ち合わせ場所と化している。
もっともカメラ爺は、ここで待ち合わせをしたことはない。
井の頭線渋谷駅コンコースから見下ろすのみである。

♪暦の上ではディセンバー

2013年12月26日 | 都市
今年も残すところ一週間である。
別に新しい月を迎えるだけなのだが…

師走というだけあって、なんとなくあわただしい。
エブリデーサンデーのカメラ爺は、忙しくはないのに、
世間並みに同じ感覚になる。

師走の渋谷駅前広場も、心なしか人の出入りが激しい感じがする。

クリスマス・イヴである。

2013年12月24日 | 行事

近くのキリスト教の教会員から、イヴの礼拝に来ませんか、という誘いがあった。
これから牧師になろうという神学生の説教(第一部)とジャズの聖夜。
ちょっと心惹かれたが、21才の神学生の言葉に、耳を傾ける気持ちにはなれなかった。
今、若者が、2000年以上前の、キリスト生誕の夜をどのように語るのか…
実は、あまり聞きたくないのだ。

しかし、正月と同様、キリスト教を信じる、信じないにも関わらず、
日本にもクリスマスがやってくる。
で、我が家のクリスマスである。
クリスマスを象徴するポインセチア。
キリストの血から愛と寛容を示す赤、そして永遠の命、希望を象徴する緑。
恥ずかしながら、その意味を知らなかった。

せめて、プチ贅沢をしようと、相方の昔からの友人を誘って、
京王線桜上水駅近くのイタリアン「ズッケロ」でクリスマスランチにした。

ブログをさかのぼったら、68歳の誕生日の翌日、7月2日に訪れている。
メニューはさほど変わらないが、少しアレンジしているようだ。


とりあえず、ハウスワインの赤・白(400円)、そしてキリンラガー(600円)。
前菜・パスタ(またはペンネ、リゾット)・デザートのパンナコッタ(ババロア似)、自家焙煎コーヒーのコース(1,400円)。
それにプラス一品、パルマ産生ハムの盛り合わせ(1,800円)。

友人は、イタリアドライハーブ入りペペロンチーノ、相方はカボチャ入りクリーム味リゾット。カメラ爺は、きのこ入りトマトソーススパゲッテイである。
話が弾み、ワインもビールもすすむ。

隠れ家のような店で、12人しか入れない。
私たちの後、ご近所のお一人様が来ただけで、貸切状態。
食通の友人は「歩いて来れるところなのに知らなかった」
永福町・浜田山・高井戸・桜上水界隈に、ピザ・パスタの店は乱立しているが、
本格イタリアンは意外に少ない。

「ズッケロ」(伊語で砂糖の意)、佐藤シェフ一人でやっているこの店、
行列のできる有名店よりすぐれものだと思う。
ま、ご近所グルメのレベルかもしれないけど。


こんなにオシャレだとずっと休んでいたくなる?

2013年12月21日 | 
以前、駅や街の公衆トイレは、あまりきれいとはいえなかった。
それがどうだ、これはコペルニクス的転回だ。

レストルームという表現には馴染みがない。
ありていにいえば休憩所または休憩室という認識しかない。
いかに英語で、便所のこととはいえ、トイレのように一般的ではないと思うのだ。

トイレットペーパーはあってもレストルームペーパーなんてない。
ま、たんに屁理屈なのだけど…

日本語で女性トイレ・多機能トイレ・男性トイレとある。
これならわかりやすい。

とりあえずの試みだろう。
がんばれ!JR東日本.

久しぶりの焼き魚定食に満足!

2013年12月20日 | グルメ

無性に美味しい焼き魚を食べたくなる時がある。
しかし、手ごろな店が意外に見つからない。
グルメの街、恵比寿。
相方が、「居酒屋みたいな定食屋だけど、いい?」という。
「食彩 かどた」
小さな看板がしゃれている。

狭い階段を下りていくと、
午後1時半を過ぎているというのに、若い勤め人達で一杯である。
ランチタイムをずらしているのだろうか。

とりあえず、奥の2人席が空いて案内してもらう。
何度か来たことがあるらしく、
「ごはんと大根おろしのおかわりが自由なの」だと。

相方は、銀むつ漬け焼きとミニ刺身付きの欲張り定食(1,350円+600円)、カメラ爺は、かじき鮪照
焼き定食(1,050円)+生ビール(630円)である。

待つこと数分。魚の大きさに驚いた。
これで、ごはん、大根おろしのおかわりが出来るとあれば、若い人たちが、来るのも当然か。

刺身は量が少なくメリットはなかったが、銀むつ、カジキは脂がのっていて食べごたえがあった。
パンフレットに「天然物+炭火焼にこだわりました」とある。
毎日産地から空輸される新鮮な魚を使っているそうだ。

夜は、居酒屋になり、おまかせコース料理(5,250円+10%サービス料)もある。
少々お高いが、ランチを食べた感じでは、味に間違いはないだろう。






そして誰もいなかった…

2013年12月18日 | 現場
昨夜から、テレビで、天気予報の度に、
「寒気が押し寄せて冷え込み、東京都心でも初雪が降るかもしれません」
と繰り返す。
杉並区の予報でも、昼から弱雨。
が、いっこうに降る気配はない。

で、テニスフリークのカメラ爺は、いそいそとテニスウエアに着替える。
が、MTBでコートに近づいても、ボールを打ち合う音が聞こえない。
普段の仲間はもとより、誰もいなかった。

このまま帰るのはしゃくだと、一人壁打ち。
まずは短いラリー、少しボールに慣れて、ロング。
無言で確実にかえってくるから、
こちらがミスしない限り、えんえんと続く。

フォア、バック、そしてサーブ!
なんだか一人スカッシュの気分だ。
30分も続けたら、ゲームをしているよりハードである。

シャワーを浴びて、レストランに行く。
やたら賑やかだ。
聞くと、ドームのテニススクール忘年会だという。

有閑おばさまたちの姦しい声を聞きながら、ベランダに出た。

♪いまは、もう冬、誰もいないコート

「雨・雪」を繰り返していた天気予報が恨めしくなった。
明日の予報は「終日雨」これは間違いなさそうだ。

今日、ゲームは出来なかったものの、少し体を動かせただけでも、満足である。


何度見ても、この像には圧倒される

2013年12月18日 | アート
JR恵比寿駅から山種美術館に行く時は、必ずこの巨大なダビデ像の前を通らなければならない。
写真左端の女性と比べて大きさがわかるだろう。
本物は大理石だが、これはブロンズのレプリカ。
アパレルメーカー パパスの玄関口である。

今回は反対側の道路から写したが、間近ではカメラを向けるのも躊躇する。
なぜこんな像を設置したのだろうか。
ミケランジェロの作品とはいえ、あまりに生々しい。
社長の個人的趣味か。理由はわからない。

ゑびす(恵比寿・蛭子・夷・戎)と鯨?

2013年12月16日 | 
エビスビールが、恵比寿の地名の由来だったとは知らなかった。
このビール、なんと明治23年(1890)、ドイツ人技師によって醸造開始。
当初、「大黒天」にちなんだネーミングにする予定だったが、
横浜に「大黒ビール」があったため、「恵比壽麦酒」になったという。
サッポロビールの前身の日本麦酒醸造會社である。

それを輸送するための駅が恵比寿駅。
恵比寿様ゆかりの地名ではなかったのだ。
ビール工場跡地が再開発されたのが恵比寿ガーデンプレイスである。
ずいぶんとおしゃれになったものだ。

JR恵比寿駅西口に、ライオンズクラブが昭和50年に寄贈した恵比寿像がある。
文字は三木武夫元総理の書だという。

七福神のひとつとは知っていたが、
えびすとは、そもそもなんぞや、と思い、調べてみた。
タイトルのように、さまざまな漢字があるのには、驚いた。

簡単にいえば、遠くから来た巨大な海の生き物のこと。
鯨・イルカ・ジンベイザメ…。
これらをとらえれば、七つ浦(海辺の集落)をうるおす食糧になったといわれる。
そこで「福をもたらす神」になったという。
何と縄文時代から食べられていたそうだから驚きだ。

恵比寿様が鯨にちなんだ神様だったとはね。知らなかった。