kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

神田美土代町(みとしろちょう)

2016年05月31日 | 看板
現役時代の初期、神田美土代町交差点のビルに会社があった。

月1の診療所通いの際、その懐かしい町名の表示板を見つけた。
今も一部に町名が残されているが、他は町名変更で内神田なんていうそっけない地名になっている。

江戸開府400年(2003年)の記念事業の一環として、千代田区が江戸地図と現代を併記した町名由来表示板を立てたそうだ。
現役の頃、町名や地名の由来なんて興味なかったが、リタイアすると、ブラタモリの影響か、やたら気になりだした。

江戸時代、この界隈は身分の高い武士たちの屋敷が建ち並んでいたという。
五代将軍徳川綱吉の側近柳沢吉保や後の老中や若年寄の屋敷もあったそうだ。
なんだか大奥の時代を思い起こしてしまう。

美土代町も神田も、かつて、この界隈に伊勢神宮に捧げる稲(初穂)を育てるための水田「みとしろ」があったという故事から、明治の初めにつけられた町名だ。
なんだか当時にタイムスリップしたようで「へえ、そうなんだ」と感心してしまった。




日本ダービー 広告ジャック

2016年05月30日 | 
昨日の日本ダービーの結果。
3番・2番・1番人気の着順で、破乱なし。
写真判定の接戦だったようだが、馬券を買っていないカメラ爺には関係ない。

それより、京王・井の頭線の異常なほどの広告量に驚いた。
府中の東京競馬場で開催されるせいだろうが、渋谷駅ホーム、コンコースは真赤な広告に埋め尽くされた。
相当の広告掲載料になるのだろうが、馬券の売上金を考えれば、痛くも痒くもないのかもしれない。

写真の京王線新宿駅ホーム階段の柱もご覧の通り。
関係ない乗客にとっては煩わしい限りである。
これが公営ギャンブルなのだから、唖然とする。
「走れコータロー」で揶揄された美濃部都知事の公営ギャンブル廃止論がなつかしい。
もう半世紀近くも前のことである。

それにしても全仏の錦織選手残念。WOWWOWに対抗して、ライブ中継してくれたテレビ東京に感謝!
しかし、株価が1800円近辺から2500円近くまで急騰するとはねえ。
これも一種の投機といえるかもしれない。

400年以上前の3Dの世界を見た!

2016年05月28日 | アート
一昨日、ル・コルビジェの設計・建築の上野・国立西洋美術館に出かけた。
世界文化遺産に登録され、さぞ混雑しているかと思ったら、
サミット警備のための持ち物検査で、20分程度並んで待つだけだった。
日伊国国交樹立150周年記念「カラヴァッジョ展」

ついに見ることをあきらめた「伊藤若冲展」の2,3時間待ちとはえらい違いだ。
パンフレットに「ルネサンスを超えた男」とある。
実は、この画家のことはまったく知らなかった。

2度も殺人を犯し、しかも脱獄したうえで絵を描き続けた稀代の画家である。
作者不詳の肖像画を見ると、いかにもふてぶてしい顔だ。
が、作風はわずかな光をみごとなまで生かした繊細な絵だった。

篭に入った果物の超精密な描写は、3次元の世界を思わせる。
あまりに生々しい表現は、聖ヨハネやダヴィデとゴリアテの斬首に象徴されるが、
一方、「法悦のマグダラのマリア」など、女性の官能的表現には衝撃を受けた。

上記看板のバッカスの絵は、中性的な世界に思いを寄せる人達にはたまらない魅力だろう。
400年以上も前、日本では豊臣秀吉の時代、ヨーロッパでは、こんな世界をめでていたのかと思うと、
なんだか不思議な気持ちになってくる。

当日、プログに書くつもりが、オバマ大統領の広島訪問、テニスの錦織選手のライブ中継で、
頭の中の整理がつかず、アップ出来なかった。
一晩寝れば、それなりに気持ちは落ち着くものである。

花火大会には早すぎるけど・・・

2016年05月26日 | 
庭先に可愛い花を咲かせるマツバボタン。
その葉に似ていると思ったら、マツバギクというのだそうだ。
菊というより、まるで夜空を飾る花火のようだ。

花が菊のように見えることから名づけられたが、菊とは別物。
石垣に垂れ下がるように張り付いている。

芝桜のように群生すると見ごたえありそうだが、まだ見たことはない。

虞や虞や汝を如何せん

2016年05月22日 | 
これまでさまざまなヒナゲシを見てきた。
いずれも可憐な花だった。

こんなにも妖艶な姿は初めてだ。
別の名を虞美人草という。

その名の由来と言われる司馬遷の垓下歌の一節を思いだす。
「虞や虞や汝を如何せん」

庭の草花をいつも丁寧に手入れをされている隣家の方に感謝である。

キツネノマゴに似てはいるけど・・・

2016年05月22日 | 

キツネノマゴ科キツネノマゴ属のコエビソウを撮ってみて、
そもそもキツネノマゴなる植物がどんなものか知りたくなった。

調べたら、わがテニスクラブの通路脇にも似たような花が咲いていた。
遠目には確かに似ている。
しかし、近寄ってみると、葉は似ているが、花の形、付き方が違う。

単なる一年草の雑草だそうだが、見かけたことはない。
これから注意して見てみよう。

沖縄の与那国島にキツネノヒマゴというのが生息しているらしい。
こうなると、ほとんどシャレの世界のネーミングだね。

キツネノマゴか?コエビソウ

2016年05月20日 | 
京王線桜上水駅に向かう路地で、気になる花を見つけた。
コエビソウというのだそうだ。
確かに苞(ほう)が、エビの殻に似ている。
コエビというよりエビフライにでもなりそうな大きさである。

調べたら、キツネノマゴ科キツネノマゴ属だという。
だいたいキツネノマゴってなんだ。

そこらに生えている雑草らしいが見たことない。
だまされてるんじゃないか。

反ナチ運動の象徴とは知らなかった。

2016年05月18日 | 
ただひたすら美しいと思った。
隣家の庭に咲く白いバラ。

以前、杉並区の高井戸中学に咲く「アンネのバラ」のエピソードに胸を打たれたことがある。
が、最近、バラの写真を撮る時には、すっかり忘れていた。

相変わらず能天気なコメントを書いていたが、さて白いバラで何を、と調べたら、
「アンネのバラ」以上の、反ナチ抵抗運動に使われていたことを知った。

行動を起こしたミュンヘンの大学のメンバーたちは、ゲシュタポに捕えられ処刑された。
悲しみの白いバラである。

美しいバラが、鎮魂の花に見えてきた。