kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

ブルームーン 2012.8.31

2012年08月31日 | 
満月は珍しくはないけれど、今夜は特別である。
ひと月に2度満月が見られる月の、後のほうがブルームーン。
といっても、別に青く見えるわけではない。

もとは火山の噴火などのガスや塵によって、まれに月が青く見えたことによるという。
それで、ブルームーンは「極めて珍しいこと」といった解釈になったのだ。

月齢が29.5日周期のため、暦上1日と31日に満月になることがある。
3、4年に一度にしかない。で、「極めて珍しい」ということにかけてブルームーンとしたわけだ。

この日、フィリピン沖で地震(M7.6)が起き、日本への津波が懸念されたが希有に終わった。
ブルームーンとは関係ないと思うけど…

ちなみに次回ブルームーンが見られるのは2015.7.31。
その時は古稀だなあ。古来稀だからブルームーンにはふさわしいか。
そういえばフルムーン旅行なんてのがあったが、もう化石用語になってしまった。

情熱のフラメンコ

2012年08月30日 | アート
またまた某旅行社のスペイン旅行の誘いにのって、
フラメンコギター、カンテ(歌)、踊りのイベントに出かけた。

毎年夏、小松原庸子スペイン舞踊団が、
「真夏の夜のフラメンコ」(なんと今年で42回目、雨が降ろうが中止なし)を野外音楽堂で公演してきたが、
今回は、その隣の日比谷図書文化館コンベンションホールである。
フラメンコのライブを観るのは、40年近く前、相方を誘って、生ビール飲みながらの、野音公演以来だ。

ギタリスト、カンテ、踊り手、誰も知らない。
何しろ私が知ってるのは、C.モントーヤ、サビカス、パコ・デ・ルシアといった有名人だけである。
小松原庸子さんだって御年81歳。もう一人の長嶺ヤス子さんも76歳。

それでも、ギター、カンテ、踊りが一体となった高揚感は変わらない。
歯切れのいいギター、メリハリのきいた踊り、叫ぶカンテ。
意味は分からないけれど、心が揺り動かされるのである。

この写真、ギタリストは欠けたが、踊り手河内さおりさんの動きは、うまく撮れた。
ちなみに、彼女は、2011年グラナダで開催されたフラメンコの祭典に、
日本人初の舞踏家として出演したという。
納得がいった。

ギタリストのエミリオ・マヤさんのCDを買ってしまった。
オーソドックスなフラメンコのサウンドを生かしながら、現代風のアレンジをしているのが新しい。
彼らのコンサートではないため、館内でCD販売ができず、外で代金引換え。
いかにもガチガチの公共施設利用マニュアルである。

軟式? 硬式?

2012年08月29日 | 乗物
空にゆったりと浮遊する飛行船。
この広告にどれほどの費用がかかるものか知らない。
その効果にも疑問がある。
だいたいまっすぐこっちに向かってきたら、なんの広告かもわからない。
よほど経営にゆとりのある会社なのだろう。

今日もテニスコートの青空に、浮かんでいた。
目をこらすと、メットライフ アリコ。
去年アリコジャパンがメットライフの傘下になったので、
その名の浸透に飛行船を飛ばしているのか。

飛行船には、軟式と硬式があるそうだ。
現在、重量やコストの面で有利なため、ほとんどが軟式。
テニスとはえらい違いだ。
それとは関係ないか。

血管を思わせる花だけど…

2012年08月28日 | 
以前にもアップした花。
見るだけで暑苦しい。
と、思っていたら、ユーチューブで、ハスキーな歌が聞こえてきた。

安藤裕子。シンガーソングライター。
知らない。が、アクセス回数なんと43.6万回。
せつないメロディーと歌詞である。

曲名は「ノウゼンカズラ」ではなく「ノウゼンカツラ」
祖父が亡くなった時の気持ちを、祖母が夏に咲く花にこめて作った詩を元にしたという。

なんだか植村花采の「トイレの神様」似だけど、実体験ではなく、ばっちゃんの詩だから、それほどヒットしなかったのかもしれない。

亡き母の歌
「母の身よ はやくなほれと 飾られし くれないの葉の 我を慰む」

夏のノウゼンカズラではなく、冬のポインセチアを見舞いに持って行ったが、こんな歌を詠んでいたとは。
改めて涙が出てきた。
もう13年近くも前のことである。

孤高の電波塔

2012年08月27日 | 都市
相変わらず大人気の東京スカイツリー。
上野公園からこんなにくっきり見えるとは思わなかった。
周辺のエリア、ソラマチは年間売上500億円をもくろんでいるという。
スカイツリーの建設費450億円を超える勢いだ。

東京タワーは、ブラジルから来た子どもたちの取材で訪れたことを覚えているだけ。
スカイツリーも何か機会があれば行くかもしれないが、あまり興味はない。
ただ、あちこちで遠くから見えると、「あっ、スカイツリーだ」と妙に心を動かされるのだ。
木々の向うの塔は、なにか寂しげだった。

見学者動員で話題になっているものの、もともとの商店街は、その影響は広がらず、閑古鳥。
周辺に住む住民は、強風の時、風切り音で、うるさいと苦情が出ているという。

かつて、瀬戸大橋の開業の時の取材で、「夢の架け橋」などと、持ち上げたが、読者から、「橋脚の島に住む人々の騒音被害を考えたことあるのか」とおしかりを受けたことを思い出す。

すべてがうまくいくとはいえないのだ。


専修大の黒門、ではない。

2012年08月26日 | 建物
上野の東京国立博物館。ここはワンダーランドだ。
本郷の東大・赤門に対する黒門?
と思ったら、まったく関係なかった。

俗に言われる帝大(後の東大)の「赤門」に対抗?したのが専修学校(後の専大)の黒塗りの門「黒門」。似て非なるものだ。

こちらは、もと鳥取藩(因州)池田屋江戸屋敷の正門。
明治時代には東宮御所の正門として移築され、後に高松宮邸に引き継がれて、さらに昭和29年、この地に移築。
国重要文化財指定の由緒ある門なのである。

黒門、調べたら、大阪の黒門市場、上野の黒門町はじめ、全国あちこちに「黒門」があるではないか。
城下町なら、別に珍しくもない。
そういえば、故郷仙台にも通称「赤門」といわれる寺もあったな。

明治・西洋建築の粋

2012年08月25日 | 建物
上野・国立博物館平成館大講堂からの帰り道、
緑陰にレトロな建物が目に入った。
この辺り、やたら古い建物が見られる。
博物館周辺だから当然か、と思ったら、
こちらは旧東京音楽学校(現東京芸大音楽部)の奏楽堂。
明治23年創建、日本最古の木造洋式音楽ホールだそうだ。

国の重要文化財だが、現役である。
もともと上野公園の東地域にあったものを、昭和62年、東京芸大のある現在地に移築したという。
大変な仕事である。
ここは、多分裏口。今度来た時は、表に回って見よう。
東京都美術館が隣接していることも知らなかった。

東(京芸)大もと暗し、なんてはいわないか。

食べられないナス!?

2012年08月24日 | 
お向かいさんの石塀に咲く花が、気になっていた。
調べようがない、と思っていたら、
相方が、伸びすぎた蔓を剪定していたご主人に、聞いた。
「ツル…?ハナ…?ナス?」
それを聞きちがえて、
「ツ・ル・ハマナス」
「それじゃ♪知床旅情だろ」と私。

花の色、形が、ナスに似ている。
調べたら、ツルハナナス。
ナス目ナス科ナス属。
道理で似ているはずだ。
ただし、こちらには枝に棘はなく、食べられる実もない。

ちなみに、ハマナス(浜茄子)は、実がナスではなくナシに似ていたことから、
もとはハマナシ、それが訛ってハマナス。
ややこしい名前をつけないでほしい。


ハイビスカス、ではないけれど・・・

2012年08月23日 | 
猛暑が続いている。
泡の消費も増えていく。
しかし、これは水分補給どころか、脱水状態を招く。
テニスの後は、ビールではなく、とりあえず水を飲む。
これが、みなさん「なんでえ?」と不思議がる。
うんちくは言わないけど、理にかなっているのだ。

夏の暑苦しい時、ホッとさせてくれるのが、この花。
ムクゲ。さまざまな種類がある。
何か似ている花があると思ったら、南国の花、ハイビスカスである。
ムクゲも英名はハイビスカス。
同じ仲間なのだ。
一日花というのも同じ。
その代わり、次々に咲く。

ちょっとは南国気分を味わえるか。

「ツタンカーメン展」に行ってきた、わけではない。

2012年08月22日 | 旅行
残暑厳しい中、また、上野公園に出かけた。
目的は、「ツタンカーメン展」ではない。
それにかこつけた某旅行社のエジプト旅行PR、古代エジプト学者・大城道則駒沢大准教授の講演と同展の前売りチケット(平日2,500円→1,500円に)を安売りする企画である。
限定300名。会場は国立博物館大講堂、上野の森美術館まで徒歩20分だ。
ま、講演を聞いたあと、にわか知識を忘れぬうちに同展見学、という一石二鳥ねらいの魂胆だろう。

しかし、そうは問屋がおろさない。
まだ夏休みのせいもあって、整理券は一時間半後の入場の混雑だ。
9月になってから来よう。

入口にある巨大ポスター。
この写真を見ると、ツタンカーメンの黄金のマスクでないことが分かる。
すでに終えた大阪会場の口コミでは、
「いかにも黄金のマスクが展示されているかのように見せるだまし」と不満をぶつけていた。

大島准教授のパワーポイントを使った講演は「へえ、そうだったんだ」と思わせる話が多く、
にわか勉強として楽しかった。
なにせ、いまから3,300年以上も前の時代のことである。

「TOT ANKH AMEN」(トゥト アンク アメン=意味→似た姿 生きる アメン神)
つまり、アメン神の生きた姿。

それを、47年前、日本での展示の時、ローマ字読みで「ツタンカーメン」にしてしまったそうだ。
だから、日本人にしか通じないとか。
黄金のマスクを仮面に置き換えれば、わかりやすくていいじゃないか。

ちなみに、このだましといわれた黄金の副葬品は、内臓を入れたカノボスというもの。
彼のひいばあちゃんの黄金の棺は、特に大城准教授のお勧めNO.1だそうだから、
どちらも見落とさないようにしよう。
それにしても、土日祝日の当日入場券が3,000円は、高すぎやしないか。