kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

悲しみと苦悩。カレーの市民

2014年08月31日 | アート
美術展などの催し物で、上野公園に行くと、
いつも国立西洋美術館前庭のロダンの作品を外から眺めていた。
それが、いつの間にか前庭が入場券なしで入れるようになっていた。
(後で調べたら建物免震構造工事後の1998年)
「考える人」「カレーの市民」「地獄門」そして、ロダンの弟子ブールデルの「弓をひくヘラクレス」が展示されている。

これは、見ないで帰るわけにはいかない。
美術館としては、企画展・常設展に入って貰うための誘導策のひとつなのだろうが、今回はパス。
彫像を見るだけ。
いつ見ても圧倒させられる迫力である。
「カレーの市民」を、しみじみと観賞した。

仏英百年戦争のさなか、英軍に包囲され、仏軍が降伏したため、明け渡す城門の鍵を持ち、人質となったカレー市民6人の悲しみと苦悩をあらわしたロダンの最高傑作(とカメラ爺は思う)だ。

ロダンも「カレーの市民」も、だじゃれを言うには、うってつけだが、彫像を目の前にすると、とてもそんな気になれない。

まさか、入場者数30万人達成の日だったとは…

2014年08月29日 | アート
上野公園の東京国立博物館「台北 國立故宮博物院」(神品至宝)展を見てきた。
目玉の”翠玉白菜”の展示が終わって人気が離散しているという。
混雑していないのは、こちらにとってはありがたい。

平日の午後、それでも、ほどほどの入場者である。
中国4千年の歴史のなかで、宋・元・明・清時代の歴代皇帝が残した至宝の数々。

その多くが、後の日本文化に影響を与えた、書画、工芸品である。
いずれも保存状態がよく、これが数百年から千年前のものかと驚かされた。
南宋・山水画、刺繍、彫漆、玉器、白磁・青磁…拡大鏡を持ってくればよかった、と思うほど、繊細で緻密なものばかり。
超絶技巧には目を見張らせられる。

だいぶ前、台湾の取材旅行で故宮博物院を訪れたことがあるが、緑に囲まれた壮大な建物は覚えていても、展示物はまったく記憶にない。
それだけに新鮮だった。

1089(トーハク)ブログで、8月27日午前、入場者30万人達成の記事が出ていた。
もう少し早めに行けば、当事者になれたかもしれない。残念!

ちょっと違和感があったのは、ハロー・キティが、オフィシャルキャラクターになっていたこと。
キャラクターライセンスビジネスで、あちこちに顔を出しているのは知っているけど、
「なんでえ~?」という感じである。

こんな暗い新宿見たことない!

2014年08月29日 | 都市
このところ天気が不安定である。
猫の目のように変わる状況に、天気予報もあまりあてにならない。

西新宿のLタワー28Fニコンサロン。
エレベーターから降りた外のながめが、まだ、夕暮れでもないのにあまりに暗い。
空が、まるで小松左京の「日本沈没」冒頭のシーンのようだった。
別に何事も起きなかったが、この日見た写真展(渡辺眸 1968新宿)が、46年前の新宿を写したアーカイブスだった。

西口広場のフォークソング、南口に軒を連ねる一杯飲み屋、アイビー族、東大紛争、新宿騒乱…
若かりし時の、丸山明宏(美輪明宏)、加藤登紀子がいる。

10月21日国際反戦デー、新宿騒乱の時、ニコマートFTを持ち、夢中でシャッターを押したことを思い出す。
写真の魅力に目覚めた頃だ。

機動隊に追われ、カメラを必死で隠して塀を越え、逃げた。
その場所が何処かは覚えていない。

今も、忘れられない青春時代のひとこまである。


うどんチェーン店は、なぜ、香川県発ではないのか。

2014年08月27日 | グルメ
うどん大好き、「人類は麺類!」をよしとするカメラ爺。
月一、神田通いの昼食は、うどんか蕎麦である。

あえて写真を撮るほどでもない、と思いつつモシャッターを切った。
以前ブログにもアップしたものの、何時だったかは記憶にない。

神田・小川町、ミズノ本店並びの「丸亀製麺」。
ちょっとランチタイムをずらしたら、スムーズに流れていた。

バックヤードはおばさんばかり、という先入観を裏切り、可愛い女子が対応してくれた。
(この子、看板娘にすればいいのにと、思う)

いち早く東京進出をした「はなまるうどん」は「うまい・やすい・はやい」がキャッチフレーズの牛丼の吉野家傘下に入ったが、それを期に「丸亀製麺」が進出してきたようだ。

勢いは「丸亀製麺」である。
なにせ店で製麺する「丸亀製麺」と、工場で作った麺を全国に輸送する「はなまるうどん」では、鮮度も違う。

そんなことが、27日のヤフーの情報に出ていた。

随分昔、香川県を取材した時、太うどんでコシのある讃岐うどんを知った。
むろんセルフで、かけうどんが100円。きざみネギはお好み、揚げたててんぷらも自分で選ぶ。

何も知らない観光客が「こんなに安くて大丈夫なんですか」おそるおそる聞いていた。
「食べてみてから言いな!」との店主の言葉が小気味よかった。

カメラ爺(といっても当時はまだ若かったが)の記憶では、入ったどの店でも裏切られなかった。
さすが「うどん県」を自称する香川県。なにしろうどん消費量全国1位である。

が、東京に進出してきたチェーン店は、いずれも元は香川県発ではない。
なぜか知りたくなった。
で、ヤフーのインタビュー記事。

読み進めていくと、なるほど。
が、肝心なところで(つづく)になってしまった。

神田は、老舗の蕎麦屋が有名だが、いかんせん、敷居が高い。
しかも、うどん専門店はない。
そうしたところに、讃岐風うどんチェーン店が進出してきたのではないか。

なんて蘊蓄を言うよりも、この日の丸亀製麺での昼食である。
イカ天うどん390円也。

昼食時間をずらしてきたと思えるOL達が次々とやってくる。
肉皿にてんぷら2品。
(おいおい、それじゃヘルシーにはならんだろ)とカメラ爺は若さに圧倒されてしまう。

写真は、しょうがもネギも入れ過ぎだが、出汁がきいてて薄味、揚げたてモンゴウいか天も、食べごたえがあって満足だった。

先ほどのヤフーの記事に、香川のうどん店は職人技、チェーン店は商売指向とあった。
ちなみに香川県にも、このチェーン店は出店しているが、その数は少ないという。

地元の客はもちろん、讃岐うどんを食べたい観光客だって、よそから来たチェーン店に行く気はしないだろう。


ミカン3兄弟!

2014年08月26日 | 植物
近所の家の柑橘類が気になっていた。
たわわに実っている。
大きさからいってスダチかカボスだろう。

庭の草取りをしていたお年寄りに聞いてみた。
そうしたら「ミカンですよ」だと。
「木が大きくなってしまったので、剪定してもらったら、今年はいっぱいなった。
酸っぱいけど食べられますよ」

カメラ爺の知識もいい加減なものだ。
でも、この実のつきかた、まるで「だんご3兄弟」ならぬ「ミカン3兄弟」ではないか。

そんなにとまったら電線が切れちゃうよ

2014年08月26日 | 
最近、公園のドバトが増えてきたような気がする。
電線もあまりの多さにたわわになってしまう。
が、カラスがやってくると散りじりになる。
ちゃんとバランスが取れているのだ。

人々が憩うための公園なのだから、どちらも増えすぎては困るのだけど…


蒲団の語源になったとは思えないけど・・・

2014年08月25日 | 植物
ガマでつくったスリッパなんて初めて見た。
桜上水・甲州街道沿い、竹細工専門店の店頭。
夏の時期、肌ざわりがよさそう。
フランクフルトソーセージのような花をつけるガマ。
この花が冬になると、綿毛が出来、その昔、蒲団の材料に使われたという。

まさか蒲団の語源になるとはねえ。


南の島へ行きたいな。

2014年08月23日 | 
幾分暑さが和らいだと思ったのもつかの間。
強烈な朝の太陽が、差しこんでくる。

それを待ってましたとばかり、花を咲かせたハイビスカス。
見た目にも鮮やかだ。

思いを馳せるのは南の島。
東京でいえば、八丈島。
もっと南にいけば、奄美大島、宮古島、久米島、石垣島、西表島。
現役の頃、旅行誌の取材で訪れた。

ブーゲンビレアの赤紫とハイビスカスの赤と緑が、サンゴ石の塀を飾っている。
「こんなところですごせたらいいな」と何度思ったことか。

しかし、それはひと時滞在した、旅人の妄想でしかない。
現実は、猛暑日の続く東京。
エアコンと扇風機の世話にならなければならない毎日である。


これなら鶏の頭に見える

2014年08月23日 | 
以前、鶏頭の花をアップしたが、形はとさかには見えなかった。
で、改めて登場。
これなら名前の由来も納得がいく。

あまりに増えすぎたらしく、お隣から剪定したものをいただいた。
しばらく花瓶に差して観賞していたが、花が終わり頃になったら、
床に小さな種が散らばる。。
集めるのに小箒が必要になった。

雑草のように生命力のある植物だ。
残念ながら、猫の額の庭にはスペースがない。
集めた種は、屑かごへ直行となった。

お願いだから、この紐外して!

2014年08月22日 | ディスプレー


立秋を過ぎたというのに、暑さが和らぐことはない。

ブティック店頭のチビッ子も、縛りから解放されたがっている。
「暑いのに、アロハシャツを着せてくれたのはいいけど、早く解放してよ」と言ってるようだ。

閉店後に通りかかったら、ちゃんと店の中に入れてもらっていた。