kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

「ツタンカーメン展」に行ってきた、わけではない。

2012年08月22日 | 旅行
残暑厳しい中、また、上野公園に出かけた。
目的は、「ツタンカーメン展」ではない。
それにかこつけた某旅行社のエジプト旅行PR、古代エジプト学者・大城道則駒沢大准教授の講演と同展の前売りチケット(平日2,500円→1,500円に)を安売りする企画である。
限定300名。会場は国立博物館大講堂、上野の森美術館まで徒歩20分だ。
ま、講演を聞いたあと、にわか知識を忘れぬうちに同展見学、という一石二鳥ねらいの魂胆だろう。

しかし、そうは問屋がおろさない。
まだ夏休みのせいもあって、整理券は一時間半後の入場の混雑だ。
9月になってから来よう。

入口にある巨大ポスター。
この写真を見ると、ツタンカーメンの黄金のマスクでないことが分かる。
すでに終えた大阪会場の口コミでは、
「いかにも黄金のマスクが展示されているかのように見せるだまし」と不満をぶつけていた。

大島准教授のパワーポイントを使った講演は「へえ、そうだったんだ」と思わせる話が多く、
にわか勉強として楽しかった。
なにせ、いまから3,300年以上も前の時代のことである。

「TOT ANKH AMEN」(トゥト アンク アメン=意味→似た姿 生きる アメン神)
つまり、アメン神の生きた姿。

それを、47年前、日本での展示の時、ローマ字読みで「ツタンカーメン」にしてしまったそうだ。
だから、日本人にしか通じないとか。
黄金のマスクを仮面に置き換えれば、わかりやすくていいじゃないか。

ちなみに、このだましといわれた黄金の副葬品は、内臓を入れたカノボスというもの。
彼のひいばあちゃんの黄金の棺は、特に大城准教授のお勧めNO.1だそうだから、
どちらも見落とさないようにしよう。
それにしても、土日祝日の当日入場券が3,000円は、高すぎやしないか。




これって映画のロケセット?

2010年12月15日 | 旅行
映画のロケ地と紹介されたところが、新たな観光地として注目を浴びている。
でも、こんなのは見たことも、聞いたこともない。記念にシャッターを切った。
JR青梅駅は、街おこしで昔懐かしの映画ポスターに埋め尽くされている。
ここも、その一つかと思ったら、なんと現役の書店である。
そのことを、12月15日の東京新聞で知った。
「都内最西端 青梅の多摩書房」とある。ここから奥にはもう書店はないそうだ。
1957年、貸本屋として開店し、その後徐々に新刊書店へ変えたのだという。
青梅駅から4つ目の二俣尾駅前近く。活字離れで売り上げは落ち込んでいるが、レトロ感が受け、わざわざ途中下車して写真を撮っていく人もいるとか。「主婦の友」なんて懐かしいよなあ。
ちなみに、現在の品ぞろえは「1Q84」や「龍馬伝」の関連本。
「うちから西に本屋がないんだから、来てくれるお客さんのために店を開けますよ」店主のしめの言葉に、活字本は消えない、と思うのは、うがちすぎか。

林 子平が、小笠原諸島を日本の領土として記録していたとは!

2010年10月31日 | 旅行
再び故郷仙台の話。
仙台名産の一つ、支倉焼が支倉常長にちなんでつけられたのは知ってたけど、林子平のことは、歴史上の人物程度。
秋保温泉行きの県庁前のバス停前。見慣れぬ銅像があったので、近寄って見ると林子平。
お恥ずかしいことだが、そんなに仙台と深いゆかりのある人物とは思いもしてなかった。
あわてて調べたら、「三国通覧図説」なるものを著わし、それが、のちにペリー提督との日米交渉の領土問題で、小笠原諸島の日本領有権を示す根拠になったというのだ。それも、日本で発禁になっていたため、ドイツ語・フランス語訳だったというのも情けない。北方領土・尖閣諸島にそんな翻訳本はないのか。(ちょっと飛躍し過ぎ)
晩年蟄居させられた彼は、「親も無し 妻無し子無し 版木無し 金も無けれど死にたくも無し」と詠って、号を「六無斎」としたという。う~ん、故郷のこと知らなさすぎだ。
ついでにトリビア。ハヤシライスの考案者は、彼の子孫(実は子平の姉の子孫)だという。ほんとかね。




今は懐かし秋保石

2010年10月20日 | 旅行
13日に、いらいらさせられた「らいらい峡」のこと書いたけど、途中Uターンしたおかげで、こんな風景に出会うことができた。
近寄ってみると、秋保石採石場。松に断崖、まるで水墨画のような眺めだ。
「秋保石?」聞いたあるな、と思ったら、かつて、わが故郷のH教会を囲っていた石塀ではないか。
しかも、母校、T学院大の本館(大15)・礼拝堂(昭7)の外壁にも使われている。

学名、含有孔虫浮石質角礫凝灰岩。面倒だから単に「凝灰岩」の一種としておこう。
廃線になった秋保電鉄は、もともと秋保ー仙台(長町)間を石材運搬のために敷設されたそうだ。
乗った記憶はあるけど、長町が始発だったとはなあ。子供のころだから覚えていない。

いまも、わずかだが、採石が続いている。
「らいらい峡」も、秋保石が浸食されて出来た峡谷。ゆっくり出来るなら、この採石場、自然歩道入口から県道反対側にあるので、眺めて見ては?

秋保温泉・いらいら峡!?

2010年10月13日 | 旅行
24年ぶりに訪れた秋保温泉。
以前は、湯元の橋上から眺めて、何だこんなものか、と思った「らいらい峡」。
今回は違った。
あの土井晩翠が「見下ろせば 藍を湛うる 深き淵・・・」とうたった風景が、目の前にあるではないか。
さっそく散策。ところが、県道から脇に降りる遊歩道は、段差があって意外ときつい。
宿を出発する時間が迫る。足は進まない。
これじゃ、「いらいら峡だ!」
ダジャレ言ってる場合じゃない。
結局、途中Uターンせざるを得なくなった。
来週後半あたりから、紅葉してもっといい眺めになるのだろうな~