kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

目には目を 埴輪歯を?

2014年10月28日 | 焼物
東博の日本国宝展観賞ついでに常設展をのぞいた。
古墳時代に多く作られた埴輪は、この時代を境に忽然と姿を消した。
ミステリアスである。
それにしても、この表情には癒される。

どこかで見たことがある・・・

2014年07月04日 | 焼物
上北沢の焼鳥・釜飯の店「鳥しん」で夕食の後、
相方が、近くのショップで購入してきた猫の指輪スタンド。
6944さんの作品、携帯百景(6月24日)のエジプトの猫か、とも思ったら、まったく似てない。

昨日、日向ぼっこしている黒猫の写真をアップしたら、
蘊蓄のコメントが、古代エジプト、猫の女神バステトの話に飛んだ。

猫の頭部を持った女神、もともとはライオンの雌の頭だったらしいが、
紀元前1000年ごろ猫に変わったらしい。
学術的には同じネコ科だから、ま、いいか。

で、この指輪スタンド、カメラ爺には、そのエジプトの猫ほど、趣は感じられない。
どうしても、指輪の方に目がいってしまう。
それが、作家の思惑か…

伊賀焼の魅力

2013年11月26日 | 焼物
日本橋室町の「ギャラリー開」で、ブロ友chomo-vidrecさんの作陶展「焼き〆の器」を見てきた。
三重の伊賀焼である。
彼女は、毎年秋、このギャラリーで個展を開いている。

今年はどんなものが並ぶのだろう。
真夏の暑いさなかに行う窯焚きの大変さをブログで読むと、焼物への情熱なくして続けられるものではないと思う。

一緒に陶芸を学んだ人たちの半数は去っていったという。
皿、小鉢、湯呑み、ぐい呑み、徳利、花生、大壺…
土もの好きのカメラ爺は、なんだか愛おしくなってくる。

今回は、フリーカップをゲットした。
これからの季節、焼酎のお湯割り用にぴったりの器である。

♪あれは3年前 ~

2012年11月21日 | 焼物
chomo-vidrecさんとブログで知り合ったのは、もう3年も前になる。
「焼き〆の器」展を、おなじみの日本橋室町のギャラリー「開(かい)」で開くとのDMをいただいた。
深みのある色合い、ぐい呑み達の写真に惹かれる。

大皿がダイナミックだ。少し大ぶりの抹茶茶碗もいい。使いこんだら風合いがもっと出てくるだろう。
近頃いささかアルコール依存症ぎみのカメラ爺は、これまた大ぶりのぐい呑みをゲットした。
何も飲まなくても、小鉢としても利用できる、そんな言い訳を考えた。

人間国宝 島岡達三の大皿

2012年09月16日 | 焼物
NHKTVの日曜美術館を見た。
先日アップしたイギリスの陶芸家バーナードリーチである。
ちゃんとした解説を聞くと、うなずけることがある。
この番組を見てからバーナードリーチ展に行けばよかった。

現在、日本橋から移って横浜高島屋で開催中である。

彼とは直接つながりはないが、
共に日本の民藝運動を盛りたてた濱田庄司に師事した益子焼の島岡達三。
縄文模様を独自に展開した陶芸家である。
同時開催のリーチの仲間展で見つけた「地釉象嵌流文皿」
ダイナミックなデザインに惹かれるものがある。
1,575,000円。やはり観賞するだけである。


見方によってはただの抹茶碗だが・・・

2012年09月05日 | 焼物
バーナード・リーチ展、館内は撮影できないが、
同時開催の「民藝展」で「リーチの仲間」の作品、特別販売があった。
いずれも高価。
みんな人間国宝の方たちだから、当然だが、
数少ないリーチの抹茶碗「刷毛目茶碗」に、1,575,000円の値がついていた。
大分の小鹿田焼きの技法を使ったものだろう。
ここまでくると、みごとに日本の陶芸に融合している。
彼を知らない人にとっては、ただの抹茶碗に見えるかもしれない。

私も、多少違和感のあった彼の個性が見えなくなったような気がした。

日本の陶芸にこれほど影響を与えた人はいただろうか

2012年09月04日 | 焼物
益子(栃木)・出雲(島根)・小鹿田(大分)など、焼物の里で知られる各地で、
大きな影響を与えた英国人の陶芸家がいる。
バーナード・リーチ。
一部の作品は、東京・駒場の日本民藝館で見たことはあるが、
初期から晩年の作品までの展示は初めてである。

生誕125年記念展。日本橋・高島屋8階ホール。
はじめの頃の焼物は、「なんだこれ?」と思うような作品だったが、
次第に洗練されていく。
最後は、伝統的な各地の陶芸の技法を取り入れ、
まさしく彼の言う「東洋と西洋の美の融合」を実現したようだ。

B.リーチの仲間たちで、濱田庄司・島岡達三・河合寛次郎ら民藝運動の先駆者たちの作品を、
同時開催の「民藝展」で見られたのも嬉しい。
ただ、大皿や抹茶茶碗が100万円を超えるのには仰天した。
観賞するのみである。

いわずと知れた信楽焼のタヌキ

2012年06月14日 | 焼物
滋賀県の信楽焼の里を訪ねると、
店頭に、うんざりするぐらい、この手の焼物が置いてある。


が、地域に狸が多かったせいではない。
明治時代、ある陶芸家が制作したものが、
昭和26年、天皇が行幸した際、目にとまった。
それを歌に詠んだことから、一躍有名になったという。

ユーモラスな姿はほほえましいけれど、飲食店などの店頭に置くのは、
狸=たぬき(他抜き)。
つまり、他の店との差別化をはかり、ぬきんでてみたい。
そんな事を考える。
切磋琢磨はいけれど、他店に勝つだけではね。

用の美 細川護煕展 その2

2012年05月31日 | 焼物
日本橋・壺中居(とちゅうきょ)での細川護煕展(6月2日まで)。
茶碗、水指等、茶陶の重厚さに魅せられる一方、
実際に茶花を活けた花入れのマッチングにも、目を見張らせられた。
流派は分からないが、楚々とした風情は花入れの個性を引き立てる。
信楽焼の逸品である。



細川護煕作 黒茶碗 110万5千円!(売却済)

2012年05月29日 | 焼物
日本橋高島屋前の古美術・陶芸ギャラリー「壺中居(こちゅうきょ)」に、今や有名陶芸家となった元首相・細川護煕さんの作品展を観に行った。
この骨董店、白洲正子が、小林秀雄や青山二郎と出会い、目利きとして苛められ育てられたところだという。

細川さん、60才で政界を引退し、陶芸、書に打ち込んだ。それから14年。
当初、30万円だった抹茶茶碗が今や100万円である。
しかも、初日に売却済み。ファンなのか、将来の値上がりを見越しているのか。

一昨年の作品展で、ご本人にお会いして、二、三、言葉をかけたが、気さくに応対してくれた。
今回は、初日だったためか、素敵な奥様とご一緒だった。

茶陶を始め、皿、湯飲み、ぐい吞み、花入れ、陶仏等…
それも、楽・唐津・信楽・伊賀・志野と多彩である。

招待はがきに掲載されていた白茶碗を見たかったのだが、即座に買い手がついて、撤去されたという。
持ち主にとっては、みんなに触られるが嫌だったのだろう。
だが、図録の表紙になっているものが、会場にないのは、展示会として、それを見たいと思う訪問者を落胆させるのではないか。

で、この黒茶碗、個人的には好きだが、茶が飲みにくそうだ。