kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

「最強のふたり」は「最高のふたり」

2012年10月31日 | 日記
新宿ミラノ3で、話題の(といっても私は知らないのだが)映画「最強のふたり」を、観た。

新宿歌舞伎町一番街。週日の昼さがりに、こんなところ歩いたことない。
ていうか、歩く必要もない。

コマ劇場がなくなって久しい。ポッカリ穴が開いたようで、これが都内で指折りの歓楽街か、と思う。
わけわからん、おっさんおばさんが、広場で、缶チューハイを手に、なにか言葉を発している。
飼い犬らしい小型犬が、傍でおとなしくしている。
この光景が空しい。

近くのライブハウスでは、ちょっとハロウィンらしい格好をして、
若い女の子達が開場を待って行列をつくっている。
学校が終わって、急いでかけつけたのだろうか。
男子は一人もいない。

さほど期待もしないで映画を観に行っただけに、
タイトルを「最高のふたり」と間違っていたくらい。

2百数10人程度の席に観客は30名程度。週日の昼間では、繁華街の新宿でもこんなものか。
夜、惰性でテレビ番組を見るより、街に出て、映画を見るほうが、
どれほど心に印象が残るのか、痛感させられた。



ハロウィンって何だ?

2012年10月30日 | 祭り
10月31日はハロウィン。
といっても、プロテスタント教会で育った私には、まったく馴染みがなかった。
それもそのはず、カトリック教会の諸聖人の日(万聖節)の前夜(All HallowsのEve=Hallowseve)が訛って、Halloween(ハロウィン)といわれるようになったそうだから、当然か。

もともとヨーロッパのケルト人の死者の祭り・収穫祭の日が10月31日だったため、
ハロウィンというだけで、キリスト教とは無関係。
むしろ、ゾンビのような魑魅魍魎は悪魔の世界だ。
もっとも現在のキリスト教では、庶民に親しまれているこの行事に対して、
肯定的・中立的・否定的とさまざまらしい。

なんでも受け入れてしまう日本では、クリスマス等のように娯楽化・商業化されたイベントのひとつでしかない。
本来悪魔祓いのための怖いお化けカボチャのシンボルが、
ピースマークのようになっていたりするのを見ると、何をかいわんや、か。




奇想天外なコメディ舞台、西村雅彦の「地球の王様」

2012年10月27日 | 舞台
ニヒルな役の多い西村雅彦の「地球の王様」なる奇想天外な芝居を、
北千住のシアター1010で観た。

ストーリーは、世界中に謎のウイルスが蔓延し、日本のとある食品会社が開発した飲料を飲んだ社員他、
6人だけが生き残って、富士山の山小屋で共同生活をするという、あり得ない話。
そこにウィルスに犯されていない宇宙飛行士が帰還し、人類が子孫を残し生き残るためにはどうすればいいのか、といったややこしいことになる。

こうした話に、役者たちが大真面目でセリフのバトルを繰り広げるのに、なんの意味があるのだろう。
時折り、クスリと笑わせる場面もあるが、芝居とは一体なんなのかと、考えさせられてしまう。

舞台終了後、ロビーに飾られた祝いの花の送り主に、小池栄子、高橋克典、藤村俊二、飯島直子など、なじみのある名前が並んでいた。
役者仲間達の励ましなのだろう。芝居の素人にはあずかり知らぬことである。



風まかせ

2012年10月25日 | 現場
福島・布引高原の風車群を、NHKBSプレミアム「キラリえん旅」で初めて見た。
その下の布引大根畑の開拓時の話を、旅人の松平健が聞いていたが、
その風の音をマイクが拾っていた。
オスプレーの音も、このような風切り音なのだろう。
住宅地で日常に聞かされるとは、いかばかりか。

テニスコートでは、この風向計を見て、コートの選択をする。
実力に差がある時は、さほど影響はないのだが、
意外に、勝敗の行方を左右することがある。

レベルの低いプレーヤーにとっては、いかに風を利用するかが、問題になるのだ。

なぜ麒麟に翼があるのか

2012年10月24日 | 都市
国の重要文化財に指定されている日本橋を通る時、
いつも、なんでこの上に無粋な高速道路があるのだ、
と思う。

昨夜、NHKTV・BSプレミアムで映画「続三丁目の夕日」を見ていたら、
高速道路の出来る前の日本橋のシーンが出ていた。
CGで合成再現されたとはいえ、何と美しいことか。

子供が、「この上に高速道路がつくられるんだって」
「ウソだろ」という。
それが現実になった。

今「ジャパン アズ ナンバー1」から中国に追い抜かれ、ナンバー3に落ち込んだ日本が、
かつての良き時代を復興させようとしている。

東京駅再現に500億円をかけた原資が空中権売却というのは驚きだが、駅の乗降客が前年比4割も増え、丸ビル、新丸ビルへの客も増えているという。
ステーションホテルの一泊80万円の部屋の予約も入っているそうだ。
ま、これは一部の富裕層にとっては、何でもないことなのだろうけど。

最近、日本橋のかつての姿を取り戻そうと、高速道路撤去の話が持ち上がっている。
「そりゃないだろう」と思っていたら、
韓国の首都では、同様のことをすでに実現してしまった。

これを「大いなる無駄遣い」というか、「もっとほかにやることあるんじゃない」というのか、
私にはわからない。

ただ、もともと翼のなかった麒麟にトビウオのような背びれをつけ、
日本橋から飛び立つ姿が、現実となれば、
20年を超えて閉塞感の続く日本に、明るさをよみがえらせてくれるかもしれない、
と、思うのだが…






昼下がりのムラサキツユクサ

2012年10月23日 | 
なんの変哲もない道端の花も、
近寄って見れば、美しい。
「おっツユクサだ!」
と思って、シャッターを切った。
調べたら、外来種のムラサキツユクサ。
しかも、オオムラサキツユクサというのもある。
さらに、この2種の交雑種が、アンダーソニア(商品名オオムラサキツユクサ)。

園芸種として売られているので、多分これもそうだろう。
花が、朝露を連想させるように、午後にはしぼむことから「露草」。
昼下り、まさにしぼむ前の儚い花である。

いくら調べても名前が分からない

2012年10月22日 | 植物
ハゴロモジャスミンに似てるけど、違う。
近くの公園に、いっぱい咲いていたものの、名前の表示がない。
気になってあれこれ調べたけど、わからない。
キンモクセイほど強くはないが、いい香りである。
だれか教えて~

もうすぐ会えるね !

2012年10月19日 | 植物
けなげな植物の営み。

♪蔦のからまる チャペルで 祈りを捧げた日~

祈りは捧げなかったけど、半世紀以上前、そんな時代があったっけ。
でも、日本に、ミッション系大学は、プロテスタント系が56、
カトリック系が20もあるとは知らなかった。
わが母校が、前者の内の長老派・改革派教会派というのも…。

キリスト教のミッション(伝道)のために設立した大学ということはわかっていたものの、
そもそもの母体のことが分からない。

これらの大学のOBのうち、何人がミッション(伝道)に関わっているのか。

戦後、米国が、政治的には日本を属国とすることには成功しても、ミッションの方は連動していないようだ。
この場合、ミッション:インポシブルといえるのか?
ミッション(使命)の意味が違うか。





芳香のもとはキンモクセイ(金木犀)の花

2012年10月17日 | 植物
近所の住宅地をチャリで走ると、
時折り、同じ芳香が漂ってくる。
見上げれば、常緑の葉の間から小さなオレンジ色の花が顔を覗かせている。
キンモクセイだ。
これもまた秋の風物詩の一つ。
秋風の爽やかさと独得の香りが心地いい。

カメラ爺は記憶にないが、一定以上の年齢の人は、
昔のトイレの匂いを思い出すそうだ。
水洗トイレが普及する前、匂い消しに、
その周辺にキンモクセイを植えていたためという。

とすると、この辺りのお屋敷の庭にキンモクセイがあるのは、そのためかと、勘ぐってしまう。
20年くらい前まで、トイレの芳香剤に利用されていたというのも、うなづける。

中国では、キンモクセイのことを桂花と呼ぶそうだ。
そういえば、桂花陳酒や桂花茶というのもあったっけ。
写真や映像でしか見たことないけど、漓江下りで知られる桂林の名は、
木犀の木がたくさんあることに由来するという。
街中があの芳香に包まれていたら、ものすごいだろうなあ。

住宅地で稲の自然乾燥を見られるとは…

2012年10月16日 | 植物
実りの秋、収穫の秋、である。
新米が出回って久しいが、
家の近所で、稲の自然乾燥を見られるとは思わなかった。

リタイアする前、毎日、井の頭線西永福駅にチャリで通っていた頃、
Aさんちの都市農地で、陸稲のはざ架けを見て、季節の移ろいを感じたものだ。
あれから、数年も経つ。

この日、たまたまチャリで、近くの歯医者へ定期点検に行った帰り、
防鳥ネットをかけ、自然乾燥している稲を見かけた。
プランターを使った家庭菜園はよく見るが、稲はねえ。

撮影をお願いすると、怪訝な表情をしたものの、OK。
作り方を聞いたら「枠を作り、そこにビニールシートを敷いて土を入れるんです」
ふーん、そこまでやるか。

これで、精米して、丼一杯くらいの米が出来るのだろうか。
籾からの精米機は稀だそうだが、どうしているのか、聞き忘れた。