kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

侘び・寂び?

2013年06月29日 | アート
活花はアート、だと思う。
カメラ爺に、その心得はないが、
何気ない山野草も、ふさわしい花器に活けられれば、
そこはかとない美しさを醸し出すことはわかる。

亡き父が、自己流ながら、茶道に親しんでいたせいか、
茶花にも惹かれる。

渋谷ヒカリエの「京洋食・あかつき」の店頭に飾られた花が気になった。
茶道を長年やっている相方に聞いたら「花の名前はわからない」だと。
さんざん調べて、ようやく新潟・聖籠町花図鑑で「オカトラノオ」とわかった。
なんと6月の茶花にもあるではないか。

茶花にも、侘び・寂びの雰囲気が感じられるものだ。

いいものは、いい。
要は、それを美と思う感性があるかどうか、だ。

ストップモーション?

2013年06月26日 | 都市
天空の劇場をコンセプトにした渋谷ヒカリエの東急シアターオーブ。
確かに吹き抜けのロビーも、異空間に見える。
人々そのものが、劇場のイベントの演者だ。
それも、意識するかしないかとは無関係にステージを作る。
「時間よ止まれ」とシャウトしたのは矢沢永吉だが、
その瞬間が目の前にある。

山師ではなく山法師

2013年06月25日 | 植物
5月22日をピークに、株式相場が調整に入っている。
ヘッジファンドという山師が、それまで異次元の買上りで、巨額の利益を手にし、
そこから今度は空売りを仕掛け、またもやボロもうけ。

それについていけない投資家は往復ビンタ、泣きっ面にハチだ。
投資ではなく投機。山師が暗躍する世界になってしまった。

くしくも、「自給100万円」とうそぶいていたネットトレーダーが、株価操縦容疑で逮捕された。
それも、2年も前の容疑である。

そういえば、ホリエモン引きいるライブドアのM&Aに関連して、インサイダー取引で実刑を受けた村上某がいたっけ。
いまは、かつてのように表には出ないが、豊富な資金力で、同様の仕事をしているようだ。
「お金儲けして何が悪いんですか」とのたまわった御仁だけに、したたかだ。

閑話休題。
そうだ、今日は山師ではなく山法師の話だ。

都議選の朝、投票所へ行く途中、密集する真っ白な花を見かけた。
(今時、ハナミズキが咲いてるわけないだろう)と思ったら、
同じミズキ科のヤマボウシである。

山法師の名は、真ん中の花穂を坊主頭、白い苞を頭巾、比叡山延暦寺の僧兵に見立ててつけられたという。
あの武蔵坊弁慶の装束を思えば納得がいくだろう。

ちなみに、100年前、日本からワシントンに贈られた桜の返礼として寄贈され、日本に定着したハナミズキは、別名アメリカヤマボウシ。
確かに似ている。








アベノミクスに似た松?

2013年06月24日 | 植物
43.5%の低投票率の中で、都議選の結果が出た。
自公の圧勝。まさにアベノミクスを背景にした上り松のようだ。

アベノミクス…安倍内閣が提唱している経済政策だが、実は2006年の第一次安倍内閣の時代、
当時の中川秀直幹事長が使用していた言葉とは知らなかった。

もっとも、首相自身が体調不良で退陣してしまったから、メディアも取り上げることはなかった。
それが6年後に、こんな形で脚光を浴びるとは…

インフレターゲット2%を掲げているが、円安のため輸入原料の高騰で、加工品の価格はすでに上昇を続けている。
以前から、車に乗らない、日用品も目ざとく低価格品を購入しているカメラ爺は、さほど影響はない。

しかし、「国の借金を解消するには、どんどんお札を刷ればいい」なんて政治家が発言するようでは、
ハイパーインフレになることも、覚悟しておかなければならない。
その時、自分の身を守るのは自分しかないことを肝に銘じておく必要があるような気がする。

吉祥寺で「五人展」。間違えないように…

2013年06月22日 | アート
吉祥寺は、街としてか知らない。
それも、若者好みとあって、とんとご無沙汰していた。
ましてや、住宅街なんて足を踏み入れたことがない。

imoYさんが、彫金をしている友人Aさんに誘われ、創作グループの一人として「五人展」に出品。
場所は、街の喧騒とは打って変わった、静かな住宅地だ。

リビングを展示会場に提供されたオーナーの方(ご本人も出品)は、さまざまなジャンルのコレクターだけに、
家具、柱時計、食器など、アンティークなものが並ぶ。
そのなかで、彫金・手織物・服と袋物・和の小物・服飾と、それぞれの分野の作品を展示即売。

これでは「五人」の作品がどれか「誤認?」してしまいそう。
この日が最終日。よさそうなものは、初日に売れてしまったらしい。
カメラ爺には無縁のものばかり。

で、3.11被災地の宮城・多賀城から出品された方のhand madeポケットティッシュカバーを購入した。
ささやかな復興支援である。

写真は、Aさんのコーナー。ブローチ・ピアスなどの彫金やネックレス。
「昨日、よなべして作ったの」というネックレスにプライスをつけ忘れたのは、ご愛嬌か。
壁面にかけられているのは、オーナーのコレクションかな?

FRBバーナンキ議長発言ショック!

2013年06月21日 | 植物
ついに、のらりくらり先送りしてきた発言を、FRBバーナンキ議長がきっぱりと言った。
市場にカネをじゃぶじゃぶにする政策を「景気が回復してきたから、そろそろやめるつもり」
この一言で、市場が動いた。

もともと借りた金で投資をする気はないから関係ないけど、
ただ同然で借りて投資する人にとっては、
「ついに、きたか。もうあまり借りられなくなるから、とりあえず利益の出ているのは、売っとこ」
とばかり、大量の売りを出す。

当然、株価は急落である。
世界同時株安。
日本の株価もやはりバブルだったか。
と、思ったら、いつもと違う。
ニューヨーク市場が下がれば、リスク回避でドルを売って円買いで、円高になるはず。
ところが、景気回復となれば、ドルが強くなるから、ドルを買う。
で、円安である。これが、今までと違うところ。

カネがじゃぶじゃぶ市場に出回っているのは日本である。
日本の株価が急落した後、様子見をしていたじゃぶじゃぶのカネが市場に向かい、今度はあれよあれよ急騰。
終わってみれば「このアップダウンは何だったのか」理解できない。

アジサイは、よく色が変わるから「七変化」とも呼ばれるが、カメラ爺にとっては、どう「紫陽花」である。


ル・コルビュジエ! ジェ、ジェ!

2013年06月20日 | アート
最初見た時、P.クレーの作品かと思った。
渋谷ヒカリエ11F・東急シアターオーブ、座席入口の壁面に展示されたタピストリー。
説明版を見たら、ル・コルビュジエがデザインした、映画館パンテオン(旧東急文化会館内)の緞帳「闘牛14号」の1/5縮小版である。
コルビュジエと言えば、上野の国立西洋美術館の基本設計をした建築家ではないか。
それが、こんな絵を描いていたとは。

東京に半世紀近く住んでいたが、この映画館、行ったことがない。
西陣織の緞帳は、さぞかし迫力があっただろう。

ミュージカル「ヘアー」の再演を見た。
劇場空間もさることながら、音響もクォリティーが高い。
異次元という言葉が、流行語になっているが、
かつての五島プラネタリウムのDNAを受けついだオーブ(天球・球体)のコンセプトが生きている。

政治家の発言は、口先ばかりで、空回りしているけれど…

そして誰もいなくなった?

2013年06月19日 | 現場
低気圧接近のせいか、強い南西の風が吹き、「この風じゃテニスはできないな」と思っていたら、
だいぶおだやかになった。

コートに行くと、誰もいない。午前中の風が強かったせいか。
一組だけ、俗にサティアンという四方を囲まれた5番コートでダブルスのプレーをしていた。

仕方なく、壁打ちである。
コートと違って、ボールはすぐ戻ってくる。
小一時間、練習メニューをこなすと、結構疲労感がある。

シャワーを浴び、クラブハウスでビールを飲む。
誰もいない整備されたテニスコートの広い空間が、自分一人のためにあると思ったら、
こんな贅沢な時間はないと思った。

壁打ちだけだから、コートフィーはいらない。
暮れなずむ新宿の夕景は、値千金だった。


高速道路と不整脈

2013年06月19日 | 都市
13年前、不摂生がたたって痛風発作が起きた時、心電図を取ったら、不整脈(心房細動)であることがわかった。
以来、抗血小板剤のバファリンを処方してもらってきた。

それが、「いい薬ができて、一か月分出せるようになったから」と、薬を変えることになった。
これまで飲み続けてきたバファリンは、実はほとんど血栓予防には効果がないのだという。

イグザレルト錠、ジェネリックがないので、一錠500円(3割負担で150円)と高価である。
いったんは断ったが、5月20日付朝日新聞の「脳梗塞の陰に不整脈あり」の記事を読んで、不安になった。

これまで、なんの自覚症状がなかったとはいえ、これからもないとはいえない。
写真の首都高速3号渋谷線のように、スムーズに血液が流れてくれればいいが、
血栓ができて脳に運ばれたら、脳梗塞である。
のんびり写真なんて撮ってる場合ではない。

転ばぬ先の杖、予防のため、飲み続けるしかないだろう。

ある写真展のなかのコメントで、「写真の被写体は、撮る人の心が現れる」とあった。
うなずける表現である。

遅々の日?

2013年06月17日 | 行事
やることがだんだん遅くなってきている。
「年寄りの半日仕事」ということわざがあるが、
デイトレードなんて言葉がなかった時代、3・6・9・12日のリズムで投資をしていた。
それが、今や1/1000秒で取引される。
そんなのについていく気はない。

しかし「年寄りの半日仕事」では、相場はついていけない。
瞬時の決断が問われる。
長期投資なんていつも言い続けている御仁がいるが、
あの24年前のバブルの時に、長期投資で報われた人がいるのか。
いま、その巻き戻しが、アベノミクスで多少はできている。
しかし、いつまで続くことやら。

相場と同じで、実態とは無関係に思惑だけで動いている。
大量の株式を所有している生保・銀行などはホッとしているだろう。
だが、単年度では利益が出ているものの、あのバブル時の取得株価は到底埋めきれない。

焦ることはない。「年寄りの半日仕事」の感覚でやっていけば、いいのだ。
「やるなら、今でしょ!」と焚きつけられても乗ることはない。

あれ? なんだか最初に言ってることとちぐはぐになってきた。
これも「年寄りの冷や水」ってやつか。

この写真の植物のように、狭いところから、なんとか抜け出したいのかもしれない。
「もっとヒカリエ!」ってか。