kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

馬酔木(あせび)

2011年03月31日 | 
ドウダンツツジと見間違うような花である。
当然当て字だ。
枝や葉にグラヤノトキシンという有毒成分があり、馬や鹿が食べると酔って足が萎えることから、足癈(あしじひ)→あしび→あせび、となったようだ。
馬鹿酔木の方がわかりやすいような気がするが…
それじゃ単なる酔っ払いになってしまうか。
そんな馬鹿をいってる場合じゃない。



懸け橋になろう

2011年03月30日 | 
人が集まると、地震・津波の被災地、原発事故の話である。
今は安全な場所にいても、不安なのだ。
出来ることなら見たくないが、気になってニュースを見る。
義援金だけでなく、ほかに何か出来ないか。
そんなことを考えさせられる毎日である。
懸け橋になるため、何かしたいのだが…
満開のユキヤナギを見ても、つい思ってしまう。

彫刻は倒れてはいけない

2011年03月29日 | アート
いつもなら、通りすがりの公園の一角で後ろ姿を見るだけの、小さな女の子のブロンズ像。
春の暖かさに誘われて、公園に足を踏み入れた。
以前の記憶では、名の知れぬ作家の作品でも「可愛らしい」と思っていた。

誰かが置いた一輪の椿も、ほほえましく見えるはずなのだが、
今日は女の子の表情が悲しんでいるようだ。
ちょっと不安定に傾いている。

3月初め、「人間佐藤忠良とその魅力」と題した映像作品、長年お弟子さんである笹戸千津子さん・元NHKアナの山根基世さんの対談を見聞する機会があった。
笹戸さんは、何度も自分の作品をけなされ「やめてしまえ」と言われ、そして、いつも「彫刻は倒れてはいけない」と言われたそうだ。

この不安定な女の子の立ち姿に、その言葉が思い浮かんだ。
彫刻は、見る人にメッセージを送っているのだ。


菜の花(在来種アブラナ)

2011年03月28日 | 
春になると、どこにでも見かける菜の花。

いちめんのなのはな、という言葉をたんたんと重ねたのは山村暮鳥だが、
心にしみる句がある。

菜の花を 墓に手向けん 金福時 (与謝蕪村)

なくなった被災地の方々へおくりたい。

冷たい風の中で開花!

2011年03月27日 | 
今時、桜が咲き始めたなんて、言ってる場合じゃないが、
3月26日、北風の吹く寒さの中で、
東京の開花予定日通り神田川沿いのソメイヨシノが、花開いた。
今日も、同様、寒かったけれども、花の数が増えた。

被災地のわずかながらの復興の様子が、毎日テレビに流され、
少しの希望を感じさせられる。
ただ、原発事故、破壊された街、いつ頃になれば、平静な日常が取り戻せるのか、
予測も出来ないのが、心を重くさせる。
ひたすら気持ちを強く持ち、祈るのみである。

自然への愛

2011年03月26日 | 
桜に先駆けて、ハクモクレンが咲き始めた。
毎日、重苦しいニュースばかりで、いささか気がめいっている。
北風も冷たい。
そんな中でも春の訪れを感じさせる花である。
モクレンといえば、この花と思っていたのだが、本来は紫色のほう。
漢字では木蘭、木蓮と書くが、これは蘭や蓮の花に似ていることからきている。
もともとは中国、でも、あちらで木蓮はコブシのことだそうだ。

花言葉は「自然への愛」
美しい言葉、その自然が牙をむいた。
千年に一度の地殻変動といわれるが、M8.2、896年の貞観地震をさしているのだろう。
2009年に、経産省の審議会が1,100年以上前の地震を解析し、再来の可能性を指摘していたという。
それに対して、東電は「情報がない」となんの対策も取らなかった。
いまさら、せんないことだが、ことは原発だけに、万に一つでも、想定外はないにしてほしかった。

放射能雨

2011年03月24日 | 
昨日午後、TVの日経CNBCで、相場の画面を眺めていたら、東京の水道水に基準値以上の放射性物質…という緊急ニュースのテロップが流れた。
それに反応して、せっかく戻しかけていた相場が、急落した。
何事か、とNHKに変えたら、のちに報道で流されているような記者会見が行われていた。
んー、今度は水道に来たか、またスーパーから水が消えると思ったら、案の定である。
乳児がいない家は、ただちに影響はない、といわれても、である。
理解しやすい確固たる情報が流されないと、何が起こるか分からない今、被災地でない東京でも、すぐパニックになってしまう。

浄水場に放射性物質がたまったのではなく、原発事故のため、利根川・荒川・多摩川水系で、空気中に浮遊していたものが、雨に溶け込んで、流れ込んだものだという。
子供のころ聞いた放射能雨を思い出した。

久しぶりの雨に、元気を取り戻したノースポールに残る水滴が、放射能雨とは…


政策研究大学院大学?

2011年03月22日 | 都市
六本木の国立新美術館に隣接して、政策研究大学院大学なるキャンパスがある。
34年前創設された、埼玉大学政策科学研究科の研究方針を引き継いで、1997年創設された大学院のみの国立大学法人である。
国内・国際の政治・経済・行政等の政策リーダー・研究者を育成する国際的拠点とある。
気になるのは、学生の3分の2が留学生。日本の若者はどうしたのだ。
博士課程の防災プログラムを専攻しているのは、73名の内わずか1名。それに対して地震工学、地盤工学、河川防災などの専門教授が8名もいる。
このキャンパスから新たなリーダーの登場を期待したいが、これでは仕分けの対象になってしまうのではないか。
ちなみに現在の副学長はよくテレビに出てくる大田弘子氏。あの竹中平蔵の政策を継承した人物である。

写真の向こうにそびえたつ六本木ヒルズが象徴的だ。

南十字座β星 ミモザ

2011年03月21日 | 
神田川に咲くミモザを見て思い出した。
ブログを開設して、もう1年が過ぎたのだ。
師匠の丁寧な指導でここまでこれた。感謝。

長兄がなくなって1年たつ。
あと4年もすると、自分がその年になるのだ。
東日本大震災、福島原発事故のほうに気持ちが集中して、失念してしまっていた。

ブログを書くのも、気が重いが、何かのメッセージが伝われば、と自分に思いきかせる。

で、ミモザ、である。
古代ギリシャ身振り劇mimosが原義だが、マメ科オジギソウ属(Mimosa)の葉に似ていることから、名前が転用された。
なので、ミモザの葉は触ってもしぼまない。

それよりも驚いたのは、あの南十字座のβ星の別名がミモザというのだ。
オジギソウのように身を揺らすことから命名されたのだろうか。
語源は分からない。

20日、計画停電なし

2011年03月20日 | 都市
連休で、節電協力と企業の電力消費が少なくなっているため、20日の計画停電はなくなった。

原発事故で、電力供給能力が落ち、電車の間引き運転など、大都市に未曾有の混乱が起きている。

思えば、私たちは電気の便利さにあまりに無頓着になり過ぎていたのではないか…
不夜城なんて言葉も繁栄の象徴だったし、オール電化が理想の生活のように宣伝されている。そして原子力のCMがタレントを使って安全・必要だとうたっている。
それが、今回の原発事故ですべて吹き飛んでしまった。

現地では、懸命な沈静化作業にかかっている。
一日も早く、解決の道筋が見えるようになることを願っている。