kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

琳派名品展

2015年01月31日 | アート
6944さんに触発されて、日本橋三越ギャラリーに「琳派名品展」を見に行った。
2011年・出光美術館での「琳派芸術ー光悦・宗達から江戸琳派」展以来である。
当時の図録が手元にあるが、今回はそれとは異なる箱根「岡田美術館」所蔵の作品展。

わざわざ箱根まで出かけず、しかも入館料2,800円もかけずに、三越カードで入れるのがうれしい。
まず驚かされたのが、琳派以前の作品群。
金銀砂子をふんだんに使った屏風絵。当時の富裕層好みなのか。
名が記されていないのは、絵師の工房での共同作品なのだろう。

以後、光悦・宗達・光琳、酒井抱一ら、「琳派」の絵師が続々登場するが、カメラ爺の好みは抱一であることがはっきりした。
京都とは一線を画した、いわゆる江戸琳派である。
それが、やがて速水御舟や加山又造らにつながったことを、初めて知った。

パチンコやスロットマシンで財をなした岡田和生氏だが、その財をこうした一連のコレクション購入に費やしたのは良しとすべきか。






雪の朝

2015年01月30日 | 
東京で、今年初めての積雪。
昨年は、向かいの家の生垣に降り積もって風情があった。
その家が引っ越しして、更地になり、新しい家が建てられ、一部が駐車場になった。

VWのロゴが雪に埋もれている。
これはこれで、なんだか不思議な光景である。
昼ごろには、雨に変わり、雪の劇場は終わった。

昨日、暖かい日差しの中でテニスをしていたのが信じられない。
週末、コートはまだ雪におおわれているのだろうな。

たかが焼鳥、されど焼鳥 京橋「伊勢廣」

2015年01月25日 | グルメ
先週、金曜日、久しぶりの経済講演会に行く前、「昼飯をどこかで食べよう」と、京橋の老舗焼鳥店「伊勢廣」(大正10年創業)へ。
2012年9月にも、一度ブログにアップしたので、再登場である。

お目当ては、午後1時からのランチ3本焼鳥丼(1,050円)だ。
1時半過ぎなのに、店の外に2人待ち人。これならじきに入れると待つことにした。
すると、そのあと、次々に客が来る。
みんな勤め人のようなので、ランチの時間をずらしているのだろう。

ほどなく2階に案内された。
ほぼ女性客。みんな「3本丼」(店の人はこう呼ぶ)だ。
小ぶりの丼に、ささみ、つくね、シシトウ・ネギを挟んだもも。それに、鳥スープ、野沢菜がつく。

ウバメガシ備長炭で焼き上げた焼鳥は、串を抜いてあり、食べやすい。
歯ごたえ、そして味にコクがある。たかが焼鳥、されど焼鳥だ。

群馬米、朝じめの丸ごと鶏、千住葱、ししとう、素材も厳選されている。
前回は1階のカウンター席でせわしなかったが、座敷でゆったりくつろげた。

夜にも来てみたいが、コース料理のみで、7本(10品)4,860円~、ちと高い。



[特別展]没後15年記念 東山魁夷と日本の四季

2015年01月22日 | アート
小雨降る中、久しぶりに恵比寿の山種美術館を訪れた。
東山魁夷の作品は、これまでいろいろ見てきたが、今回のような大掛かりな展示は初めてである。
圧巻は展示壁面いっぱいに広がる「満ちくる潮」。金銀砂子をちりばめた躍動感あふれる作品だ。

写真の「北山初雪」、雪の木々の枝にとまる一羽のキジバトを描いた「白い朝」なども、見応え十分だった。
作品にはすべて人が描かれていないが、本人の話した「画の中の私と見るあなたがいる」という言葉には、なるほどと思わせられた。

「東京ローズ」

2015年01月21日 | 植物
NHKTVの「歴史秘話ヒストリア・東京ローズ」を見た。
写真は、高井戸中学の「アンネのバラ」、今回の内容とは無関係だが使わせてもらった。
その名の由来はさておいて…

戦時中の連合国向けのプロパガンダ放送のアナウンサーだった「東京ローズ」と呼ばれたうちの一人、アイバ・トグリを調べたら、わが亡き母の8才年下だった。

T英学塾に学んだ母が、その放送を聞いたことがあったかどうかは知らない。
が、T大使館に勤務していた時に、もし聞いていたら、その内容は理解できただろう。
カメラ爺は、テレビ画面の日本語のテロップで知るのみである。

この番組を見て、英語をアメリカ人の宣教師から学んだ母が「東京ローズ」をどう思っていたか、聞きたかった。
国が、国民を「鬼蓄米英」と憎悪の渦に巻き込んでいった時も、「親しい尊敬する先生達の国としか考えられなかった」という母である。

このところ、NHKTVの番組に考えさせられる日々である。


棘が無くなってきた?

2015年01月21日 | 植物
深夜、NHK・BSプレミアムで小椋佳の「生前葬コンサート」(再放送・前)を視た。
1944.1.18生まれだから、学年でいえば2年先輩。
古希の時のコンサートだろう。

40年以上前、NHKに初めて出た時は、髪がふさふさしていた。
それが、近年、病に倒れてから、げっそり頬がこけ、頭髪もほとんどない姿で、ステージに置かれた椅子に腰かけていた。
映像がなければ、曲は、わが青春時代にそっくり置き換えられる。

出来れば、彼のこんなに老いさばらえた姿は見たくはなかった。
が、曲・詞ともに、なぜか癒される気持ちになった。

ぎすぎすした時代に、少しでも、刺々しさをなくさせるものだったのかもしれない。

芸名は、東大在学中、福島県北塩原村の学生村に、大量の法律書を持ちこんで滞在した時、地域の人たちの苗字がほとんど小椋姓だったことによるという。

「佳」は、その時、学生村に押し掛けてきた恋人の佳穂里さん(妻)の名前の一文字という。
まさに「愛燦燦」である。


20年前の午前5時56分!

2015年01月17日 | 日記

あの日、あの時、自分は何をしていただろう。
2011.3.11 2:46PMに起きた東日本大震災のことは覚えている。
テニスに出かけるべく、階段でソックスを履こうとしていた。

が、20年前の阪神大震災となると、明確ではない。
出勤したら、クライアントの会長の実家が淡路島北部にあり、状況の情報収集で、仕事が中断されたことは覚えている。
幸い被害はなかったそうだが、神戸の営業所や周辺の状況が分からず、とても仕事どころではなかった。

今は、当然、何事もなかったように活気あふれる街になっているが、NHKTVニュースで、肉親、子どもをなくした方々が、心の傷を癒されない状況をレポートしていた。

「風化させてはならない」とは思うのだが、いまだに、ふるさと仙台や、周辺の地域へ足を運べないのは、一種のトラウマである。

いつ、何が起きてもおかしくない、それだけは肝に銘じておきたい。


トップスのチョコレートケーキ

2015年01月15日 | グルメ
バレンタインデーには一か月早いけど…
かの有名な赤坂トップスのチョコレートケーキ。
現役の頃、何度かいただいたことがある。
誰かが、会社に差し入れしてくれたのだ。

それが、ん十年も経ってわが家の食卓にのった。
パッケージも懐かしい。

このところ、食後に甘いものが食べたくなる。
以前は「いらない!」なんて言っていたのに。

いつもの血液検査では、血糖値は基準値内。
肥満体なのに「ま、いいか」である。

女性は、いつも別腹とかで、いつもスイーツを召しあがっているようだが、
カメラ爺も、拒否はしなくなった。

このケーキ、昔食べた味は忘れた。
が、生チョコに包まれてもしつこくない甘さ、スポンジケーキに挟まれたきざみクルミ、
食べ飽きない味である。

ブラックコーヒーとの相性もいい。
と、ひと時、至福の時間である。

カメラ爺も、今年、古希。
亡き母が、平和を願って付けてくれた名前と「戦後、70年」の言葉がいっそう重く感じられる。


ボケのぼけ

2015年01月12日 | 行事
街なかで、あちこち街路樹のイルミネーションばやり。
スタートはふるさと仙台・定禅寺通りだと聞いたことがある。
いまや日本全国津々浦々。

かつては省エネムードで自粛した時期もあったが、
今やLED時代。そんなに電力消費を気にしなくてもよくなったらしい。
人々は、誘蛾灯に集まる虫たちのように、不夜城を求めてそぞろ歩く。
かく言うカメラ爺もその一人。

カメラレンズのボケ足は、酔眼でも勝手に写しだす。
ピンボケだが、意図的に撮ろうとしても、なかなかうまくはいかない。
高感度のデジカメ次第である。


久しぶりにフレンチ ビストロ シロ(恵比寿)

2015年01月08日 | グルメ
恵比寿の山種美術館の近くに、気になるレストランがあった。
「ビストロ シロ」
店先のでかいロブスターのオブジェが目を引く。

メニューを見たら、すべてシーフード。
魚介専門の店らしい。
ちょっとお高いが、フレンチとあればいたしかたない。

メインはイトヨリダイのロースト、パスタはマグロほほ肉とマッシュルームラグーソース(なんだこりゃ)

まずはサラダ、オリジナルドレッシングがさっぱり味で食欲をそそる。

次にどでかい皿にどーんとお頭つきの半身ロースト、温野菜添え。眼のところに辛子味噌が載っている。
見かけはグロテスクでも、白身魚の味はいい。

ついでパスタ。マグロのほほ肉は、まるで牛肉の食感、魚臭さはまったくない。
シーフードが売りだけに、素材を厳選しているのだろう。

デザートのイチジクのコンポートとシャーベットもすっきりさわやか。

ヘルシーだからか、お客はほとんど女性ばかりだった。
肥満体のカメラ爺には似合わない店だったかな。
店内照明のオブジェがユニークだった。