imoYさんの誘いで、国立モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」を観にいった。
上野には美術展などの見学でたびたび出かけているが、東京文化会館に入るのは初めてだ。
5階まである大ホールにはエレベーターがないと聞いていたが、幸い1階席だった。
チャイコフスキーの有名な作品。1877年に初演されたものの、評判がよくなく、しばらくお蔵入り。それを改造し、没後2年の1895年に再び上演したところ、真価を認められたという。
120年も前の話である。
カメラ爺は「瀕死の白鳥」「4羽の白鳥の踊り」ぐらいしか知らないから、一応、ネットで予備知識として調べた。これが、面白かった。
チャイコフスキーのような作曲家のバレー音楽に、初演時には、振付師、踊り手、演奏がついていけなかったとか、実際の白鳥はダンスをしないので、鶴の求愛ダンスからイメージしたものだとか、本筋とは関係ない方に興味をひかれてしまった。
で、結局は、だいたいのあらすじを知ったのみである。
S席とはいえ、1階の後ろの方だから、表情を見るにはオペラグラスが必要だ。
2回の休憩をはさんで、3時間の長丁場。
それでも、飽きさせずに見せてくれた。上記の2曲はむろんのこと、第3幕、悪魔の黒鳥が王子を魅了する官能的な踊りは、新鮮な驚きだった。(一人二役のプリマがこれほど、違う表情を見せるとは!)
ドラマティックな音楽とバレエの融合が、感動を生み、最後は、何度も主役の2人がカーテンコール。
客席が明るくなるまで、観客は席を立たなかった。
本場のバレエのステージ。贅沢な望みだけど、もう少し前の席で観たかったな。
追伸;(訂正)
本格的なバレエの舞台は初めてと書いたけど、相方が過去のファイルを調べたら、2010年に渋谷のオーチャードホールで、同バレエ団の「エスメラルダ」を観たそうだ。
二人とも、「ノートルダムのせむし男」のシーンだけしか覚えていない。
それだけ印象に残っていなかったのだろう。
それともボケのはじまりか。