kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

五瓣の椿

2011年01月31日 | 
山本周五郎原作の時代小説のタイトルを引用しようと思ったのだが、花びらが多すぎる。
今から47年ほど前、野村芳太郎監督、岩下志麻主演の映画があった。
訳あり者が消された後に、一片の椿が置かれていく。
わくわくするようなミステリーである。
法を犯しているわけではないが、のうのうと生きている輩が消されていく。
岩下志麻の妖艶さが際立っている。
あの時、君は若かった。

さすが三越前駅、柱も赤大理石

2011年01月28日 | 都市
ギリシャ神殿もかくありなん。
東京メトロ三越前駅コンコース。
支える柱が赤大理石である。
むき出しのコンクリート打ちっぱなしではない。
三越としては、ただの通路としても、そこが店の入り口なのだから、無機的なものであってはいけないのだろう。
ただ通り過ぎるだけの私にとっても、雰囲気は悪くない。
美術展に行く時しか利用しないから、金にはならないけどね・・・

こんな写真しか撮れなかったけど・・・

2011年01月27日 | グルメ
コレド室町、ユイト、あまたある、この界隈のグルメ店を袖にして、入ったのは、日本橋三井ビル地下の秋田比内地鶏専門店「日乃本 比内や」。
「ただの居酒屋じゃないの?」
コレド室町の人気店「紀乃重」予約でも一杯の店と比べての相方の言葉である。
「比内地鶏は、名古屋コーチンと並ぶ地鶏なんだから、大丈夫だよ」と、言ってる私は、自信なさげ。
しかし、つまみコースのしゃれた感じの前菜に、「いいじゃん?」
焼鳥、塩もつ汁などのあとに、いよいよ、きりたんぽ鍋、である。
写真撮ろうと、思ったけど、きりたんぽはどこ? 比内地鶏はどこ?
しかし、箸を入れると、セリ、ごぼう、舞茸、しらたき、そして、太い輪切りのきりたんぽ、鶏肉、と役者は揃っている。スープは絶品。酒は八海山。いうことなし、である。
以前、秋田の産地を取材した時、「最初の具は、スープを取るため。そのあと、新しい具を入れ直してつくるのです」と、言われたことがある。なんと贅沢な鍋であろう。
デパ地下では、比内地鶏はブロイラーの4倍の値段。飼育期間も放し飼いで100日(雄)~150日(雌)以上。手間も餌代もかかるのだ。
おすすめの、親子丼へ行くには、きりたんぽがしっかりとおなかにおさまって、次回のお楽しみとなった。
ちなみに、比内鶏は天然記念物なので、食用には出来ず、雄とロードアイランド種の雌を交配させた一代交雑種(F1)が、比内地鶏として市場に出されている。
先ごろ、比内地鶏と偽り、廃鶏を燻製などにして摘発された輩がいたが、歯ごたえがあるので、素人には区別がつかなかったかもしれない。

夜の日本橋

2011年01月25日 | 都市
銀座の華やかさに比べて、再開発がすすんでいるとはいえ、日本橋は地味である。
それが夜の交差点にもあらわれている。
日本橋三越、ユイト、コレド室町などが建ち並んでいても、この雰囲気。
すっきりはしているもののどこかさびしい。
表通りに面して、明るいショーウインドーがないせいか。

薩摩焼って知ってた?

2011年01月25日 | 焼物
陶芸に興味ある人なら知っていると思うけど、知らない人は、古伊万里と区別がつかないかも。
知らない人はどちらも知らないから、関係ないか・・・
薩摩焼は薩摩揚と関係はない。
とはいえ、揚げたて薩摩揚を肴に、黒じょかといわれる薩摩焼で熱燗の焼酎をいただくが・・・。
今回は黒薩摩ではなく、白薩摩である。
かく言う私も、30年近く前、鹿児島・伊集院美山の薩摩焼窯元の沈壽官氏を訪ねて、初めて知った。
当時は14代。
今回は、「歴代沈壽官展」(日本橋三越本店)である。14代は司馬遼太郎「故郷忘じがたく候」の主人公。
15代は1999年に襲名したという。
16世紀末、豊臣秀吉の時、朝鮮半島から連れてこられた(今なら拉致?)陶工たちによってはじめられた400年もの伝統のある焼物。当時、宝石のない日本では、朝鮮の焼物を宝のように扱ったのだ。茶入れが一国と交換するほどの価値があったというから驚きだ。
特に世界的に有名になったのが、明治維新の前、12代がパリ万国博に出品して以来。
ま、むこうにマイセンなんて焼物があったけど、東洋で同じような繊細なものがあったことが驚きだったのだろう。
透かし彫り、金襴手など、気の遠くなるような緻密な技法は、究極の人の手の技を感じさせてくれた。

冬のライオン

2011年01月23日 | アート
言わずと知れた三越のシンボル、ライオン像。

・・・今の俺は 冬のライオン ほんの少しだけ 休ませてくれ

36歳で命を絶った沖田浩之「冬のライオン」の歌詞だが、一度も聞いたことがない。
でも、この歌詞、妙に訴えてくるものがある。
ライオン像の顔を見て、猛々しい百獣の王というより、この歌詞の方が似合うと思った。

「熈台勝覧(きだいしょうらん)」ってなんだ?

2011年01月21日 | 都市
いつもなら、たまに人が立ち止まって見る程度の、東京メトロ三越前駅のコンコース。
今日はやたら熱心にのぞきこむ人々がいる。
実は私もその一人なのだが・・・
1月21日の東京新聞朝刊、平成の「凞台勝覧」なる記事が目に入った。
そもそも元の絵巻のタイトルも知らない。
現場に行って、江戸後期、1805年(文化2)頃の神田今川橋から日本橋の様子を詳細に描いたものと、改めて知った。
なにせ12mもの長さの絵巻に、当時の商店街と町人、武士たちが1,671人も描かれている。よくまあ、ここまで人々の暮らしを描きこんだものだ。
むろん複製だが、本物はベルリン国立アジア美術館で1999年に発見されたという。
今の日本橋とは比べようもないけれど、江戸時代も大いににぎわっていたことが分かる。
で、記事によれば、今年、日本橋架橋100周年を盛り上げようと、平成の「・台勝覧」を制作中の日本画家がいるというのだ。
こちらは、2倍近い21mもの大作になり、完成した作品は3月30日~4月5日まで丸善日本橋店3階ギャラリーで披露されるそうだ。
コレド日本橋、コレド室町、日本橋三井タワー、ユイトなど、日本橋再開発の真っただ中だが、はたして昔のような風情のある絵巻になるのかどうか・・・

東京のノッポさん

2011年01月20日 | 都市
新宿のLタワー28Fから見える東京スカイツリー。
来年春に開業するらしいが、634mはさすがに高い。
周辺に商業施設も併設されるけど、家賃も高い。墨田区の坪1万円に対して3~5万円。
地元優先にテナントを募集したものの、結局1軒も入らなかったそうだ。家賃が3倍以上じゃね。
これも格差社会の象徴の一つか。
それにしても快晴なのに、この不透明さ。
この空気を吸って私たちは生きている。
自己防衛のための鼻毛が伸びるわけだ。

運勢を球に託す・・・

2011年01月20日 | 都市
新宿を徘徊していると、いろいろなものが目に付く。
人々は気にするでもなく、佇んだり、通り過ぎるだけだ。
私はそうはいかない。なんだ、これは?
ブラKAZUである。タモリ氏ではないけれど、気になってしょうがない。
今日は何処行こうか、球に聞いてみるか・・・