夏休み 九日目 合宿最終日

朝起きたら『朝練』、これはＤＮＡに刷り込まれたお約束。

ささっと準備して、シンちゃん、ナルケ君、桃姐さんとちょっとお散歩。
下手に下ると後が辛い、よって上に向かって登ってみたら程々のところで道は終わっていた。
そこでしばらくおしゃべりをして高原の空気を満喫、今日も天気はいいようだ。
朝飯食べて軽量化、そして日焼け止めを塗りたくっていよいよ二日目に突入だ。

定刻を過ぎてスタート。
八ヶ岳高原ラインに入ったとき、ポールさんがいないことに気がついたが時すでに遅し。
これで一人暴れん坊が減った。

集団は下り基調の道を快適に進んでいくが、上り坂が現れ始めると少しずつ崩壊していく。
そんな中、なんとかメルヘン街道への分岐まで先頭パックで到着できた。

ここにきてサイクリング班への移籍を申し出る輩がちらほら・・・。
でも最終的にチャレンジ班に留まる決心をした。・・・自ら苦行に入るとは天晴れ！

ここからは上り基調の長い坂が続く。
後ろの方で走っていて坂に突入したら中切れが発生する。
こうなるとさぁ大変、躊躇していると先頭パックから置いて行かれます。
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置いて行かれました。
そうなるとスピードが一気に落ちる。

まぁ、ここはシンちゃん、ナルケ君、マッキーの三人に任せよう。
私はモリタさん、スズキさん、ジャック(*1)達と強調性なしのグルペット集団を形成。

*1:チームにアマノさんが二人いるので、新人を識別するためのニックネームです。
アマノさん = 天の邪鬼 = 略して ジャック

ジャックさん、一人でスルスルと先を走るよ。
モリタさんと二人で追っているけど、三人ならもっと速く走れるのに。
まぁ、仲良しこよしでは面白くないので、それはそれで良いのかもね。
自転車競技は、弱肉強食、早い者勝ち、強いもの勝ちです。

直線コースに入ると彼方を走る先頭パックがよく見える。
しかし最終的には、戦陣争いを見ることもなく沈！、遅すぎでガックシ。

ピーク地点で集結待ち、全員揃ったところでメルヘン街道までダウンヒル。

メルヘン街道では、隊長、ダンホさんが先行、マッキー、ナルケ君も一緒に行っちゃいました。
その後をヘロヘロ走っていたら、ダンホーさんが突然Ｕターンして「白樺湖に行ってきま～す」と戦線離脱。
そりゃないぜ！

先頭をマッキー＆ナルケ君が競り合っている。
その後を追っていくのだが、なんだか体が重い？

ここにきてモリタさんが後ろから現れ、前に消えて行った。・・・なかなかしぶといですね。
さらに後ろにはジャックが迫ってくる。

後ろに怯えながら走っていたら、山側から「ゴソゴソ」と音がした、そしてカモシカが降りてきた。
その間10m位、目を合わせたら因縁をつけられそうだったので見て見ぬふりをしていたら、ガードレールを越えて谷側に消えて行った。

もしかして、後ろから追い掛けられたら先頭に追いつけたりして・・・。

程なくジャックが追いついてきた、そしてBossが登場して並走。
今日の八ヶ岳高原ラインでの走りについて、いろいろ指導を受けた。

そして、これから前の二人を捕まえるのだと言って、楽しそうにビュ～ンと消えて行った。
ジャックと私は、ただただ見送るだけ。

そして、そのうちジャックにも先行を許すことになった。
このままじゃぁ、なんだかなぁということでジャックを視野に入れて追って行ったが『あと少しで麦草峠』の地点で先頭が下ってきてＤＮＦになっちまった。

そういえば登っているとき『ＵＧＯ』の人達が大勢下っていたぞ、彼らも合宿なのかな？

鈴蘭峠への分岐まで降りて、今度は鈴蘭峠経由で白樺湖に向けて出発。
何処が峠かわからず、ひたすら登るだけ、先頭が見える範囲でクリアできたから、まぁ良いか。

白樺湖で昼食休憩、またもやジベタリアンの集団と化したが、ジャックだけはネジタリアン(地面に寝る人)になって・・・スヤスヤ気持ちよさそうだった。

行方がわからなかったサイクリング班とコンタクトがとれ、下のコンビニで集結する事に決定。
よって今度は上りなしで、大門街道のダウンヒルを満喫。

そして目的地でサイクリング班と合流。

それから仲良く帰路に着くぞぉ、さぁサイクリングだ。
と楽しく走っていたら、Bossが突然『火』を着けた。

一気に先頭集団が速度アップ、ここで置いて行かれたら話にならない。
広域農道?を何とか先頭パックで走り、八ヶ岳高原ラインに入るための長～い登りにはいったところで、集団は崩壊。

マッキーが逃げを打って行き豆粒見たいに小さく見える。
登っても登っても・・・上り、先頭は遥か彼方であるがよく見える。ん～辛い。
ジャックは振り切ったけど、モリタさんには抜かれて何とか高原道路に到着。

後続待ちをする間、シンちゃんが周辺を探索、そして待望の自販機を発見した、偉いぞシンちゃん。

ここで十分な水分を補給後、戦闘態勢を整えて再スタート。
マッキーがジワジワと先行していき、シンちゃん、ダンホさん、ジャック、モリタさん、ヒビノさん達で追走。
ん～追いつけない。

シンちゃん、ダンホさんが少しずつ遠ざかる、モリタさんも前に行ってしまった。
やばい、心が折れたのか？
それじゃぁ、ここから巻き返してやる。

回転重視でクルクル回すペダリング多用で、少しづつ挽回していく。
ジャック、モリタさんをパス、前に誰もいなくなったのでモチベーションが低下しかけたが、後ろからBossが追いついてきた。
これでモチベーションが一気にアップ、垂れないようにペダルを回しダンホさんの背中を再び捕らえることができた。
前にはシンちゃんがいるぞ！
後ろを確認したらヒビノさんが追いついてきた。

二人で追っていきましょうとペースアップしたら、一人旅になっちゃいました。ヒビノさんごめんなさい。

もう少しで捕まえられるところまで迫ったら後ろから車の気配。
ペダルを緩めて抜かせたら『回収車』だった。

その間に前との距離が開いてしまった。
でも、追い越すのも時間の問題だ、確実に距離は詰まっている。
ペースさえ落とさなければ、ダンホさん、その前を走るシンちゃんを捕まえられるぞ。

左折して、最後の直登に入るところで前を走る二人をロックオン、まずは幸せ太りのダンホさんをパス。
次に死んだり生き返ったり、強いのか弱いのかわからんシンちゃんをパス。

ここで一気に逃げられれば良いのだが余力無し。
シンちゃんがカチッとシフトアップしてギアを掛けた音がした。
アタックのチャンスを狙っているなぁ。
程なくアタックを掛けてきた。
それに合わせるようにBossがビュ～ンと一気に加速して行っちゃいました。

シンちゃんは失速気味で、目の前にいるぞ。
ジワジワを追いつくもシンちゃん再発射。
左折して宿への道に入るとシンちゃんとBossがノンビリ並走して走っていた。

後ろからこそっと近づき「ゴールは先のピークだ～」と言って勝手にスプリント。
シンちゃんも合わせて追ってきたが、ギリギリ逃げきった。

勝ち負けは別にして、あ～楽しかった。

今回の合宿では、マッキー、ナルケ君、シンちゃん、ジャック達の先へ先への走りが気持ちよかった。
せこせこした走りなんて見たくもないからね。
持てる力以上のものを振り絞ってモガク若者・・・いいねぇ。

普通の練習会なら 3時間くらいで終わってしまうが、合宿だと8時間くらいは走れる。
それを二日続ければ、自分の実力がどの程度が明確になる。

初合宿を経験した輩が『脱皮』するのも時間の問題だろう。
みんな、どれだけ伸びるか楽しみだ。

しかし、こんなに燃えるスポーツに身を置けるなんて、とても幸せを感じる。
※走っている最中は、なんでこんな苦しい思いをしなけりゃいけないんだろうと思っています。

今日の合宿練 143.9km