果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

檸檬の花の回廊とテントウムシ

2008年04月13日 09時16分14秒 | 日記・エッセイ・コラム

レモンを施設栽培すると、レモンの花はだらだらと長い間咲続ける。

そのため花の管理も長くなり、無農薬栽培をしている当園では管理が大変に。

この時期、回廊にも感じる並木に配置したレモンの木の間を、

レモンの花の香りを吸いながら管理をしているのだが、

ちょうどアブラムシが新芽について葉の栄養を吸い出す。

そこで毎年恒例のテントウムシ捕獲作戦を、カラスノエンドウの草むらで開始する。

ナナホシテントウの成虫と幼虫、数年ぶりに多いヒメカメノコテントウの成虫を、

目をこらしながら何百匹と捕まえていく。時間と根気とが交錯する。

捕まえたテントウムシをアブラムシが発生している木に放つと、

2~3日でアブラムシの密度は急激に下がり、

レモンの木の生育に支障がないレベルになる。

猫の手も借りたいという言葉があるが、

この時期だけはテントウムシの手を借りることができるといえる。

一瞬の変化を見逃さない自然に鍛えられた眼をもって、

人間が無農薬の空間でじゃまにならない立ち振る舞いをする卯月の果樹園である。

Dsc05155

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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