今日は日曜日だが、温室みかんの剪定や肥料の散布をしなければならず、
早朝の涼しい空気を吸いながら無理に体を動かしてきた。
収穫を終えたみかんの木を回復させるための重要な作業だから、
一刻も早く完了したいという生産者の思いがある。
噴き出す汗をぬぐいながら、なんとか40度以上になる前に帰宅。
アイデアや要領でできる作業でないところに、少しつらさがある。
最近、私の生業をとてもすてきな仕事ですねと
いろいろな方に言っていただくことが多くなってきた。
確かに自分でもすてきな仕事になってきたと思う反面、
その言葉に難しい顔でうなずいている自分がいる。
そしてついつい自分の歩んできた道が倍速で再生されていく。
録画するのも結構倍速で行ってきたため、
再生時にノイズが入ることもあるが、
すてきな仕事までの道のりは
どの農家でも3世代ほどの時間を費やしているはずである。
励ましの言葉は気の遠くなるような時間への代替かも。
先日、ある外食産業の社長さんからもすてきな仕事ですねと言われた。
合理的な社会においても裏方的なにおいを嗅ぎ分け尊重する、
成熟した人たちが増えてきていることは、
私たちの仕事にとって誇りとすべきことに違いない。