かるさんのgooブログ <北国たより>

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天災と人災の狭間で生きる・・・

2007-07-23 19:10:00 | インポート
16日の「中越沖地震」から一週間が経ちました。
地震発生当初からの克明な報道を見るにつけ心が痛みます。
発生当日、所用で被害地からほど遠からぬ都市に滞在していまして、その揺れの大きさに肝をつぶしたところです。

最大震度6強の今回の地震により、全壊住居960戸強、半壊住居約550戸、一部損壊住居約6100戸、被災総住居10000戸を超えているそうです。
今日現在でも約3000人の被災者が避難所生活を余儀なくされています。

ライフラインは電力がほぼ復旧したものの、水道はまだ完全でなく、ガスはほとんど復旧していません。
ようやく仮設住宅の建設に手が付けられ始め、被災者に僅かな希望が見えてきました。

今の人類には、地殻変動や火山活動などによる地震災害を防ぐ手立てはありません。

それにしても今度の地震で注目を集めているのは「原子力発電所」への被害が大きかったことと、その対応のお粗末さにです。
ここ数日の報道はもっぱらこちらへ向いている感があります。

「原発」を所有する電力会社(国も含めて)は常に「原発は安全です」と強調しています。
ですが、今度の地震は国や電力会社の「基礎調査」がいかに「真剣さ」に欠けていたかを如実に現しています。

この国における「基礎エネルギー」の希薄さは理解できますし、「火発」のような化石エネルギーを利用することによる「地球環境の破壊」も防がねばなりません。

ですが「だからこそ原発を・・・」と安易に走っていいものかどうか? 「放射能汚染」による被害の甚大さは発生時だけに終らず、半永久的に人類に影響を及ぼすことに思いを致さねばなりません。

どんなに慎重な操作作業をしても、悲しいことに「人為的ミス」は発生します。ましてこの国は、先ず「原発ありき」を指向していることに不安を覚えます。

「原発施設」建設以前の「地殻基礎調査」がお座なり、または「知っていながら隠す」傾向にあることが歴然としています。

今回の地震でも「想定外だった・・・」で片付けられようとしています。しかし一部の学者は建設以前から「その調査範囲や数値はおかしい??・・・」と発表しているのです。ですがこれらの意見は決して取り上げられることはありません。

オール電化住宅の普及、私を含めて家庭内での無駄な電力の消費、真昼のように明るい都市の夜の街・・・

便利さや、安価さ、利益の追求にのみ走ろうとするこの国が、
「そして、だれも居なくなった・・・」と

そんなことにならないよう、いま一人々が真剣に考える潮時かな? などと考えています。