かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

<赤恥>と<黒い恋人>のこと

2007-10-15 21:45:00 | インポート
またまた世間をお騒がせする老舗が現れました。

もう何度と無く見た「言い訳とお詫び会見」です。
創業300年にもなる(将軍・綱吉の時代)、伊勢神宮門前に所在する<赤福餅>で有名な老舗が今回の主役です。

「その日に作ったものしか販売しません。2日以内に食べてください」とうたいながら、実は製造後に冷凍保存し、解凍した日を製造日としていたとのことです。この作業は「不二家事件」発生時に中断していたそうですから、まさに確信犯と言えるでしょう。

[”赤福”とは(赤心慶福)→まごころをつくすことで素直に他人の幸せを喜ぶことができる・・・というところから来てるそうです]

目下の経緯はみなさんご承知の通りです。

確かな数字に基づいたものではありませんが、数ある全国のお土産商品の中で売り上げ1位が<赤福餅>で2位が<白い恋人>と言われています。

西へ旅した人からのお土産としていただく<赤福餅>、北へ旅したとき持ち帰ってご近所へ配ったでしょう<白い恋人>、全国の人々に喜びをもたらしたその二つの銘菓が裏切り行為で成り立っていたのです。

その二つの銘菓とも、食中毒とかの事故があったわけではありませんから「大目にみる・・・」雰囲気もありますが、なんにせよ「不特定多数の消費者への約束ごと」を破ったことは許せません。

どうにも理解できないことは<赤福餅>にせよ<白い恋人>にしても、なぜ正直に事実を公表して販売に当たらなかったのか?ということです。

<赤福餅>だって「品切れ解消のため一部冷凍保存品もあります」と言い、<白い恋人>にしても自社で確立した賞味期限を可能な範囲で延ばせばよかったのです。その上で公表したものは絶対に守って行けば、消費者は何の文句も言わなかったはずです。

最初は小さな嘘の範囲だったものが、バレなければと大胆になり挙句のはてに<赤恥>をかき、<黒い恋人>にしてしまったこの罪は、大きな代償が付くことになりました。

それにしてもまたまた浮かんできた「当該役所」の怠慢ぶりに、モノを言う元気もなくなる昨今です。