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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習の精査について3

2019-11-29 | 陸上競技

しつこいようですが。記録しておきます。

 

前の記事に練習が「ぼやける」という内容を書いています。一日の練習に多くのことを詰め込みすぎて「主たる目的」が「ぼやけている」のではないかという感じがありました。この感覚は分かってもらいにくいかもしれません。「色々とやる」ことがかえって「主たる目的」に集約されなくなっているのではないかという感じです。

 

誤解なきように書いておきます。「意味がない練習をしていた」というわけではありません。意味がない練習をしているのであれば競技力は上がりません。ある程度の走力が上がっているのは間違いなく「やりたい方向性」が間違っていないという証明だと思います。が、「よりよい練習」を目指すにあたってこれまでとは異なる部分にフォーカスする必要性があるのかなと感じたので。

 

1日の練習の中で「色々な要素を強化する」という部分がありました。加速段階も重要。中間も大事。さらには後半の部分の対応も重要。結局「必要ない練習」がはないのです。練習の中にそれらをはめ込んでいくと「全てをやる」という感じになってしまいます。そのため「練習時間」が長くなってしまう。そして「その日の主眼」が多くなりすぎてしまうために選手が「ポイント」を意識しにくくなるのかなと感じました。もっと工夫する余地がある。

 

「色々なことをやる」というのには2つの意味があると思っています。本当に「色々なことをやる」部分。これは「鍋料理」のようなイメージでしょうか。一つの鍋に様々な具材を入れて一度に似る。料理としてはおいしいと思います。ベースになる「だし」があってそれを様々な具材でより深いものにしていく。最後にご飯を入れて「雑炊」にするとこれはおいしい。が、結局具材の中で「メイン」が良く分からなくなる部分が出てくる。ひたすら「メイン」を食べ続ける鍋はないので。

 

私が計画する練習は「色々なことをやる」部分があります。鍋料理に近い部分があったのかなと。「幕の内弁当」を目指しているという話をしてきました。色々な要素を「少しずつ味わう」ことで飽きが来ない。それはそれで大きな意味があると思います。「牛丼」を毎日食べるのとは違います。「バランス」良く配置していくことで力が上がっていきます。

 

しかし、「幕の内弁当」は完全に区分けされています。それぞれの料理をおいしく食べるために「仕切り」があって別々に味わえる。それが最大の長所。が、そこを大切にしてきたのですがこうやって振り返ってみると「ぼやける」という感じがしました。

 

そうであれば「コース料理」のほうが良いのかもしれない。コースは「テーマ」が決まっていてその「テーマ」にそった料理を提供する。「ふぐ」ならその味をしっかりと味わうための料理を出せばいい。料理方法が違うだけで「ふぐ」を出し続けることで最後まで「テーマ」をメインに置くことができる。

 

料理の話になって何の話か分からないですが(笑)

 

これを実際の話に置き換えてみる。これまでは「いろいろなことをやる」という中で力を上げていく形でやっていました。それは重要なエッセンスだったと思います。色々なことをやる中で様々な力を上げていくことができる。それがレベルアップにつながる。もちろん「狙い」があってやっています。技術的なことはかなりやっています。しかし、多くのことをやることでその「狙い」自体がぼやけてしまっていたのではないかなと。

 

そうであれば「ポイント」を明確にしてそれを徹底する。同じ形でやるのではなく「やり方」を変えながら「同じポイント」を徹底する。練習の中に「速く走るため」に必要な要素を落とし込む。走る量ではなく「動きの徹底」を全ての練習に入れていく。そうなれば自然と「やるべきこと」ができるのではないか。

 

「縦の動き」「地面に大きな力を加える」「力を逃がさない」「力の方向を変える」という要素。これを徹底する部分が必要になる。これをいかにして「走る以外の部分」に落とし込むか。そこをやるために「練習の精査」をしたという感じがあります。

 

もっとシンプルに考えていくと「地面に大きな力を加える」ことと「力を逃がさない」ことがメインでそれをするためにどのような練習をしていくか。そこに尽きると思います。これを補強の段階から徹底的に意識する。それが実は走りを変えていくことにつながる。これまで「補強」と「走り」を繋げていくことを考えてきました。その組み立てもできるのではないかと思いますね。これが「コース料理」なのかなと。「やりたいこと」を様々な形で落とし込んでいく。その方法が異なっていくという感じだと思います。

 

量で追い込むというのではない。「繰り返しやる」というだけでもない。「目的」を明確にして「徹底する」ことが必要になる。こちらは「深い理解」をしながら選手に提供するのは「やるべきこと」だけにする。「任せる」形ではなく練習に中に置いて「ポイント」ができるかどうかを見続ける。そうすることで大きく変わってくるのではないか。そう感じています。

 

まとまりません。また書きます(笑)。


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