月曜日。この日で考査終了。本当は5日間でしたが日程の関係で4日間で終わりました。金曜日、土日と勉強する時間はかなり確保できたはずです。問題ないかなと。
この日の練習前にDVDを見ることにしました。思うことがあって。前任校から今の学校に転勤する際、シャフト補強は続けてやりたいと思っていました。しかし、これがなかなか分かりにくい。手本となる種目を「口頭で説明するだけ」ではイメージが伝わりません。そこで前任校の選手にお願いしてシャフト補強をやっている姿を動画で撮らせてもらいました。これを視覚的に理解させて実施させる。当時は全員分DVDを焼いて渡していたと思います。見るかどうかは別問題ですが。この当時、ほぼ見ない者が半分を超えていたので「意味がないな」と思ってそれ以後配布をやめた記憶が。
当時、ほとんど練習をしていない状況だったので「シャフト補強」をやることさえできませんでした。キツイということで最後までできない。諦めて種目を絞っていって今の種目になっています。最初は20種目以上あったのですが今では12種目。重なる種目などはなくなっています。現状に応じた練習に変更されている。まー仕方ないかなと。
しかし、やっているうちに明らかに「やりたいこと」が変わってきています。当時の選手が後輩に教える。教わった後輩が「本物」を知らない状況でまた後輩に教える。これにより「やりたいこと」が変わっていくのです。ある指導者が「他校の練習のマネをする」というのはベースになる練習の「劣化版」だと思っています。完全にその狙いを抑えていないのにそこから「真似をする」ことで本当にやりたいことではなくなる。「○○高校がやっているから」という理由で練習をしていっても効果は出ないと思います。
今のうちのシャフト補強。明らかに変わっています。「シャフト補強をやれば強くなる」という感じになる。そして「負荷をかければ良い」という感じになる。いやいや、本来的には「重心の移動」と「反発」をもらうための練習でした。元々の「シャフト補強」がどのような課題意識で行われていたのかはわかりません。しかし、私が考えるシャフト補強は「重心移動」「反発」でした。これがいつの間にか「追い込むための練習」に変わっています。これは良くない。が、口頭で何度言っても変わりません。まー本当にやりたい動きがどのようなものかわからないのだから「こんな感じ」ということで終わってしまいます。
そういう部分もあったので実際に見せました。当時適当に編集していたので見てみると表記と実際にやっている種目が違ったりします。まーこれはどうでもいい。実際に動きを見ることで何が重要化がわかってきます。こう考えるとmakinoやkanaがやっているときにきちんと記録しておけばよかったなと思いますね。後悔先に立たず。
見ている選手、必要に応じてメモを取っていました。メモすることとこれが活かされるかどうかは全くの別問題ですが。それでもこういう部分を丁寧にやっていく必要があります。動画を見ると「イメージ」ができます。映像自体ももう少し改善の余地があると思うのですが、見ないよりは見たほうがいいと思いますね。
練習をやる。ここに意味があるとは思いません。普通に練習をして「楽しかったね」で終わるのも一つの方法だと思っています。しかし、「速くなりたい」と本気で望むのであればそれに見合うだけのことをやらないといけない。
親しい指導者と話をしました。「本気でやる経験」についてです。今、世の中の大半は「それなりにやる」ことが評価されます。何か一つのことを「全力でやり尽くす」というよりは「まんべんなくやっていく」ことが重要だと。色々なものをかじっていくことで「選択肢の幅が広がる」「多様性が生まれる」という考え方です。否定はしません。しかし、「本気でやる経験」というのは人を育てます。何か一つのことに全力で向き合う。このような経験ができる生徒自体が少なくなっています。
推薦入試を受ける。面接の練習ばかりする。もちろん重要だと思いますが、「枝葉」の話ではないか。必要な知識を増やしていくことで面接に対応する。入ってからのことを考えて「自分を磨いておく」という感覚が必要だと思っています。表面的な話ではなくです。
人は気が付けば「劣化」していきます。緩やかな流れの中にいると急流で動くことができなくなります。誰かの「真似」をしているだけでは生産性はありません。ましてや「真似」さえもしないというのがあります。これって本当に楽しいのか。「練習をする」ことが当たり前のようになっている。それだけではなく「何を目指してやるのか」が重要だと思います。
劣化しないようにしたい。もう一度すべてを見直していきたいなと強く感じています。まとまりませんが・・・。