kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何を求めるか・・・

2006-10-19 | 陸上競技
 陸上競技は個人種目です。1人でもできます。「楽しくやりたい」「きついことはしたくない」という考えでもできる。3年生で引退の瞬間に何を思うか?「楽しかったね」で終わるのか、「苦しかった、でもやってきて良かった」と思えるかで、そこから得るものは全く違う。1人でやるなら「嫌だ」とか「やりたくない」は通用する。誰にも影響を与えないから。チームでやるのは意味が違う。誰かが発した言葉を周りの者が聞く。それが頭に入り悪いイメージが広がる。それが悪循環を生みチームが崩れる。チームでやるのであればそれなりの「覚悟」と「義務」が生じる。

 同じ3年間という時間、どう過ごすのか?「楽しいことをしたい」と思うのであれば、今の現状では無理ですね。アルバイトをしたり遊んだりするなら、そういう集団に属すれば良いだけのこと。3年間という時間を過ごした後に何を得るのか?見えない大きな力を手に入れて欲しいと願っています。苦しい場面に直面した時「逃げる」か「立ち向かうか」の2つしかありません。そこから逃げるのは簡単です。しかし、逃げてしまえば何も得ることはないでしょう。立ち向かって壁に当たって、転んで、倒れて、その中からどうやれば立ち上がれるのかを学ぶことは絶対に力になる。人は「楽しい」時には何も考えません。「苦しい」時にその状態を乗り越えようと思って「考える」のです。苦しめばいいか?といえばそうではない。
 人は何か自分に不利なことがなければ考えない。うまくいっている時は考えなくても順調に物事は進みますが、転んだ時にはどうやって立ち上がるかを考えないといけない。手をついて立ち上がるのか、仲間に手を借りて立ち上がるのか、道具をつかって立ち上がるのか、または倒れたままか・・・。一つのことに対して様々なことを考えることができるのは一生懸命やって「苦しんだ」時なんですよ。

 だってそうでしょ?電車に時間通りに乗った時には何も考えませんが、乗り遅れたらどうやって到達しようか考えるはず。歩いていくか、次の電車を待つか、バスを使うか、はたまた諦めるか・・・。言われたことをやるだけでは何も学べません。失敗してもいいんですよ。やってみて学べばいい。

 結局は小さな事の積み重ね。ばれないから良いだろうと思っていても結局はばれる。周りがやっているから・・・と思って流されれば、そこでおしまい。自分が今、何をすべきかを考えればやるべき事は見えてくるはず。考えなさい。

 今日の日誌には全員厳しめのコメントが書いてあります。それはなぜか?自分たちは「練習」をすればいいと思っているから。kanekoが練習で怒ったことがありますか?「お前何でそんなに遅いんだ!!」と練習の内容に対して怒ったことはないと思います。怒りを買うのはそれ以外の行動面。少しだから良いだろうが目立つから、最終的に怒るんですよ。「怒る」というよりは「諭す」というほうが正しい気がしますが。練習から何か学ぶことがあると思えば続ければいい。無いと思えば去ればいい。簡単なことです。これもずっと言い続けています。なぜ誰も去らないか?学ぶべきものがあると感じているからでしょう?!しっかりと学んでください。

 長々と書いたから「また何かあったのか!?」とワクワク(?)されている方もいるかもしれませんが、特に何もありません。細かいことで注意をしただけです。

 練習は・・・やばい。2日間の意識確認ですが、動きが良くなってきました。それも圧倒的に。結局は時間をかけて感覚を作るしかない。普段そんな時間が取れないなら日常生活で1歩を大事にすればいい。そうやって自分で強くなるしかないでしょう。手を抜くのは簡単。やるのは難しい。意識の問題です。動きが良くなっても「身体」ができなければ意味がない。作るのは本人の「意志」だと思ってます。そこまではkanekoにはできませんから。あれだけの動きができて前に進まないのは・・・。リレーに出場するか、または「個人」で頑張るか?しっかりと見せてください。
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