思うことを少し。
昨年、冬季練習に入るあたりから色々と考えていました。なかなか分かってもらえないと思うのですが。これまで指導をしてくる中で初めて「12秒台」の選手を預かりました。これまで一番速い選手が13秒1くらいだった気がします。初めての「12秒台」。正直、かなりのプレッシャーがありました(笑)。
すぐにでも活躍できると期待されていたかもしれません。が、世の中はそんなに簡単ではなかった。チーム内から国体に出場できましたが記録的には・・・。追い風参考で12秒40まで出しましたが中学時代ベスト記録を1年目には更新できないという形で終わっていました。
オーソドックスな走りをする選手であれば身体作りをしているだけである程度力が上がります。しかし、特徴的な走りをする選手が多くなるとそれに応じて色々なことをやらなければいけなくなります。昨シーズンを終えて「何かヒントはないか」とずっと考えていました。
そこで思い切って大阪へ。練習見学に行きました。blogにも書いていますがやはりここでの衝撃は大きかった。中学時代14秒台だった選手が400mでインターハイ入賞。そこには大きなヒントがあると考えていました。
強い選手が集まる。それは楽かもしれません。もしもその選手が上手く走れなくても誰か次に入ってくるだろうからそちらで対応できる。そんな話をの中でmtm先生は「普通の学校のほうが指導者としては面白いですよ」と言われていました。指導者が工夫をする、考えることで選手の能力を引き出すことができる。そこが一番指導者としてのやりがいなのでは??と。確かに。
その言葉を胸にこの冬季練習はこれまでの「既成概念」から抜け出して練習をしようと思ってきました。自分がしっかりと考えて「必要だ」と思ったことをやる。mtm先生が「365日同じ練習をしたことがない」と言われていたのもあってこの冬は毎日毎日私自身が頭を使って練習をしようと考えていました。これまで入れてこなかった「有酸素系」の練習も多少入ってきていました。
春になって試合が始まる。すべての結果が「微妙」でした(笑)。決して悪くない。問題はないのですが「一気にはいかないな」という感覚でした。当たり前なのですが。不安になる(笑)。またもmtm先生に相談。この冬、何度相談したでしょうか。迷惑極まりないですが「何とかしたい」という想いがありました。
向風が吹くと全く走れない。そのことについて相談したこともあります。今考えると「向風が吹いて走れない」というのは理由が明確なのですが、「筋力的に弱いのではないか」という短絡的な発想しか思いつませんでした。大阪では細くて筋力がない子でも向風でガンガン走りますよ!!という言葉に「他の原因を探る」という感覚になりました。
支部大会後から徹底的に「課題克服」に取り組みました。織田記念にも参加させてもらいましたが前日練習は「課題克服」のためのみ。12秒8かかってしまいました(笑)。どうなんだ、これは。それが継続してやっていくうちに随分走りが変わってきました。こんな初歩的な練習をどれだけやるのか?!という話なのですが。加速段階の動きを見直しました。
県選手権のあたりから少しずつ結果につながっていきました。これは男子も含めて。
強いからやっていたら記録が出る。そんなものではない。やはり基礎的なことをしっかりと積み重ねていく必要があるのです。そこができなければ変わらない。単純に冬季練習をしたから速くなるというわけではない。理由のある練習をしていく必要があるのです。
特別焦っていたわけではありません。私が焦っても何も生み出しませんから。その時その時に「やるべきこと」に着目してそれをやる。mtm先生が「高校生は暖かくなって汗が出る時期になったら走りますよ」と言われていました。その裏には「その時期、その時期にやるべきことがある」という意味が含まれていたのかもしれません。
練習パターンは変わりました。それでも走れるようになってきている。それが「答え」なんだと思います。今までの練習スタイルでも走れるようになっていたかもしれません。しかし、組み立てを替えることでより効果的な練習ができているのではないか。そういう感覚はあります。トレーニングとスプリントの組み合わせを考えたりするなかで選手の感覚も変わっていくのかもしれません。
今の段階。私がやりたいなと思っている部分の60%程度でしょうか。筋力的にも技術的にも体力という部分でも全然できていません。これをいかにして100%に近づけるか。中国大会までに最低でも70%くらいはいきたい。安定感がない部分を改善していかなければいけないですね。
春先からずっとあった「もやもや」はずいぶん解消されました。確固たるもの。これが不足しています。しっかりとやっていきたいと思いますね。
昨年、冬季練習に入るあたりから色々と考えていました。なかなか分かってもらえないと思うのですが。これまで指導をしてくる中で初めて「12秒台」の選手を預かりました。これまで一番速い選手が13秒1くらいだった気がします。初めての「12秒台」。正直、かなりのプレッシャーがありました(笑)。
すぐにでも活躍できると期待されていたかもしれません。が、世の中はそんなに簡単ではなかった。チーム内から国体に出場できましたが記録的には・・・。追い風参考で12秒40まで出しましたが中学時代ベスト記録を1年目には更新できないという形で終わっていました。
オーソドックスな走りをする選手であれば身体作りをしているだけである程度力が上がります。しかし、特徴的な走りをする選手が多くなるとそれに応じて色々なことをやらなければいけなくなります。昨シーズンを終えて「何かヒントはないか」とずっと考えていました。
そこで思い切って大阪へ。練習見学に行きました。blogにも書いていますがやはりここでの衝撃は大きかった。中学時代14秒台だった選手が400mでインターハイ入賞。そこには大きなヒントがあると考えていました。
強い選手が集まる。それは楽かもしれません。もしもその選手が上手く走れなくても誰か次に入ってくるだろうからそちらで対応できる。そんな話をの中でmtm先生は「普通の学校のほうが指導者としては面白いですよ」と言われていました。指導者が工夫をする、考えることで選手の能力を引き出すことができる。そこが一番指導者としてのやりがいなのでは??と。確かに。
その言葉を胸にこの冬季練習はこれまでの「既成概念」から抜け出して練習をしようと思ってきました。自分がしっかりと考えて「必要だ」と思ったことをやる。mtm先生が「365日同じ練習をしたことがない」と言われていたのもあってこの冬は毎日毎日私自身が頭を使って練習をしようと考えていました。これまで入れてこなかった「有酸素系」の練習も多少入ってきていました。
春になって試合が始まる。すべての結果が「微妙」でした(笑)。決して悪くない。問題はないのですが「一気にはいかないな」という感覚でした。当たり前なのですが。不安になる(笑)。またもmtm先生に相談。この冬、何度相談したでしょうか。迷惑極まりないですが「何とかしたい」という想いがありました。
向風が吹くと全く走れない。そのことについて相談したこともあります。今考えると「向風が吹いて走れない」というのは理由が明確なのですが、「筋力的に弱いのではないか」という短絡的な発想しか思いつませんでした。大阪では細くて筋力がない子でも向風でガンガン走りますよ!!という言葉に「他の原因を探る」という感覚になりました。
支部大会後から徹底的に「課題克服」に取り組みました。織田記念にも参加させてもらいましたが前日練習は「課題克服」のためのみ。12秒8かかってしまいました(笑)。どうなんだ、これは。それが継続してやっていくうちに随分走りが変わってきました。こんな初歩的な練習をどれだけやるのか?!という話なのですが。加速段階の動きを見直しました。
県選手権のあたりから少しずつ結果につながっていきました。これは男子も含めて。
強いからやっていたら記録が出る。そんなものではない。やはり基礎的なことをしっかりと積み重ねていく必要があるのです。そこができなければ変わらない。単純に冬季練習をしたから速くなるというわけではない。理由のある練習をしていく必要があるのです。
特別焦っていたわけではありません。私が焦っても何も生み出しませんから。その時その時に「やるべきこと」に着目してそれをやる。mtm先生が「高校生は暖かくなって汗が出る時期になったら走りますよ」と言われていました。その裏には「その時期、その時期にやるべきことがある」という意味が含まれていたのかもしれません。
練習パターンは変わりました。それでも走れるようになってきている。それが「答え」なんだと思います。今までの練習スタイルでも走れるようになっていたかもしれません。しかし、組み立てを替えることでより効果的な練習ができているのではないか。そういう感覚はあります。トレーニングとスプリントの組み合わせを考えたりするなかで選手の感覚も変わっていくのかもしれません。
今の段階。私がやりたいなと思っている部分の60%程度でしょうか。筋力的にも技術的にも体力という部分でも全然できていません。これをいかにして100%に近づけるか。中国大会までに最低でも70%くらいはいきたい。安定感がない部分を改善していかなければいけないですね。
春先からずっとあった「もやもや」はずいぶん解消されました。確固たるもの。これが不足しています。しっかりとやっていきたいと思いますね。