1年以上前に購入していた瀬尾まいこさんの7夏の体温」。読書欲が高まっていたので一気に読みました。


短編集。3つの小説が収録されています。瀬尾まいこさんの作品は情景が浮かぶんです。私は基本的に本を読みながらその場面をイメージしています。それがどのような作品であっても。しんどい場面もありますが、瀬尾まいこさんの作品は心が穏やかになるんです。だから読みたくなる。
何気ない日常なのかもしれない。その中で心の動きがある。特に今回の作品は「1対1」の関わりの中でそれぞれの「感情」が感じ取れる。特に心が重くなることがない。これってすごく楽なんです。
人が何を求めて読書をするのか分かりません。ここ最近は実用書的な本から遠ざかっています。感覚的に今は違うかなと。作品を読むということを欲している気がします。とはいえ、本当に久しぶりに3冊の本を読んだだけなのですが。
この作品もお薦めです。なんか気持ちが重くなった時には良いかなと。瀬尾さんの作品の特徴なのかもしれません。葛藤もある。それでも一歩踏み出す。そんな感じの作品です。