kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

バトン中心で

2022-09-06 | 陸上競技

土曜日。競技場練習でした。前日の時点で「無理かな」という感覚がありました。「競技場練習になった」と聞いても「行く必要があるのか」と正直かなり悩みました。結局、同じことの繰り返しになるのではないか。実際繰り返されています。何とか進まないといけない。が、それは徒労に終わるのではないか。

 

体験入学の担当になっているのでどちらにしても職場に行かないといけないというのもありました。一覧表などを作成したりする必要があります。リレー中心で練習をするという感じになっていました。前回のバトン練習のこともあるので多少なりと改善しなければいけないという感覚もある。自分の中で処理するのが難しい部分です。結局、競技場に行って練習をすることに。どうせやるなら「正確にやる」というなかでより課題を明確にするという感じでしょうか。

 

アップも最小限にさせてもらいました。スタート練習と走練習もやりたいということでしたが、時間を考えるとバトン練習で大半が終わるのではないかなという感じもありました。今の状況で「バトン合わせ」だけをやっても意味がなくなります。距離感の部分や加速段階のところも理解してやっていく必要があります。1度だけやって改善できるとは思いません。前任校では2日に1回はバトンをやっていました。それくらいの頻度でやって可能性が出てくるのかなと。

 

基本は10バトン、25並走、4060です。これだけである程度のことができます。10バトンは「加速しながら手を挙げる」という練習になります。バトン流しのように走りながらバトンを渡す練習がある程度できても実際は「加速段階」でバトンをもらうことになります。それを踏まえて10~15m地点でバトンをもらう。どこで声をかければいいのかというのも確認できます。

 

25並走は「25m地点でバトンを渡す」というものです。25m地点でバトンを渡すためには何m手前で声をかけないといけないのかを考える必要があります。25m地点でバトンが渡る。もらうほうも何m手前で声がかかっていないとバトンをもらうことができません。実際のレースの時には走っていて「ハイ」の声がこの距離間でかからないと渡らないというのがわかるはずです。渡すほうも「ハイ」が言えないのであれば「待て」をかける必要があります。距離感を確認しながどうすればスムーズにバトンパスができるかを考える機会だと思います。いきなりのバトンパスではなく「準備」をしていく必要があるかなと。また、この段階で「調子」の把握もできると思っています。25m地点で離れるようであれば「前走者△」「次走者〇」の状況です。前を走る走者のほうがスピードが出るので離れていきます。この段階で「バトン合わせ」の時に少し足長を詰めたほうがいいのではないかという感じになります。逆もしかり。そうやって「本番」を迎える前に「どうすればロスがないか」を確認できます。

 

4060は「加速段階」の練習になります。1人は60m走ります。もう一人は40m。20m地点で待っている形で24~26足くらいの距離にマークを置いてそれを見て飛び出します。バトンをもらうためのスタートです。スタンディングからどうやって加速するか。スタブロからの加速だけではなくリレーを考えると「リレーの加速」をやっておく必要がある。先日から見ていると「加速」の段階が上手くできない。だから早い段階でバトンが渡ります。「バトンが渡ればいい」というのであればそれでいいと思いますが、「バトンで稼ぐ」ということになるとやはり「最大スピード」での受け渡しが必要です。60m走ってくる選手のほうがスピードが高い状態で合流します。抜かされないように走ることでスムースな加速の練習になります。重要。この時に「詰まる」ようであれば「足長」を伸ばすようにすればいい。走ってきた走者は前走者との距離感がつかめます。ここを踏まえて「伸ばす」のか「縮める」のかを考えればいい。

 

そこから最後にバトン合わせ。これも30mある「リレーゾーン」の中で16~18m地点での受け渡しをしたいと思っています。男子は20mに近づくくらいかなと思いますが。すぐにバトンが渡ってしまうとタイムは稼げません。もらう側がある程度スピードに乗ってからもらう。これは昨年もずっと思っていたのですが「渡るだけ」になってしまって12m地点くらいでの受け渡しになっています。たかが4~6mの差かもしれません。しかし、どちらも最大スピードでバトンの受け渡しができるようにならなければ「稼ぐ」というのはできません。「渡ればいい」というバトンではなく「競技をする」ためのバトンパスをしたい。

 

本人たちの感覚を確かめながら実施。この段階で「早出」というのは問題外です。「正確に出る」というのは最低条件です。出るタイミングは身体の「腰」の部分が通過するときです。足では誤差が大きすぎます。本当はこの部分の練習もしっかりとできるといいのでしょうが。これくらいの練習であれば1時間もかからず終わります。定期的にやっていく中で感覚を作ってもらえるといいなと思っています。また機会があればやりたい。やっておかなければいけない。

 

スタート練習をする時間がなかった。本来であればバトンの練習を前日までにやっておきたかった。歯車がかみ合わない部分だと思います。もったいない。

 

とはいえ走練習だけは絶対にやっておきたい。短短は前回と同じように120-90-60-60。これを2セット。最初にスピード練習をかなりやっています。疲労度はそれなりに。しかし、実際のレースを考えるとある程度の疲労度の中で走っておかないといけない。疲れているからこそ無駄な力を使わずに走ることもできる。短長も前回同様。150-250-120で。ある程度走るという練習。この部分がどうつながっていくのか。

 

ハードルは次の日に練習会があるので400mHの練習を少しだけ。まずまずかなという感じがあります。

 

あちこち書くと中身が薄まるのでひとまずこれくらいで。バトン練習は最高のスピード練習だと思っています。技術的な要素が多くそれができれば大きく伸びます。ノウハウを失わないようにしたいなとは思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうするべきか

2022-09-06 | 陸上競技

また更新が滞っています。記憶的なものがあいまいになりながら。

 

水曜日の練習で「バトン」の課題がありました。ここに関しては改善しておきたい。そう思っていました。木曜日は文化祭1日目ということもありバタバタ。クラスのこともありですね。このことは先週書いた気がするので割愛。木曜日は舎監でした。夜色々と考えていて「バトン」をもう少し丁寧にやりたいという感じがありました。そのこともあってkbt先生に「金曜日に少しやりたい」という話を。土曜日に競技場練習でした。その時にきちんとバトンができるようにしたい。そう思って「準備」として金曜日に必要なことをやっておく。

 

元々金曜日はミーティングをして軽く補強という感じでした。木曜日もトレーニングだけだったのでやはりもう少し走っておきたいなというのもありました。普通の選手が強くなるためには「走る」練習も必要だと思うからです。この部分は私としては重要だと思っています。木曜日も金曜日も走らないというよりは金曜日にバトンの練習をやってから土曜日にしっかりとバトン練習をする。

 

金曜日は文化祭2日目。自転車で文化会館に移動する必要がありました。が、数人は合羽を準備していない。ずぶ濡れになり居ながら30分くらいかけて自転車で移動するという形になりました。正直、あり得ないと思っています。雨が降るかもしれないという予測はできます。「合羽がない」というのは理由にはなりません。「破れていた」という者もいましたが、事前に確認すればいいだけの話です。自転車に乗る瞬間に破れるわけではないのですから。

 

ずぶ濡れで文化会館に移動して冷房がガンガンに効いた建物の中で3時間以上。これで体調をきちんと管理するというのは難しいと思います。帰りもあります。県新人に向けて準備をしていこうという感じなのに「体調管理」に気を配れないという状況でどうやって勝負するというのか。勝てる勝てないという話ではなく「土俵に上がることができない」可能性も出てきます。学校に戻って「練習をどうするか」という話になりましたが、「もうやらなくていいのでは?」という提案をしました。こちらがどれだけ本気になってもやる本人たちがそこまでの感覚がない。これだけぬるま湯の中でやっていて「結果を残す」というのは不可能ではないか。ずぶ濡れになっているので寮に戻って着替えてからくるという者もいました。その時間、他の者を待たせることになるのです。その感覚もちょっと受け入れられないなと感じました。

 

「準備をする」という話を他の先生方もされました。が、それで「頑張ろう」という気持ちにはなれませんでした。生徒には「時間を返して欲しい」という話もしました。「バトンが上手くいかない」とういう状況を踏まえて翌日のために「準備」をしておきたいと思ってわざわざこちら側から提案して練習内容に変更をしました。翌日に良い練習ができるようにという考えがあって。必要な要素は何かを考えて練習の中に「バトン練習」を入れてもらう。かなり気を使っていあんす。それなのに「風邪をひくかもしれない」「他の者を待たせる」という「取り組みの姿勢」の部分ができていない。何を与えても変わらないのではないか。

 

「技術的な部分」よりももっともっと前の段階の話だと思います。「取り組みの姿勢」自体の見直しができなければ勝負はできない。このことはずっと言い続けてきました。が、伝わりません。この状況で何を与えても変わらない。技術的な細かい部分があってもその前に「競技をする」という部分ができていない。これで「勝負する」というのは難しいのではないか。基本的なことができるかどうかは大きなことだと思っています。何を与えても「受け取る側」の部分が大きい。

 

先日からkd先生に「やりたいことをやる」というのではダメだと指摘されています。その時、その時に「必要なことは何か」を判断してやっていくことができるかどうか。自分が「やっておきたい」と思うことと「選手に必要なこと」は違ってくるという部分です。普段できないことを国体合宿でやった時に指摘を受けました。ここももっと俯瞰してみていけたらいいのかなとは思っています。

 

が、今の状況では「やりたいこと」や「必要なこと」の前に「どのように競技と向き合うか」が重要になるのかなと思っています。結果を残すためにどう取り組むかだと。この日は一切指導はしませんでした。途中で帰ることにしました。否定的な意見を受けるかもしれませんが、「戦う集団」にするためには今のままでは難しいというのだけは事実です。「戦い方」の前に「競技との向き合い方」がどうかだと。

 

面白い記事が書けません。別にいいのですが。このことを自分自身の中でどのように消化するか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする