土曜日。競技場練習でした。前日の時点で「無理かな」という感覚がありました。「競技場練習になった」と聞いても「行く必要があるのか」と正直かなり悩みました。結局、同じことの繰り返しになるのではないか。実際繰り返されています。何とか進まないといけない。が、それは徒労に終わるのではないか。
体験入学の担当になっているのでどちらにしても職場に行かないといけないというのもありました。一覧表などを作成したりする必要があります。リレー中心で練習をするという感じになっていました。前回のバトン練習のこともあるので多少なりと改善しなければいけないという感覚もある。自分の中で処理するのが難しい部分です。結局、競技場に行って練習をすることに。どうせやるなら「正確にやる」というなかでより課題を明確にするという感じでしょうか。
アップも最小限にさせてもらいました。スタート練習と走練習もやりたいということでしたが、時間を考えるとバトン練習で大半が終わるのではないかなという感じもありました。今の状況で「バトン合わせ」だけをやっても意味がなくなります。距離感の部分や加速段階のところも理解してやっていく必要があります。1度だけやって改善できるとは思いません。前任校では2日に1回はバトンをやっていました。それくらいの頻度でやって可能性が出てくるのかなと。
基本は10バトン、25並走、4060です。これだけである程度のことができます。10バトンは「加速しながら手を挙げる」という練習になります。バトン流しのように走りながらバトンを渡す練習がある程度できても実際は「加速段階」でバトンをもらうことになります。それを踏まえて10~15m地点でバトンをもらう。どこで声をかければいいのかというのも確認できます。
25並走は「25m地点でバトンを渡す」というものです。25m地点でバトンを渡すためには何m手前で声をかけないといけないのかを考える必要があります。25m地点でバトンが渡る。もらうほうも何m手前で声がかかっていないとバトンをもらうことができません。実際のレースの時には走っていて「ハイ」の声がこの距離間でかからないと渡らないというのがわかるはずです。渡すほうも「ハイ」が言えないのであれば「待て」をかける必要があります。距離感を確認しながどうすればスムーズにバトンパスができるかを考える機会だと思います。いきなりのバトンパスではなく「準備」をしていく必要があるかなと。また、この段階で「調子」の把握もできると思っています。25m地点で離れるようであれば「前走者△」「次走者〇」の状況です。前を走る走者のほうがスピードが出るので離れていきます。この段階で「バトン合わせ」の時に少し足長を詰めたほうがいいのではないかという感じになります。逆もしかり。そうやって「本番」を迎える前に「どうすればロスがないか」を確認できます。
4060は「加速段階」の練習になります。1人は60m走ります。もう一人は40m。20m地点で待っている形で24~26足くらいの距離にマークを置いてそれを見て飛び出します。バトンをもらうためのスタートです。スタンディングからどうやって加速するか。スタブロからの加速だけではなくリレーを考えると「リレーの加速」をやっておく必要がある。先日から見ていると「加速」の段階が上手くできない。だから早い段階でバトンが渡ります。「バトンが渡ればいい」というのであればそれでいいと思いますが、「バトンで稼ぐ」ということになるとやはり「最大スピード」での受け渡しが必要です。60m走ってくる選手のほうがスピードが高い状態で合流します。抜かされないように走ることでスムースな加速の練習になります。重要。この時に「詰まる」ようであれば「足長」を伸ばすようにすればいい。走ってきた走者は前走者との距離感がつかめます。ここを踏まえて「伸ばす」のか「縮める」のかを考えればいい。
そこから最後にバトン合わせ。これも30mある「リレーゾーン」の中で16~18m地点での受け渡しをしたいと思っています。男子は20mに近づくくらいかなと思いますが。すぐにバトンが渡ってしまうとタイムは稼げません。もらう側がある程度スピードに乗ってからもらう。これは昨年もずっと思っていたのですが「渡るだけ」になってしまって12m地点くらいでの受け渡しになっています。たかが4~6mの差かもしれません。しかし、どちらも最大スピードでバトンの受け渡しができるようにならなければ「稼ぐ」というのはできません。「渡ればいい」というバトンではなく「競技をする」ためのバトンパスをしたい。
本人たちの感覚を確かめながら実施。この段階で「早出」というのは問題外です。「正確に出る」というのは最低条件です。出るタイミングは身体の「腰」の部分が通過するときです。足では誤差が大きすぎます。本当はこの部分の練習もしっかりとできるといいのでしょうが。これくらいの練習であれば1時間もかからず終わります。定期的にやっていく中で感覚を作ってもらえるといいなと思っています。また機会があればやりたい。やっておかなければいけない。
スタート練習をする時間がなかった。本来であればバトンの練習を前日までにやっておきたかった。歯車がかみ合わない部分だと思います。もったいない。
とはいえ走練習だけは絶対にやっておきたい。短短は前回と同じように120-90-60-60。これを2セット。最初にスピード練習をかなりやっています。疲労度はそれなりに。しかし、実際のレースを考えるとある程度の疲労度の中で走っておかないといけない。疲れているからこそ無駄な力を使わずに走ることもできる。短長も前回同様。150-250-120で。ある程度走るという練習。この部分がどうつながっていくのか。
ハードルは次の日に練習会があるので400mHの練習を少しだけ。まずまずかなという感じがあります。
あちこち書くと中身が薄まるのでひとまずこれくらいで。バトン練習は最高のスピード練習だと思っています。技術的な要素が多くそれができれば大きく伸びます。ノウハウを失わないようにしたいなとは思っています。