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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

時間をかけながら

2020-08-15 | 陸上競技

続き。練習に関してはここ最近は「言わない」ようにしていました。技術的な部分も含めて。本当に求められているのかというところもあったので。

 

が、「前に進む」ためにこちらもある程度のイニシアティブをとる必要があるなと感じました。「選手なりの一生懸命」で何かをやっていってもロスが大きくなる。それをどうするか。個別な話もしますがこの日は意図的に「何をするのか」を徹底することに。暑いので休憩をはさみながらの練習になります。それだけ練習時間は長くなる。もちろん、意図的に長くしているという部分もあるのですが。

 

基本的なことをやってからスイッチング。さらにスイッチングラン。スイッチングランに関しては一昨年までかなりやっていました。動きが作れない選手が増えてきたので取りやめていました。が、やはり「走りの中でどのように動かすか」というところを考えるために「再導入」です。もちろんできません。説明をしますし、動画も見せます。その中で「何を意図しているのか」「何が目的なのか」が分かるかどうかは大きい。「やろう」とするかどうかも大きく影響します。

 

更にはそこから「バトン」について。これまでも何度も説明をしてきました。が、結局「できていない」のです。なんとなくやっている。「10バトン」にも「25並走」にも「狙い」があります。その「狙い」が分からずに「渡せばいい」と思っている選手もいます。これでは「バトンで稼ぐ」というのではなく「負けるためにやっている」感じになります。

 

理由も含めて説明。できなかったら「やり直し」という形にしました。このような「罰」の意味合いを持つ練習はできればしたくない。とはいえ、「ミスはできない」という感覚を持たせる必要もあると。狙いを理解しているかどうかも大きく影響してきます。

 

「合流走」も。この日はマークの位置を「5m」にしていたようです。これはでは「競争」にはなりません。考えるべきです。「合流走」は「追いかける者」にも「逃げる者」にも意味があります。単純に走っていけばいいという話ではない。スピード曲線を使って説明を何度もしています。どのような意識で走るべきなのか。重要だと思います。「分かっているだろう」ではなく「徹底していく」というところに戻ろうかなと。ここは得意なので。

 

暑いので種目を削りながら。久々に瞬発系シャフトを。これもここ最近はやっていませんでした。ショートスプリントの向上を目指すためにはこの部分は必要だと思っています。身体の使いかたや力の出し方を覚えるためにどうするか。ここに組み合わせてハードルジャンプも。練習には「段階」があると思っています。前やったことをどのようにつなげていくか。単純にやるだけではなく「走りにつなげるため」にどうするか。これを考えていくのが我々の役割だと考えています。

 

90mを走って最後に60バトン。走る量としてはそれほどではありません。が、暑いので時間がかかります。集中力も切れてしまう危険性があります。それであれば「量」をもっと減らしておけばいいのではないか。それもあると思います。

 

例年であれば夏には「夏季合宿」を行います。今年は宿泊を伴う練習などは極力避けたいということもあり実施しません。他校との合同練習さえもやっていません。単独でやるというのはしんどい。他校の選手の力を借りながらチーム作りをしていくというのもあります。が、自分たちの力で超えていく必要性がある。今回はそこだと思っています。単独でどこまできちんとできるか。

 

練習中に気になっていることがありました。チームをずっと引っ張ってきている選手の表情が曇っていました。元気もありません。練習中はあえて話をせず。終わってから個別に話をしました。「これまでできていたことができなくなっている」ことに対しての感情が大きくなっていたようです。間違いなくかなり力がついているという状況でした。色々なことが重なり自分の力が出せなくなっています。それがあるだけに「苦しい」のだと思います。

 

が、「乗り越える」必要があります。これも3年生が最後に「感情のコントロール」というのを言っていました。ここができないと「良い練習」はできないのです。間違いなく「負のスパイラル」にはまっています。「できない」のでそれに対して考える。「苦手」を克服しようとして時間をかけるが「できない」のでさらに気持ちが下がる。それによりまた「できない」になり落ちていく。ここを抜け出せるかどうかは「自分次第」だと思っています。もちろん力は貸します。が、最後は自分自身です。

 

力がついている。それは間違いない。が、去年のような走りができない。正確にいうと「春の走りができない」のです。ここが苦しくなっている原因。できることを増やしていって元に戻すしかない。技術的な部分もありますがそれ以外の要素も大きい。そうであれば「乗り越え方」を身につけなければいけません。

 

本当に一生懸命にやる選手です。この姿を見て多くの指導者が「応援したくなる」と言ってくれます。だからこそ「超える」ということが必要です。過去の自分をどのように超えるのか。「前はできたのに」と言っていても何も進みません。そうであれば「何をするべきか」をもっともっと理解するべきです。日誌も見直す。そうやって「何が必要か」を見直す。

 

選手に寄り添いながら。そう思っています。「本気でやりたい」と思う選手に対してはこちらも最大限のことをやるつもりです。それが今の職業だと思うからです。求められないことに対してこちらがイニシアティブをとる必要はないかなと。

 

進みたい。進ませたい。強くそう思います。

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少しずつ進もう

2020-08-15 | 陸上競技

かなりモチベーションが低下していました。遠方の知人がFacebookに「モチベーションの低下のために指導が・・・」とアップしていました。年齢歴なものなのか与えらえれた環境の部分なのか。かなりしんどいのだろうなと感じます。お互い耐え忍び生きていきたいなと思います。

 

県選手権が終わり翌日は休み。選手は休みですが私は関係なく。大会の申し込みと面接練習、さらには課外という形でした。やるべきことはやっておかなければいけません。

 

水曜日に練習再開。一応「強化練習」と位置付けていました。19日が支部大会です。今年はこの大会で勝ち上がらなければ県新人に出場することができません。「参加するだけ」になっていた部分の見直しにもなると思っています。きちんと練習をして力をつけなければ出場することもできない。うちのような「普通のチーム」ではかなり厳しい状況になります。それでもやるしかない。

 

最初にミーティングをしました。これは前の記事にも重なる部分がある。もう一度「前に進むために」取り組んでいこうという話をしました。3年生が最後に怪我をしてしまったことも踏まえて「これから徹底すること」について確認です。

 

やはり私の練習のベースは「起訴筋力の向上」です。ここは絶対にやっていかなければいけません。譲れない部分。3年生の故障の原因の一つに「筋力の低下」があります。故障明けの選手何度も怪我を繰り返すのも「筋力の回復」をする前に走るからだと思っています。徹底的に筋力を上げていく。すぐに結果が出るモノではありません。毎日少しずつでも積み重ねていく必要がある。

 

腹筋を毎日1000回やれという話はしません。そんなにたくさんのことを毎日継続するのは不可能だからです。しかし、毎日100回ならできる。全くやらない者と毎日100回やる者であればどうなのか。短期間では分からないかもしれませんが365日経過した時には0回と36,500回となります。大きな差がつく。こういいう部分は重要だと思います。毎日継続していくことが自信につながると思っています。

 

更には3年生が口にした「何かを得ようと思えば何かを我慢する必要がある」という言葉に重ねての話。これも賛否両論になるでしょう。世間一般的には「お盆」という時期になります。こんな時期に「練習をする」というのは非常識だと言われるのかもしれません。例年であれば国体の合宿もあります。今年は支部新人を勝ち上がらなければ県新人に出場できない。別に「出場しなくてもよい」と思う者もいると思います。それはそれで仕方ない中という感じです。

 

この日の前日に色々と話をする機会がありました。翌日から「合同練習」を予定していた。予定に関してはかなり前から示していた。しかし、前日になって「お盆だから」「家族と旅行に行くから」ということで「参加しない」という報告があったと。それはそれで「一つの選択肢」だと思います。しかし、そうであれば「通常時に時間を作って指導する必要はない」と思います。「何としても県新人に出場したい」からこの時間を有効に使って少しでも戦えるようになりたい、と思うのであればこちらはいくらでも協力します。しかし、「言われたからやる」という状況であればわざわざ時間を作ってそこまでやる必要はないと思います。

 

「やりたい」と望むのであればやる。そうでなければ時間と労力を使って対応する必要はないと思っています。「競技」としてやるのであればここは重要。単純に「所属」して「参加」するだけならそこまで時間んを使ってやる必要はないと思っています。お互いが不幸になるからです。私はかなり前からそのスタンスに切り替えようと思ってやっています。周囲では分からない部分がある。そこまでして私がやる必要がるのかという自問自答。「やりたくない」のであれば「やらなくていい」ところでやればいいと思っています。

 

最後に「ウサギとカメ」の話も。これも何度もしています。「ウサギとカメ」では才能があって速いウサギと普通のカメが競争をします。ウサギが「もう大丈夫」と思って休んでいる間に最後カメが逆転していまうという話です。「努力をすれば最後はいいことがある」というような話なのかもしれません。コツコツやること。ここが重要だと。

 

が、実際はカメは普通に歩いていただけです。ウサギが勝手に休んだ。休んでいる間にカメが普通に歩いてゴールした。カメが何かをしたと言う話ではないと思っています。実際、ウサギが手を抜かず最後まで走り抜けていたらカメには勝ち目がありません。

 

うちの選手は「ネズミ」くらいだと思っています。個人で中国大会に行ったり特別な結果を出したことがる選手は皆無です。県大会に出れたら御の字。なんとなく陸上競技部に入ってきた。そのレベル。県選手権の100mで優勝した中学生には何をしても勝てないと思います。「努力は実る」という幻想を与える意味はないと思っています。

 

なかなか勝てないかもしれない。それでも「最大限の努力」をし続けていれば「ウサギ」に少しだけでも近づける可能性がある。トップ選手は記録が頭打ちになりやすい。そうであれば「ネズミ」が少しずつ努力を重ねて正確な練習をしていくことでその「差」を詰めることはできる。勝てないかもしれないが近づける。

 

更に「ウサギ」が調子が悪くて80%の力しか出せない。うちの「ネズミ」がそのタイミングで105%の力を出せば0.01秒だけ勝てるかもしれない。相手が100%であれば勝ち目はない。が、0.01%の確率で勝負ができるかもしれない。もちろん、「何もしない」というのであればその「0.01%」さえも存在しません。勝負の舞台に立つことさえできないからです。

 

最大限の努力をしたときにその「0.01」が生まれる。自分の記録を高めていってそれで初めて意味がある。なんとなく現状維持で満足するのでは意味がないのかなと。もちろんん「意味がない」というとらえ方も各自の話だと思いますが。私的には「参加するだけ」ならやらないほうがいいのでは?と考えています。限りある時間の無駄遣いになるのかなと。

 

そんな話をしました。もちろん伝わるかどうかは別ですが。自分の中で「前に進む」と決めました。それがどのような形になるのかは分かりません。強豪校には勝てないかもしれません。選手が集まる学校にも勝てないでしょう。それでも「うちの陸上競技」をやっていきたいなと思っています。そこに意味がある。そう感じています。

 

まとまりませんが。こんな話をしました。少しずつ。

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