



月曜日。この日から期末考査のテスト期間となりました。他校では中間考査があるところもあるようです。うちは6月末に交差が実施されるだけとなっています。範囲が狭いというのもあるのですが「進路」に向けてしっかりと勉強を進めてもらいたいなと思います。
テスト期間となったので「1時間の練習」としました。一応認められているので。この部分は徹底したいと思っています。赴任してすぐにかなり批判を受けたことがあります。実際は1時間しかしていませんでしたがなぜか「長い」というような意見でした。「実施しない」という部分もあるのかもしれませんが。何かを言われるのは仕方ないです。
メニュー的にはかなり絞って。一昨年からメニューを固定するようにしています。ABCのメニューでやることを決めて実施する。これで準備が省略できます。今回はさらに「できるだけ道具を使わない」というメニューを組みました。道具の出し入れで時間を取られるのは避けたい。こういう部分もこちら側の工夫が必要だと思います。やりたいと思うことはたくさんあります。しかし、すべてできるわけではない。そうであれば「優先順位」をつけて行う。その分、早く終わって勉強の時間に充てればいい。
メニューは「バランス系」にプラスアルファで。これは毎日やっています。基礎的な部分です。そこからセラバンド。これも足ふみだけにしました。そのまま少しずつ前に進む足ふみも。「何処を意識してやるか」というのが重要だなと改めて感じています。適当にやっていたら必要な部分に負荷がかからない。狙った場所に負荷をかけるためにどうするか。重要だと思っています。
終わって台ドロップと縄跳びとハードル。ここで感心したのは何人かの選手が縄跳びとハードルの間に時間を作って「壁抜き」をやっていた部分です。こちらは何一つ触れていません。それでも「縦の動き」をやってから「水平方向への移動」「膝と腰の移動」をやるのが分かっているのでメニューに組み込まれていなくても自分で必要性を感じて取り入れているのです。自分のための時間になる。こういう取り組みを進めていくことが今の私のやりたい「陸上競技」です。
「速いから速い」ではない。きちんと計画的に「準備」していって今持っている力を最大限に引き出す。そのための練習でなければいけません。そういう部分から考えるとこういう取り組みができるようになっているのは大きい。私からすれば「当然」と言いたいところですが、やはりこういう感覚を持って練習に臨んでくれるのは重要。この部分、3年生のToが良くやっていました。メニューで足りないところを自分で補う。重要ですね。
そのまま加速段階T走へ。これも少し組み替えながら。バウンディング5歩からのBT走。そこからT走にしてスティック5歩。これも少しずつマイナーチェンジしながら実施しています。感覚的な変化を生み出すためにどのように工夫するか。繰り返しやりたいところですが最小限にして。やっと「身体が進む」という部分ができ始めました。単純に「膝と腰」の部分もかなり言いますが、「身体が進む」という感覚が欲しいなと。
余談ですが途中で「犬」の話になりました。スタート局面のところで「犬」が後ろにいる。追いかけてくるのです。そうなったら逃げないといけない。足運びも重要ですがまずは「速く逃げる」という部分が大事。足だけ動かしても逃げられません。とにかく「身体を前に進める」ことが重要。それを進めるために「膝と腰の移動」などがある。まずは「進む」こと。嫌いな犬から逃げることです。
タタタをやってから最後にT走。流れの中でこういうメニューにしています。タタタに関しては毎日でもやりたい動きかなと思っています。単純に私が好きというのもあるのですが。進んでいるか進んでいないかが分かりやすい。その場足ふみのようになっていると届きません。きちんと前に進むためにどうするか。スティックを利用して進みたい。その流れの中で「T走」です。最後にスプリントを入れて終わり。50分強で終わったのでしょうか。それでいいかなと。欲張らず。
進路のために必要な時間です。しっかりと勉強させたいと思います。「何かを選択すると何かを犠牲にする」という話をしました。「進路」を確保したい。「練習」には参加したい。でも「スマホ」を見たいし、「ゲーム」もしたい。「TV」も見たい。限られた時間の中でそれは不可能です。何かを選ぶのであれば何かを我慢する、捨てなければいけません。1時間弱の練習。そうなると明らかに足りない部分が出てきます。身体を休めるという意味合いもあるのですが、体幹の補強などはやはり継続したい。時間がありません。。勉強の合間にどれだけするか。膝締めも壁抜きも「合間」にできる。それをやるかどうか。大きな差になります。
限られた時間をどのように使うか。これは「本人次第」だと思います。そこまで本気でやりたくないのであればわざわざテスト期間中に身体を動かしに来る必要性はありません。他のことをやるほうがいい。その意味も含めて話をしています。自分のこととして捉えられるか。進路は自分で切り開かなければいけません。「練習があるから勉強ができなかった」というのは「逃げ道」です。それ以外の時間の使い方のほうが結果には大きく影響します。
「兆し」はあるなと思っています。何人かは本物になれるのではないかと思っています。