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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第1期最終日〜大切なこと〜

2016-11-24 | 陸上競技
もう少し書いておきたいことがあるので。

社会人選手と練習合間に話をしたり、練習の最後に選手に話をしてもらいました。この事は選手達にとって大きな意味を持つと思います。前の記事に書いているように他の選手と一緒にやる事は様々なモノを生み出すことになります。

今回来てもらったA選手、高校時代に何度か合宿で一緒に練習をしています。短距離専門の指導が受けられない環境だったとのこと。その関係で練習内容自体は「合宿で習った事をひたすらやる」しかなかったとのことでした。実際に私も高校時代は専門的な指導を受けた事は全くありません。全て自分で考えてやるという高校生活でした。ひたすら走り込みをする中で力が付いていく。かなりロスをしていたと思います。

しかし、自分でやらないと強くならないという感覚はずっとありました。誰かからやらされるのではなく自分が強くなりたいのだからやるしかない。高校時代から陸上競技に関する本やトレーニングに関する本をひたすら読んでいました。情報さえないのですから本から学ぶしかない。その当時は「指導されることがない」と妬んだりもしました。高校生ですから(笑)。大学も同様。全て自分でやって来た。自分が指導する立場になった時にありとあらゆる手段を使って勉強をしました。県外にも積極的に行きました。その積み重ねを10数年やって来て今があります。

そういう意味ではうちの選手は恵まれていると思います。この環境は当たり前ではない。実際に何もわからず競技をやっている選手もたくさんいるのです。まーこちらが指示を出してそれに従っていれば良いという感覚にもなるでしょうから「良し悪し」なのかもしれませんが。同じようなかたちで自分でやっているA選手には機会があればしっかりと勉強してもらいたいなと思います。

また、練習の最後にY選手がうちの選手に話をしてくれました。内容は特別なことではなく「当たり前のこと」でした。Y選手、最初から全国レベルだったわけではありません。本人の話ではずっとやっている事の意味を考えながらやっていたようです。1年生の時はよく分からないままやっていたようですが2年生になる頃から「動きの意味」をずっと考えて練習をしていた。その中である時「この感覚だな」と感じることがあったようです。底から一気に競技力が伸びた。

うちの選手は細かく指導を受けられる環境がある。しかし、今はまだ「言われた事をやっているだけ」でしかない。本当に意味を考えたり一本一本工夫をしているだろうか。ペアワークで指摘する時に何も言わない。これは「分かっていないから」指摘できない。もっともっと「やることの意味を理解する」必要があるのではないか?「言われた事だけをやる」という感じがある。

一本一本を大切にしているか?集中して考えているか?意識しているか?分からなかったら先生に質問しているか?先生に練習に対して提案をしているか?ここの部分ができてくればもっともっと力が伸びる。

もっと言えば日常生活の中で競技について考える事があるか?練習をしている時以外の時間で競技について何か考えているか?動きのことを考えて「今日の練習ではこういう意識でやってみよう」と思って実際に練習で試してみる。それで感覚が良かったらプラスになる。違ったらまた考えていけば良い。どうだろう??って考えていたら練習するのが楽しくてたまらなくなる。自分で工夫をする、競技を好きになる。これができるかどうか??

そんな話でした。

まーありがたいですね。ここ数週間、私が話している内容を現役選手が言ってくれるのです。それも日本選手権入賞者が。私が同じことを言い続けていても「力がある」選手から言われた言葉はまた「効果」が違うと思います。「強い選手が言っているのだから間違いない!」という気持ちになります(笑)。これだけでも大きな意味があります。別に私がこの話をしてくれと頼んだ訳ではありません。練習中に感じたことを話してくれたのだと思います。

強くならためにはやはりやるしかない。1つずつ1つずつ丁寧にやっていくのです。それが次につながっていく。そのためにこうやって力を借りていけたらと思います。幸い私は色々と知り合いがいます。他の指導者よりは現役選手と仲良くやっているのではないかと思っています。某スポーツ店で働くK選手も様々な部分で応援してくれています。一緒に練習したいなと思います。

一生懸命に競技をやっている選手であれば学ぶ事が多い。私も楽しそうに練習してくれるのを見るのが楽しい。取り組む姿勢や選手達からの言葉は高校生にとってお手本になります。わたしが昔からやりたかったことはこういう事なんだと改めて感じました。どうでも良い「枠」を飛び越えて本当に強くなるためにやる。利害関係や他者への嫉妬などを度外視して「選手のためになるかどうか」だけで考えていきたい。

本当に貴重な時間でした。社交辞令ではなくまた一緒にやってもらいたいですね。この2人に限定するのではなく多くの人のチカラを借りたい。他校とも一緒にやりたい。心からそう思います。

うーん、またまとまらない(笑)まーいいか。
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第1期最終日~社会人選手と高校生~

2016-11-24 | 陸上競技
思うことを。これも選手には少し話したのですが。これをどのように感じてくれるかですね。

社会人選手、本当に好きで競技をやっています。表現が分かりにくいかもしれませんが。なぜなら「嫌だったらやらなくていい」のです。社会人になって仕事をやり始める。そうなると思うように時間の確保が難しくなります。仕事で疲れて帰宅してからもう一度練習しようかなという気にならない部分もあると思います。そうであれば「やらなければいい」だけのこと。誰かから強制されて練習するものではありません。だから「好き」でないとできないのです。

今回練習に来てもらったY選手。基本陸上競技が好きです。400mH選手ですが今シーズンは多くの種目に出場しています。日本選手権で3年連続決勝に残っている選手ですから別の種目に出る必要性はほぼありません。しかし、100m・200m・400m・110mH・走り幅跳びと様々な種目に出たようです。そして「自己ベスト更新」をしたと(笑)。今までは学生でしたからそのような機会は少なかったと思います。今は「好きでやっている」という感覚ですから自分の出たいときに出場できます。「楽しい」とずっと言っていました。その感覚が大切。

高校生は何となく「環境」が整えられています。学校が終われば練習時間になってその時間練習をしていればいい。それが「当たり前」になります。深く考えなくても時間が来れば練習が始まりある程度時間が過ぎれば練習が終わります。好きだとか嫌いだとかではなく部活に所属していたら練習が始まるのです。指導者がいる学校であれば練習メニューが提示されその通りにやっていく。すごく「楽」だと思います。考えなくても練習ができるからです。

社会人は違う。限られた時間の中で自分で「練習時間」を作り出していく。それをしなければ練習なんかできないからです。上述のように「時間がないから今日は無理だ」と思えばそれで終わり。別に強制的にやらされるものではないから。かなり強い「意志」がなければ働きながら競技を続けていくのは不可能なのです。普段の生活の中に「当たり前」のように存在している練習。実は「当たり前」ではなく「特別」なものなのです。その感覚はなかなか高校生には伝わりません。

同時に「立場」があるから競技を続けていけるというのもあります。社会人選手は一部の選手の除いて通常勤務をしています。働いて自分の生活を保ちながら空き時間に練習をしていきます。きちんと働いているから競技を続けていけるのです。これが「やるべきこと」をやらないで練習ばかりしていたら生活ができません。まずは「仕事」という自分がやるべきことをきちんとやるから「競技」ができる。

これは高校生にも言えることです。高校生で勉強をさぼっていたり日常生活で不祥事などを起こしていたらどうなるでしょうか。欠点をとれば練習ができなくなります。校則違反を繰り返せば間違いなく高校に所属しておくことができなくなります。そうなれば「競技」はできなくなります。趣味で競技をやるからいいというかもしれませんが「高校での陸上競技」はできなくなるのです。これでは何をやっているのかわかりません。だからこそ「全てを全力でやる」のです。本当にやりたいことがあるなら「嫌なこと」「苦手なこと」「面倒なこと」から目を背けていたらいけない。

社会人選手が練習の途中で「走り始めに出してもらえる」と喜んでいました。分かりにくいかもしれませんが社会人選手は通常一人でやっていくことが多い。そうなると走るときに構えても誰も出してくれません。「ヨーイ、ハイ」という何気ないことであっても社会人選手には新鮮に感じるのです。実は「仲間」がいるから今のような練習ができるのです。その部分、当たり前すぎて忘れてしまっています。だから声を出して雰囲気を良くしていく。みんなと一緒に支えあいながら練習をしていくのです。ここができるかどうか。

本当に社会人になって競技をする選手たちはすごいと思います。強制されるわけではない。自分自身の「強くなりたい」という「意志」で競技をしているのです。見習うべき姿勢かなと思っています。

上手く書けません(笑)。が、こういう機会をできる限り増やしていきたいなと思っています。このblogをどれだけの人が見ているのかはわかりません。社会人選手、他校の指導者の皆様。一緒に練習をしませんか?単独で何とかしていくというのではなく多くの人の力を借りながらやっていきたいと思っています。競技力が高いとかは関係ないと思います。多くの人と一緒にやる中で様々な刺激になります。

社会人選手から学ぶことは多い。本当にそう思います。是非一緒に練習をしてください。力を貸してください。声をかけてやってください。子供たちの成長には多くの人の力が必要です。抱え込んでやるというのでは人間的な成長がなくなります。そう思っています。本気でこういう機会を増やしたいと思います。

まとまりません(笑)。
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第1期最終日~社会人選手に来てもらう~

2016-11-24 | 陸上競技
水曜日、この日は勤労感謝の日で祝日。しっかりと練習ができます。翌日から期末考査のテスト週間に入ることもありこの日はかなりの負荷をかけようと思っていました。このタイミングで数日前に社会人選手から連絡がありました。来月、中四国合宿でアシスタントコーチをしてもらう400mHの社会人選手。中学時代からの関わりになるのですでに10年以上になるでしょうか。その選手が「合宿の打ち合わせをしたい」ということでした。「一緒に練習したい」と言ってもらえたので学校に来てもらうことにしました。

彼の同級生が県内の高校で陸上競技の指導に関わっています。以前、練習に参加させてもらいたいという話をしていたのでこのタイミングで一緒に来てもらうことにしました。うちの選手にとっては大きな刺激になります。自分たちでやっている。大きなお手本もなく私に「ダメだし」をされながらやっています(笑)。そういう部分ではほかの選手と一緒にやることで大きな刺激をもらえるのではないかと。社会人選手は高校生とは違います。その部分を感じ取ってもらいたいなと思いながら練習をすることに。

最初に簡単なサーキットを。これにも参加してもらいました。社会人選手はどうしても一人で練習をすることになります。時間の調整などが難しくなるからです。こういう機会に自分以外の選手と一緒に練習することは大事かなと思っています。遠慮なく参加してもらいました。普段道具を使った練習などをする機会はないと思います。そういう意味でも楽しみながらやってもらえるかなと思っていました。股関節周辺のトレーニングがしたいという希望があったのでその部分を意識した練習を進めていきました。





いつもと違うメンバーと練習をすると少し緊張感も出ます。そういう意味では本当に大きな意味があります。最初の段階でかなり汗をかいてもらいました。

そこからドリルへ。時間的に少しあるので足運びから始めて重心移動へ。これも一緒にやってもらいました。社会人選手になるとある程度は「自分の感覚」でやっています。こちらとしてはその部分をどうこうしようという気は全くありません。そういう部分を求めてこの場に来たのではないと思います。練習環境を求めて来たと思っていますから細かい部分に関しては話していません。が、「高校生の指導」に関しては少し話しました。社会人選手は様々なことをやってきたから今がある。しかし、高校生は経験がない。まずは「基礎的な部分」を徹底する必要があると思っています。基礎ができたからその先に応用がある。いきなり応用的な練習や感覚の話をしても絶対に伝わりません。指導に関わっていくということでその部分の話だけはしました。

一緒にやっていく中でY選手にはお手本を見せてもらう機会が多々ありました。重心移動を伴う足の入れ替え、連続ハードルなどです。以前から一緒に合宿などで練習をしています。実際に昨年も中四国合宿でアシスタントをしてもらっていました。そういう部分もありこちらのやりたいことをある程度理解してくれています。「軸の移し替え」や「動きのタイミング」など高校生にとってはキレのある動きを見ることで大きな勉強になります。さらにはこちらが説明した部分に補足説明もしてくれます。願ったり叶ったり(笑)。

うちがやっている練習をそれなりにやってもらいながら進めていきました。トゥトレで最初の重心移動を意識する部分、チューブ5歩でのリズムなどです。さらには「並走」をやって「30&60」も。30&60に関しては本気で競争していました。こういう姿は見ていて面白いですね。純粋に陸上競技を楽しもうとしているという感じがありました。こういう姿を高校生には見てもらいたいなと思っています。ふざけているのではなく真面目に「楽しんでいる」のです。こういう取り組みが重要かなと。

ここまででかなりやりました。そこからタイヤ引き(笑)。この日はグランドが使いたい放題だったのでかなり長めに距離設定をしました。多分150m位はあるかなと。150mくらいから15mくらいずつ短くしていって5本。これを2セット。さらには120m位から短縮していって最後に60mのスプリント2本。

社会人選手も一緒にやってもらいました。グループを3つに分けているのでそれぞれに入ってもらいながらです。社会人選手は本数には慣れていないと思います。一本の質が高くなるでしょうから。それでもこの日はしっかりと走ってもらいました。見ているとこの2人は本当に楽しんでいる感じがありました。決して楽しい練習ではありません。きついと思います。それでもこうやって一生懸命に楽しみながら自分たちの練習を作っていくという姿は見ているほうも元気をもらいます。

最後の3セット目はうちの男子2人と同じ組になって4人で真剣勝負をしていました。まーすでに疲れているのでうちの選手のほうが前を走っていましたが(笑)。それでもこうやって「勝負しよう」と練習中に自分たちから動いていく姿は見ていて良いですね。それに引っ張られてからか1年生女子2人と1年生男子1人が同時スタートで競争していました。こういう部分です。良い感じでしたね。200mの選手がトップで入りました。最後まで必死に走っていましたからこういう練習がきちんとできるようになると間違いなくレベルアップすると思います。

良い練習になりました。実際に行った練習とは違う角度から少し書いておきたいなと思うことがあります。これはまた別に。
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これが続けば

2016-11-24 | 陸上競技
火曜日、この日はトレーニング。第1期の最後のトレーニングになります。導入段階としてはやって来たトレーニングですが随分身体も慣れて来たようです。まだまだ課題は山積していますが。基礎体力づくりの期間としてはそれなりにできてきたかなと感じてはいます。

午後の練習の始めに少しだけ話をしました。うちの練習は長い距離をテンポ走で走り込むというのはありません。どちらかというと短めの距離を走る。だからと言って全身持久力が必要ないとは思いません。そういう意味で前任校ではサーキットをやっていました。今はその部分をもう一度やろうと思っています。

そのことも含めて。やはり「基礎体力」というのは必要だと思っています。この冬期でどれくらい引き上げられるか。ピラミッドと同じだと思っています。まずは土台となる部分をどれだけ大きできるか。「基礎体力」という部分には「全身持久力」も含まれます。インターバルのような練習をする事もこの時期は必要なのではないかも思っています。だからと言って走る練習でインターバル形式はやっていません。そういう部分ではこのトレーニングでしっかりとやっておきたいと思っています。

この日はあえて意識して休み時間を短くして次から次へと練習を進めていくように話しました。それが土台づくりに繋がると思うからです。これも考え方だと思います。時期的なトータル的な部分を引き上げていかなければいけないと思っています。かなりキツい可能性がある練習。その中で休息を短くしていくというのは強い「意志」が必要になります。休みたいというのは誰にでもあります。が、ここの部分が自分から出来るようになれば大きく変わるかなと思っています。

今は土台づくりに力を注ぎたい。年間を通じてトレーニングは続けています。しかし、冬期は全ての面で強化していきやすいと思っています。技術を支える土台となる部分をどうやって強化していくか。何もしなくても走れる選手達ではありません。やはり地道にやっていく中で作っていくしかない。トータルで強くしていくことが必要かなと感じています。

その辺りの話をしてから練習へ。かなりやっていました。スクワット&スナッチは朝の段階で終わらせています。スクワットの形態もこれからは少し変えていこうと思っていたので第1期で今のやり方は終わり。この部分を朝に回していましたから30分くらいの短縮にはなっていたかもしれません。シャフトトレーニング、シャフト補強、メディ投げ、ランダム補強。ここまで終わるのが2時間もかかりませんでした。ランダム補強はあまりにも時間がかかるということで種目数を減らしました。最初にやった時には4時間以上かかったといっていたので。この量では平日にやるのは無理だと思ったので減らしました。が、気がついたら2時間もかからず終わるようになっている。これだけでも筋力的に上がってきたことを実感できるのではないかと思います。

仕方ない?ので腸腰筋のトレーニングと腹筋系。更に部室前でロープ登り&片足スクワット&腹筋を数セット。それでも予定していたよりも10分以上早く終わりました。

トレーニングというのはなかなか成果が見えません。こうやって自分達で早く出来るようになった事が分かれば少しずつ変わってきているのに気付けるはずです。更にこの日のように出来るだけ休息を短くしてやろうとすればまた力が上がっていく。力だけではなく「心」の部分も上がっていくと思います。追い込むというか休息を短くしようと思えばキツいという状態を自分自身の「意志」で越えなければいけませんから。そういう部分がきちんと出来るようになっていけば大きく変わるかなと思います。

これが続けば。かなりの事が変わってくると思います。一時的な変化は生まれています。あとはこれを本物に出来るかどうか。ここからが大変だと思っています。本物になれば劇的に変わる。元に戻るようであれば勝負にはならない。それだけの話です。

少しずつ。本物になるのを待ちたいと思います。
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