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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

精度

2016-04-08 | 陸上競技
水曜日、この日は競技場で。アップ自体を試合の時と同じ形にしました。コンディショニングから始めてドリルへ。

身体ほぐしと言われる動きがあります。以前、「スプリントドリルをやったことがあるか?」と聞いた後に実際にその動きをさせてみると「身体ほぐし」だったことがあります。私はコンディションを整えるので「コンディショニング」という言い方をしています。レースのアップて行わせています。

これ一つを取っても「何のためにやるのか?」という意味を考えないといけないと思います。雑にやっていても意味がないからです。身体が動きやすい状況を作るためにやるのです。何となくやっているならやらない方が時間の節約になると思います。これも考え方なのかもしれません。細かい事ですが私的にはこの部分は外せないと思っています。肩甲骨周辺と股関節を動かす。この意味がきちんと分からなければいけません。自分の身体の状態を把握させるという意味でも徹底はしていきたいと思いますね。

その後は道具を使わないアップの確認。大会の時には道具が使えません。その中でどうやってやるか。アップを選手に任せる所も多いと思います。一律で本数が同じでなくてもいいと思います。自分がやりたい動きを意識できるドリルをやればいい。しかし、こちらが狙いとしている動きを必ずやらせます。お任せでやるというのは私的には許可できません。ある程度決められた事をやらなければ練習と試合が別物になってしまうからです。

ある程度やって並走へ。ここは全くといっていいほど「ダメ」だったと思います。練習量を落とすようにしています。ここに関しては書いてきたとおりです。調整のためではなくあまりにも疲労が蓄積しているだろうという感じがあるからです。量を減らして本数は少なくしますがやる事は変えません。それなのにバトンパスの精度が低いのです。ここは違うと思います。

もっともっと細かい所にこだわっていかなければいけないと思っています。普通にやっていたら勝負はできません。走力がずば抜けているわけではないからです。稚拙なバトンでやっていて大幅にロスして勝負できるわけではありません。もっとコミュニケーションを取りながら何故きちんと狙い通りに並走が出来ないかを考えるべきです。ゆっくりのスピードでバトンが渡ったとしても実際のレースでは使えません。そのために毎回のようにハイスピードでの並走をやっているのです。このスピードだから意味があると考えています。アンダーパスはやる気さえありません。オーソドックスなバトンをやっていきたい。

本数的にはかなり絞りました。スピードは落としませんが。最後に並走プラスαをして終了。

最後に話をしました。きちんとした準備をすることに関してです。この日、練習場所を把握できていない新入生がいました。そのためスパイクを忘れる。まー最初ですから厳しく言うことはありません。これが何度もあれば決して許しません。自分のことだけではなく他の人にも迷惑をかけることになるからです。

前任校での話。本気でインターハイを狙っていたリレー。そのメンバーがあろう事か中国大会にユニフォームを忘れてきました。この時点で気が動転して集中力を欠く。保護者に持ってきてもらいましたが戦わずして負けてしまっている感じがあります。県総体で優勝してインターハイ狙いで来た個人種目も準決勝で敗退。焦りが自分の走りを失わせるのです。これでは戦えないのは当然です。今回は練習での忘れ物でした。が、これが大切な試合、勝負がかかった試合だったらどうでしょうか?リレーをするのに1人が周りに迷惑をかけていたら戦えなくなります。

練習。これは試合のための準備です。きちんと練習をして準備をしなければレースに出る意味はないと思っています。練習をしてきたから試合に出る意味がある。適当にやっていて試合に出る意味はない。計画的に準備が必要なのです。そう考えると「練習のための準備」も必要になります。練習だけをやればいいわけではない。練習が終われば次の日に向けて身体のケアをしないといけなくなる。この準備を怠れば故障につながり良い練習が出来なくなる。全ては「準備」だと思います。この事を理解できなければやっぱり上手くいかないのです。

新学期が始まります。そのための準備もしておかなければいけません。練習をしていたから勉強ができなかった。こんな次元の低い言い訳をしていたら強くなるはずはありません。勉強する時間は与えています。それをやらなかったのは自分自身なのです。木曜日は休みにすることにしました。その時間をきちんと「自分のため」に使えないような選手は絶対に強くなれないのです。

こちらの話を選手がどれだけ伝わるか。「心」の部分です。精度を上げていくという意味でも取り組む姿勢の見直しが必要です。時間を与えます。それの使い方です。

こちらの考え方を選手が理解できるかどうかですね。こだわってやっていきたいと思います。
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軽く補強&投擲練習会

2016-04-08 | 陸上競技
火曜日は学校でトレーニング。といってもこの日は前日のこともあり少し落としめに。ポール選手だけはシャフト補強。走練習ができていません。専門的な練習の量が増えていますから仕方ないと思います。これは専門の先生と相談しながらやっています。私的には走らせたいのですが(笑)。11秒5くらいで走れるようになったらポールも跳べると(笑)。それに伴う技術がなければ絶対に跳べないのでやっぱり今は専門練習に比重が偏りますね。

シャフト補強を2人だけ重くしました。これから先のことを考えて、です。出来るかどうか不安な部分もありましたが案外できました(笑)。女子に関しては短距離男子よりも重くしてもできました。ひょっとしたら全体的に重くしても良かったのかもしれません。他の練習と組み合わせながらやっていましたがこれがうまくいっていたのかもしれません。この辺りのことはシーズンの合間に検討したいと思っています。

他の選手はダイナマックスをやってからハードルを使ったトレーニング。私はこの間に治療をしたり大会申込の準備をしたりとバタバタでした。遊んでいるわけではないのですがなかなかスムーズに物事がいきません。出来ることはもっと早くやっておかなければ。先週ダウンしていた反動が来ていますね。

体幹中心にやって2時間程度で終わり。私的にはかなり落としているつもりですがこれだけ補強していたら落とせていない気もしますね(笑)。様子見です。

そこから私は周南へ。やり投げ選手が前任校で合同練習に参加させてもらっていました。預けっぱなしで顔も出さないというのはやはり違うなと思うので。このような恵まれた環境の中で練習させてもらえるというのは本当にありがたいことです。長いお付き合いの中で生まれてくる事だと思っています。私は何も恩返しができていませんが結果を出す事で感謝を示したいと思います。治療をするために選手を1人連れて行って練習見学の間手を当て続けることに。

うちの2年生女子4人います。短距離1、高跳び1、ポール1、やり投げ1。どうしたkaneko?と言われるかもしれないですね(笑)。これまでであれば基本「スプリント」でした。例外的に高跳びをやりましたが他は全てスプリント。投擲に関しては専門家が近くにいたので完全分業していました。それもあるとは思いますが。新天地で競技をやると決めてこれまでとスタンスを多少変えています。「一番戦えるところでやろう」という感じです。

ポールややりに関しては知識はありません。知ったかぶりをしてあれこれ教えてもダメだと思っています。餅は餅屋。こちらは専門的な指導は出来ませんが「環境を与える」事はできます。指導できないくせに、と批判を受ける部分はあると思います。逆にいうと「他の人は専門的に指導ができるのか?」という気持ちはあります。私が短距離に対して指導する専門性と他種目に対して指導する専門性であれば大きく異なります。が、短距離であればある程度の事が出来ると思っています。

これと同じ事を他種目でやるのは今の私には無理です。それならかじった程度で指導するよりは「本物の指導者」から指導を受ける方が良いと思います。変な事を自慢げに教えても意味がないからです。ポールとやりに関しては「本物」に触れながらやっています。もちろんそれ以外の時はこちらでできる事をやっています。任せるだけで結果を出せるとは思いません。ポールの指導者から「最後は学校の顧問がどれだけ指導できるかだ」と言われています。それなりに覚悟を持ってやっていかなければ。

基本的私は指導できない種目に関しては勧誘をしません。責任が持てませんから。今回はスプリント系でうちを選んでくれています。ありがたい事です。これからの事を考えるともう少し指導の幅を広げていかないといけないなとは思っています。とはいえ、スプリントと同様の指導ができるのか?!という不安はありますが(笑)。多分これからも優れた指導者に頼りながらやっていくと思いますが。

4時間近く練習を見ていました。投擲、すごい。何本投げるのかというくらい投げていました。私は練習を徹底的にやります。課題克服のためにドリルを延々とやり続ける事もあります。これは間違いなくBOSSと師匠の影響ですね。強くなるためにこういう徹底は必要だと改めて感じました。まだまだ甘いのかもしれないですね。うちの選手達にこの「本当の陸上競技」を見せたいなと強く感じました。見ないとわからないですから。言葉ではなく肌で感じることができるかどうか。大きな事だと思います。

貴重な時間でした。勉強になりました。体調戻ってきて色々と頭が働くようになりました。勉強です。
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