kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県合宿4日目

2006-12-26 | 陸上競技
合宿最終日、風が強く空模様が怪しい。雨が降らない事を祈りながら、短時間の朝練を終える。身体のコンディションとしては最善ではないが、今できることをやるしかない。積み重ねてきた練習の最終的なまとめ、感覚を大事にすることを最終日の課題にしています。

短長にで走っているひー↑は自分でしっかりとライバルを決めて走っていました。Ryoji先生とは技術的な感覚が近いので、いつもと同じ事を違う角度から指導してもらえるので良い感じで走れるようになってきました。ひー↑は秘めた闘志があるので苦しいときでも前向きになれます。「脚がつる」状態が続いていたので思うように走れずもどかしかったようですが、今日はライバルと良い勝負を続けていました。確実に走れるようになってきています。力がついているのを実感できました。

ハードルパートの練習はとにかく基本重視。大切にしてきた「感覚」を身につけてもらうためにあの手この手を使って試しました。自分の感覚を外から内側に向ける事ができなければ今回の合宿の意味がなくなってしまう。外部からの情報をシャットダウンして身体の内面に目を向ける。移動感覚を身につけるための練習もある程度理解してもらえた様子。自分の動きが他者と違う事にも自分の中でしっかり理解できているようです。今まではそれに気付く事もなかったですが、そういう変化が生まれたことは大きい。

メインに入るまでに実際の走りに結び付けるために短い距離で感覚を作る。まとめ作業ですね。1歩の移動感覚がかなり良くなって来た感じを受けます。初日と比べるとかなり変化があった気がします。いつも見ているハルで比べると接地をのタイミングが良くなったおかげでスピード感が増しました。あれだけ筋肉痛に襲われていながらあのスピードですから、かなり変化があると感じています。

メインは最後の勝負。メンバーの中で誰が一番勝ちたい気持ちが強いか。この合宿中何度も言いましたが、全ては自分に返ってきます。苦しい場面でどんな気持ちでそれに立ち向かうかが大切で、それを県のトップレベルでどれだけ出せるかが最後の練習課題。技術的な練習はかなりやったのであとはあとはそれを生かすためのメンタル的な力を上げる。雰囲気が非常に良く互いの存在を意識しています。県の決勝で勝負するメンバー同士、負けられない意識が前面にでてきています。
男子はベストが0.1秒差の2人の争い。互いに意識しながら4日間過ごせました。最後までパートを2人で声を出して引っ張りながら、ライバル心をむきだしにしていた。スプリント勝負でもほぼ互角。動きの変化も著しく来年の本当の勝負が楽しみです。
女子はレベルの高い争い。短い距離での力はハルがトップ。今までは2本目でやられていましが今日は2本目もトップ。かなり力がついてきていますね。トップとの競争でも遜色なくなってきました。まだまだ足りないものが多いですが、これまで勝てなかった選手達と勝負できるようになってきているのが実感できました。2年生の4人の気持ちの強さには驚き。競技力もですが、苦しい場面で戦える強さを持ち合わせています。このメンバーで来年は勝負をしなければいけない。今の時期にこのメンバーと勝負をできたのはハルにとっては大きい。この中で勝たなければ「目標」には届きません。まだ「県1位」の選手はこの場にいない。強力なライバル達と戦える力を身につけなければいけません。
全てが終わって全員が倒れ、女子は涙を流していた。全く別の学校同士でも支え合いながらやってきた数日間、達成感も強かったのでしょう。「県」として戦える雰囲気ができた気がします。全ての集合が終わってから400mHパート女子だけが集まって円陣を組んで何かを話していました。雰囲気が良かったので「仲間意識」もかなり強かったのでしょう。良い雰囲気でした。

今回は特に「自分に目を向ける」事を中心にしました。問い掛けは全て「何のために?」「誰のために?」です。意味を考えなければその場だけで終わってしまう。次につながるための合宿にしたかったので、あえて声を出すのも私ではなく選手自身にさせました。雰囲気を作り出すのは誰か?しっかり考えてもらえたのではないでしょうか。間違いなく強くなれると思います。どんな状況でも大きな声を出していた雰囲気を各校で出せればまた強くなれるでしょう。
ある意味「ライバル」を育てることになりますが、それでハルが「目標」に届かなければそれまで。強い相手に勝負を挑み、高いレベルで勝って「目標」に到達するのが大切。ひー↑とハルが競い合ってレベルを上げていけば、2人とも「目標」に届くでしょう。現在の力の把握はしっかりとできました。与えられたものではなく自分達でみつけたものを自分のものにしてください。そうすれば戦えます。

書いても書いてもまだ足りないのでこの辺でやめておきましょう(笑)また機会があれば書きます。良い合宿だったと思います。宿舎も一生忘れられないでしょうし(笑)他のパートもかなり良い練習をしていました。かなりレベルの高い合宿だったと思います。

あー疲れた。でも楽しかった!
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県合宿3日目

2006-12-26 | 陸上競技
12月25日。朝から肌寒い…。寒さが気になります。例年の冬並の寒さだったと思いますが、最近ずっと暖かかったので少しの寒さを辛く感じます。kanekoもひー↑も寒さに弱いので辛い日です(涙)

練習は下半身が完全に筋肉痛で歩くのも辛いので、午前も午後も宿舎の周りでやることに。移動時間の40分×2を練習にあてるという秘密作戦もあったのですが、そのあたりは選手には秘密(笑)
午前はひたすら引きこもって身体の感覚作りと補強。まずは自分の身体がどうなっていて「体重を乗せる」という感覚がどんな感じなのかを体感。「乗せる」という感覚がないのでないものを把握するのは無理。その感覚を養いました。あとはマッサージをして補強…。何種目やったかわからないくらいずっと補強。今回の400mHパートの良い所は「明るい」こと。「ウグッ」と言いながらも真面目に取り組みます。その姿を見て30分練習を短縮。

午後からは近くの梅園に行って練習。数日間ずっとやってきた「移動感覚」を身体に覚え込ませる作業を実施。走る前の段階で感覚を作ることを最優先。まー走れる状態ではないので走らないという噂もありますが。坂や芝生もありやりたかった練習がほぼできました。今考えているポイントを少し秘密にしていたのですが、あまりにも動きに変化が見られたのでついつい言ってしまった(笑)感覚的に強い力を加えていきながら接地を短くしていくための作業です。タイミングの問題です。こちらはあまり時間を取れませんでしたが、身体がフレッシュな時の方が間違いなく身につくのでまたいつか…。課題の「重心の移動」はかなりできてきているので、走る方の課題は大分改善ができると思います。
基本的に合宿では「走力アップ」を一番の課題に置きます。ハードルを跳ばないわけではありませんが、基本を意識して後は自分の学校でもできるようにしていくのがスタンスです。ハードルで大事なのは「踏切」と「目線」だと思っているのでそこさえ押さえてもらえばなんとかなります。
動作の確認が終わってまた宿舎に戻り、股関節周りの補強とバランス系の補強。たまには引きこもってこういう補強をするのも大事な気がしますね。補強だけでトータル4時間はやったでしょうか…。優しさを見せたのは「股関節の補強は午前&梅園ではやらなかった」部分。さすがに歩くのがしんどいですからね~。

あとは反省点が一つ。「礼を尽くす」という部分ができていませんでした。「誰か」が悪いというわけではなく、「全体」としての責任です。悪いものは改めなければいけません。注意をしていただきありがとうございました。

栄養状態が…。何故だ!?
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