産後に現れたアゴの痛みその他の見方。

産後ほぼ4ヶ月というママさん。今日の整体にくるのが、旦那さんに長時間赤ちゃんを預ける最初の日になるそうです(わかるわ～)。

実は産後の骨盤矯正を、というご予約をいただいたんです。そのお電話で症状をお聞きしたら、まず股関節痛、膝痛、足痛が挙げられて、、、来られたときに一番辛いのは？と質問したら、肩こりと顎関節症だったんです。
僕としては「痛みがあると生活(育児とか家事とか)が辛いと思うので先に痛みを取るほうを優先したいのですが」といったニュアンスのことをお話させていただいて、施術開始です。


骨盤の開き、歪みの話も施術の最中に出たので僕はどう考えているかをお話をさせていただきました。
このママさんは陣痛があって12時間台の上だったらしいのです。

それでね、もし男性の方が12時間フルにマラソンをしてきてですよ？股関節や膝や足が痛いんです～、と言ってきても誰も「骨盤が歪んでるんちゃう？」なんて言わないですよね、と説明させていただいたんです。
それがなぜ出産、女性、となっただけで骨盤がワルモノになっちゃうのか？

この方の冒頭あたりに書いたすべての症状は全部、産後に現れたものばっかりなんですって。ここで顎関節症だけに絞って書いてみますが。
顎の痛みがどうして起こったのかは推測しかできませんが、骨盤のせいにしようと思ったらできないことはありません。出産によって骨盤が歪んで、その影響で背骨が曲がって、そのバランスをとるために首が、首につながてる顎が、と。

だけど、「他の説明」だって可能なんですよ。
たとえば、出産ってものすごい負荷がかかりますよね。歯だって噛み縛るでしょう。12時間のうち、仮に述べ1時間を噛み縛ったとしたら、その負担がいつまでも残ってしまうかもしれません。

またこの方に限って言えば、赤ちゃんを抱っこする側の顎のほうが痛みがはっきりしていました。とすると、抱っこする側の腕、肩、首に大きな負担が常にかかってそれが顎に来ているのかもしれません。


僕は、産後にでた症状だからと骨盤、という形にとらわれないように気をつけています。
だって、痛くなるには痛くなるだけのスト－リ－があったはずだ、と思うからです。

骨盤の形だけで原因を判断するのは、、、出産という人生最大限の負荷を耐えた身体に対してちょっと軽く見すぎじゃないのかな、なんて思ったりもするんですよ。
産後だから骨盤が歪んで痛くなる、というのは、「出産」という視点が抜け落ちてる気がするんですよね。
出産「したから」骨盤は歪んだはず、と・・・。「出産」そのものに想像がいってない、というか。
こういうところの先生は男性が多いから、なのかも知れませんけど。



今日もありがとう。