曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

みかん創りの秘かな愉しみー3  

2021年02月07日 | 日記

みかん畑の猫

黒猫  猫はふつう柑橘のにおいが嫌いだと言われています。なのに今日みかん畑に猫が3匹いました。なぜだと思います。

畑の地面を見てください、傷ついたみかんがたくさん落ちています。この穴の開いたみかんはヒヨドリやメジロが食べたあとです。収穫している私のそばをメジロは遠慮なく飛び回っています。以前我が家でも猫を飼っていたからよくわかるのですが猫は小鳥を捕るのが大好きです。モグラやネズミは取って来ても食べないことが多いのですが、小鳥は取って来て見せた後必ず食べました。美味しいのでしょうね。この猫たちは小鳥の狩りをしようとしてみかん畑にいるのだと思います。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

音楽を載せることができるのは久しぶりです。昨日のブログに送ってくださいましたが、今日のみかん畑も小鳥の声でいっぱいですのでここに載せることにしました。ありがとうございました。

 

Song of the Birds ( El Cant dels Ocells ) by Nataliya Gudziy / 鳥の歌 ・ ナターシャ・グジー

 


 みかんの話は今日で三日目ですが、毎日書いてもひと月そこいらではとても終わりません。一年中書いても終わらないほどたくさんの材料はあります。でも果物の話は読むだけではつまらないですよね。みかんは食べ物ですから食べてみて初めて評価もできるというものです。ものを食べるということは生命を維持するための行為ですが、果物を食べるのは栄養を摂取するだけが目的ではありません。美味しさを楽しむ香りを愉しむことで私たち人間はしばらくの間幸せな気持ちに浸ることができます。今ご紹介しているみかんはすぐに皆様の所へお届けすることはできないかもしれませんが、そのうちに量産できるようになったらぜひ味見してみてください。

 


雛あかり

とても小さいみかんです。昨日、一昨日の文旦に比べると1/10くらいの大きさです。

試食してみましょう。

文旦の果皮の厚さに比べると、このみかんは果皮がとても薄いのです。

種はほとんどありません。小さくても種がなければ食べやすいです。

普通の温州みかんは中の房が10個くらいですが、このみかんは中袋の数が8個くらいです。

お味はどうでしょう。

数値でお見せできるのは糖度計の目盛りくらいしかありません。約16度ですから柑橘としては甘さの濃いほうです。小さな実に甘みが濃縮されているのでしょうか。

 

どれくらいの大きさか目で見たのでは分かりにくいので秤で重さを測ってみましょう。

 

昨日の文旦甘太郎と比較してみてください。

 

 


みかん創りの秘かな愉しみ-2

2021年02月04日 | 日記

今日の鳥

ヒヨドリ  デコポン畑の防鳥ネットの中に無断で侵入して勝手に私のデコポンを食べていました。有罪ですね。でも執行猶予を付けてあげました。

 


 今日ご紹介する柑橘は昨日と同じ文旦の仲間です。昨年名前を付けました、甘太郎と言います。

生まれたのはもう10年以上前ですが長い間名前のないままで過ごしてきました。
文旦の仲間は玉の大きいものが多いのですが果皮が厚く剥きにくいのが難点です。そのうえ中袋も厚くてそのまま食べにくいのも面倒ですよね。その面倒くささを考えても食べたいという文旦好きの人も世の中に少しは居ます。私もその少数派の一人で1個の文旦を食べるのに30分くらいかかっても厭いません。今日紹介の文旦甘太郎の味と食感が私の好みに合っているのでしょうか、面倒でも結構食べています。普通に甘ーいみかんは美味しいとは思いますがあまり食べません。果物の好みは人によってずいぶん違いますから「今美味しいみかんは何ですか」と聞かれても本当にお答えしにくいのです。そんなわけで、この文旦をお勧めすることはめったにありません。でも私にとっては美味しい柑橘です。

面倒な文旦の食べ方をご紹介しましょう。


文旦 甘太郎

 

大きいものは800gほどあります。

爪を立てても剥けませんので、まず包丁か果物ナイフで果皮に切り目を入れます。

切り目に沿って剥けば難しくはありません。

果肉を取り出します。

これですぐに食べられれば問題ないのですが、房ごとに分けて、一房ごとに皮を剥くのはまた大変です。

そこでリンゴの皮を剥くように外側の皮だけ包丁で剥きます。

ここまで剥くと食べられないのは房ごとの隔壁です。まず半分に切って切り口から果肉を外してゆきます。

種は少ないです。

隔壁を一枚づつはずしてゆくとすべての果肉が取り出せます。

 

この果肉はべたべたしませんからこのままつまんで食べてもいいし、少しほぐして野菜サラダに入れても美味しいです。

ケーキやお菓子の材料としても使えそうです。私はカレーに入れて食べてみたこともありますがパイナップル入りのカレーもあるくらいですから悪くはありませんでした。

 


みかん創りの秘かな愉しみー1

2021年02月03日 | 日記

今日の花

 

椿  我が家で種から作った椿2種

 


 2月になりいろんな柑橘がおいしくなってきました。新しくできたばかりのみかんを試食するときにはわくわくしますね。今日のみかんは分類すると文旦の仲間ではないかと思います。

大きさは直径15cmほどで、重さは600gくらいあります。柑橘の中では大きいほうですね。今年5個ほどなりました。昨年は3個でしたが5月まで待って食べたらとても甘くておいしかったことを憶えています。今は2月になったばかりですからまだ十分に熟していないかもしれませんが、この実は先日の強風で落ちてしまいました。食べるには少し早いのは覚悟で剥いでみました。果皮の色はまだ緑が十分に抜けていませんし熟期にはまだ早いのですがこの時期でどのくらい味が乗っているのか知っておくことも大切です。
この文旦の特徴は果肉の色がオレンジ色であることです。味の方は説明しにくいのですがユニークな味です。文旦特有の苦みはありません。とにかく変わったタイプの文旦です。

 


新作文旦の試食

 

果皮は厚くてそのまま指では剥けません。包丁で切り目を入れて剥きます。

文旦特有のサジョウはしっかりしていて簡単につぶれてべたべたすることはありません。

種は多少入りますが多くはありません。

面倒ですが、中袋をすべて取り除き果肉だけになりました。

さあいただきましょう。

思った通り少し時期が早かったようで甘いけど酸味を感じました。   果汁の分析をしましたが糖度14.7度 酸含有量0.94%でした。
4月ごろになると糖がもう1度上がって酸が0.6程度まで下がるととても美味しくなるでしょう。

 

 


海岸の鳥

2021年02月02日 | 日記

今日は猫

椿の花を撮ろうと思って出かけたのですがこんな写真になりました。

 


 海辺には鳥がたくさんいます。もちろん山にもいるのですが海は開けていて鳥たちの写真が撮りやすいのです。最近ウミウがすごく増えていてどこへ行っても最初に目につくのはウミウです。
ウミウがこの頃増えているのではないかと日本野鳥の会の方に聞いてみたらたくさんいるのはカワウではないかと言われました。確かにカワウは集団で暮らす性質が強くいつも群れでいるようです。
でもカワウとウミウはどこが違うのと彼に聞いたら見た目には違いは分かりにくいとの答えでした。私たち素人には海にいたらウミウで、川にいたらカワウと判断するしかないですね。

そのウミウと思われる鳥を撮っていたら、頭の上の方から突然可愛げなピーヨピヨピヨという声が聞こえてきました。思わず見上げると電線に鷲・鷹の類が止まっています。この辺りにたくさんいるのは鳶ですが、鳶ならピーヒョロロですから今鳴いた鳥は鳶ではありません。ミサゴだと気づいたのでウミウはそっちのけでミサゴを撮り始めました。ミサゴも海岸ではよく見る鳥ですがなかなか写真を撮らせてくれない鳥です。電線は10メートル以内の距離ですからラッキーでした。飛び立つところがうまく取れました。

 


ミサゴ (オスプレイ)

 

飛び立ちました。

ただの連写です。あっという間に行ってしまいました。

 

ウミウ? かもしれない鳥

カワウかもしれない鳥

 


蝶の冬ごもり

2021年02月01日 | 日記

今日の花

椿

 

 


 蝶と言えば春を思い起こしますよね。
日本では、冬の間は蝶の飛ぶ姿はほとんど見かけませんが冬の間でも蝶はいるのです。というか一年中いるのですが冬は人目につかないだけです。

今日は2月に入ったばかりですがまだ大寒のうちですから一年で最も寒い時期ですね。暦の上では明後日の立春から春ということになりますが本当の春らしさはまだまだ先の話です。
コロナの状況は厳しいし、雪国の人たちはまだまだ深い雪の中で暮らしていることと想いますので、こんな時には蝶たちの冬ごもりをちょっとのぞいてみませんか。

今日お見せする蝶はムラサキツバメというシジミチョウの仲間です。成虫のまま冬を越して春になって木々の新芽が伸び始めるころその新芽に産卵して一生を終えます。
マテバシイなどの木を食草としますがこの越冬場所にはそのような食草になる木は見当たりません。ここはあるお寺の裏庭なのですが毎年のようにこの場所のハランの葉の隙間で集団越冬をします。
数頭から十数頭の蝶が寄り添って塊のようになって冬を越します。越冬の間天敵の野鳥などに見つからないよう葉と葉の重なった間にいることが多いです。翅の裏は保護色で
まるで枯葉のようでので、蝶の塊は落ち葉の塊にしか見えません。目の良い鳥たちを欺いているのでしょうね。でも私たちは見つけます。

このムラサキツバメは冬の間じっとしているのかと言えばそうでもありません。1月2月の最も寒い時期にでも小春日和と言われる気温15℃にもなり春を思わせるような暖かい日が時たまあります。
そんな日には日差しの中を飛び回るのが見られますし、日の良く当たるところにとまって翅をいっぱいに広げ日向ぼっこをしているのが見られます。
でも3時ごろになって気温が下がって来ると元居た場所に戻ってみんなが寄り添って再び塊になります。面白い習性ですね。

そして3月の20日ごろ本当に春が来ると、いつの間にか越冬場所には一頭もいなくなっています。

 


ムラサキツバメの集団越冬

 

重なり合っていますが、何頭いるでしょう。

集団越冬しているところはこんなところです。ほとんど毎年このハランで越冬集団が見られます。冬を過ごすのにきっといい場所なんでしょうね。

 

暖かい日には外へ出て日向ぼっこをします。

暖かい日に越冬場所から出て飛び回っても必ず元居た場所に帰って来るのは不思議です。