ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

最近観た映画「散り椿」

2018年10月07日 12時18分18秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「散り椿」




タイトルが出るまでの数分で、もう泣いちゃいました。

「そなたの望みをかなえたら、誉めてくれるか?」

「お褒めいたしますとも」のあたりで。




四季折々の映像も、よく考えられていたと思う。

太い杉並木の中を馬で駆け抜ける若い藩主、

散り椿をバックに対決する岡田准一と西島秀俊の殺陣(たて)、

一人で城内に向かって門から入る岡田准一のバックの紅葉、

ラストで一人去る岡田准一を見送る黒木華と竹林…。



ストーリーも葉室麟らしく、友情と正義を縦糸に、

男女の秘めた恋心を横糸として絡め、岡田准一と西島秀俊の心情に深みを与えていたように思える。




椿の花はほとんどは、付け根のあたりからポトリと落ちる。

江戸時代に武士は椿の花を「首から落ちる」(切腹のあとの介錯)として、嫌っていたらしい。

花びらの散る椿は珍しい。

そう思うとこの映画(本も)は、

花びらが一枚ずつ散る椿に「先に散った花びらは、まだ散らぬ花びらに思いを残し、

逆に残った花びらは先に散った花びらに対し、

私も後からすぐに追いかけます、といっている」というメッセージを込めたのかもしれない。



てるりんが若いころに「見てから読むか、読んでから見るか」という角川映画の宣伝文句があった。

いくつかの例外はあるけれど、基本的にてるりんは

「原作に勝る映画はない」

と思ってくるんだけどね。


といわけで、これから本「散り椿」を読んでみる。



感涙度 ☆☆☆☆☆

はらはらドキドキ度 ☆☆☆☆☆

居眠り度 


総合 ☆☆☆☆☆

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