ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

最近読んだ本

2015年10月18日 20時36分47秒 | おすすめ

「あの日にドライブ」有村浩




人生の曲がり角のすべてで選択を間違えてしまったと考えるタクシー運転手牧村が主人公。

学生時代の恋を現在に置き換えて夢想したり、

別の選択をした場合の自分の人生を想像したりします。

自分が不幸なのは保身しか考えない上司や、

小さなチャンスを逃し続けたせいだと慰めるのですが、

周りの人間が不幸そうに見えるのも、もしかしたら自分のせいかも、と思い当たるのです。


☆☆☆★



「東京島」




無人島に漂着してしまった男たちと、たった一人の女清子46歳の7年間の物語。

サバイバル術が描かれるわけではありません。

何かを失って、初めて得られる何かを感じる物語なのかもしれません。


☆☆☆★





「虚ろな十字架」





幼い我が子を殺されたのがきっかけで、離婚し、

フリーライターとして活躍する女性が、殺されます。

犯人はすぐに自首しますが、凶器を自宅に持ち帰るなど、不自然さが目立つ。

女性は「死刑廃止論者の暴力」と題するレポートを執筆中だった。

女性の元夫が、

「殺人者には死刑を」と主張していた女性が殺されなければならなかった理由を探します。

死刑の廃止、存続に鋭く切り込みます。


☆☆☆★

最新の画像もっと見る

コメントを投稿