ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

スピードと命の重さ

2011年09月08日 15時49分05秒 | ささいなことですが
スピードが早くなると、身近な景色はわかりにくくなるのかな…そんなことを考えていたら、

「スピードが速くなるのに比例して、命の重さがわかりにくくなるのでは」

という考えが浮かんできました。



国道の交差点で信号待ちをしていたら、空き缶がいくつか落ちているのが目につきました。

当然というか当たり前といおうか、交差点を行き交う車のドライバーは見向きもしません。


歩いていれば目につく道に捨てられてゴミは、速い車に乗っているとなかなか見えません。

見えても、信号待ちでわざわざ車から降りて拾うドライバーは皆無といってもいいでしょう。

それが「スピードが早くなると、身近な景色はわかりにくくなる…」と考えたきっかけです。



その後、横断歩道を渡って路地を歩いていると、

民家の玄関先に咲くコスモスやプランターに植えられたホオヅキがありました。

歩いていると気がつくのですが、車を運転しているとなかなか見えないもののような気がします。



そんな花を見たり、自転車のおばあちゃんにあいさつしたりしながら先に進んでゆくと、

体の左側をすり抜けるようにして車が走り去りました。


風圧でてるりんのシャツはヒラヒラしました。

おばあちゃんの自転車はふらふらしました。

心はヒヤヒヤしました。



でもドライバーはたぶん、二人がヒヤヒヤしたことを知らずに、目的地に向かったことでしょう。

ドライバーも少しはヒヤヒヤしたかもしれませんが、歩行者ほどでは無かったような気がします。



スピードが速くなるとすぐ近くの景色がわかりにくくなるように、

すぐ近くの歩行者の気持ちも分かりにくくなるのかも知れません。



こんなことを思ったのも、先日読んだ「閉鎖病棟」が、

時間の流れたゆっくりな精神病院が舞台だったからかな。




と、ここまで書いて気がついた。

自分では気付かなかっただけで、ドライバーとしてのてるりんも

歩行者に数々のヒヤヒヤをさせていたということに。

なんたることか。

反省。

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1 コメント

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こんにちは (あんず)
2011-09-10 12:18:02

人が耐えられる速度は、人が自らの足で走ることのできる速度だと、聞いたように思います。

乗り物だけにとどまらず、
最近の暮らしのスピードに目がくらみそうです。
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