くさい靴を好きな生物

かつて飼っていた犬は、てるりんの靴だけをくわえて巣に持ち込んだり、かみついたりしていました。

家族は「犬はくさいものが好きだから」と笑っていました。



つい先日、他人様のお宅に縁側からお邪魔する機会がありました。

縁側にはほかにもお客さんの靴が並んでいます。

すると一人の男の子が、一足の靴をはいて遊び始めました。



てるりんの靴でした。






男の子のお母さんは笑いながら

「やめなさい」


と言っていましたが、その言葉の冒頭には


「くさいから」

がついていたような気がします。