医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

どの目線

2024-06-24 04:33:53 | 薬局
誰が薬局に機能を求めているのだろうか。

先日も伝えたが「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」で薬局の機能のあり方が検討されている。
そもそも国民は薬局にどんな機能を求めているのだろうか。
そんな調査など聞いたことがない。
検討会の参加メンバーは国民を代表しているような話をしているが、だれが国民の代表として選んだのか。
そんな話をしたら元も子もないのかもしれない。

「健康サポート薬局」の議論では、なぜかしら「健康サポート機能」が問われている。
この「薬局」と「機能」は同じものなのか。
異なるように思うが一緒くたに議論の俎上に載せるから面倒じゃないかと思う。
そして、国民の「健康サポート機能」に対するニーズはあるのだろうか。

要件にある48薬効群のOTC薬を揃える意味はあるのだろうか。
議論の中にもあったが「地域支援体制加算」の算定要件を確保するために薬局ではドラッグストアからOTC薬を仕入れて並べている。
OTC医薬品卸との取引がなかったり、品薄状態で入荷待ちだったりする。
そもそもOTC薬の9割近くはドラッグストアが販売している。
その現実に国民は不便さを感じているのだろうか。
あえて今さら扱わせる意味を感じない。
緊急時に必要な薬は零売対応でいいじゃないか。

同じように「地域連携薬局」に対する国民のニーズはあるのだろうか。
この2つの薬局を国民は検索して選択するだろうか。

いくら機能を充実させたとしても国民の認知度ななければ意味がない。
認知度を上げる努力が感じられない。
ある面で自分の薬局が「健康サポート薬局」でも「地域連携薬局」でもなければ、国民への認知度など上がらない方がいい。
自分たちが不利になるだけだ。
もし旗振り役の薬局組織団体の薬局の多くが「健康サポート薬局」でも「地域連携薬局」でもなければ旗は振らない。

ある委員からは調剤報酬のインセンティブがあったらどうかとの意見があった。
それも1つの案だと思う。
患者負担が増えても患者が選ぶなら調剤報酬で釣るのもありかと思う。
その場合、報酬分の責任はしっかり取ってもらう必要がある。

今の薬局の機能の議論から見えてくるのは小さな薬局に分がないってことだ。
小さな薬局が生き残れる大きな要因はフレンドリーな関係性じゃないだろうか。
形だけの機能じゃなく見えない部分の機能を国民は求めていると思う。
自分たちの都合で薬局はこうあるべきだと言うのは結構だが、それは調剤報酬での評価であって、調剤報酬は国の保険行政への誘導じゃないだろうか。
国民は薬局に違う意味での機能を求めているような気がする。
その機能こそが選ばれる薬局の姿じゃないだろうか。

余計な話をしちゃった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 未来人 | トップ | やっぱりKae »

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事