医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

当たらない予想屋

2024-07-09 04:24:44 | 薬局
攻められて、逃げ道はどこにあるのか。

調剤市場が大きく変わろうとしている。
この変化にどこまで気づき、どんな対応を始めているだろうか。

2015年における調剤併設ドラッグストアの調剤売上は7,158億円だった。
それから8年が経過した2023年には1兆4,025億円とほぼ2倍になっている。
この売り上げはあくまでも調剤併設店であり、調剤単独店は除かれている。
ほぼ毎年10%近い伸び率となる。
自薬局の8年間を振り返って欲しい。
他人事ではない。

因みに、アインHDのファーマシー事業(調剤)も負けてはいない。
2015年の1,690億円が23年には3,587億円と、こちらも2倍強の伸びである。
ただ、ドラッグストアとちょっと違う点は出店もあるがM&Aの要因が強いかもしれない。
この成長要因のM&Aにそろそろ限界が近づいている。

最近よく話題に上るのがアインHDの出頭株主のオアシス・マネジメントの存在である。
いつの間にか株の保有率を9%から15%にまで増やしていた。
こうなると”もの言う株主(アクティビスト)“が黙っていない。
どうしたいのかは素人の私なんかにはわからないが、基本的に投資ファンドなので持ち株を高く売りたいのだと思う。

オアシス側からはアインHDに取締役の交代など面倒な提案をしてくる。
これを交わすように経営サイドは企業業績を良く見せる活動が必要になる。
もちろん面倒になったらどこかに売っちゃうって手もある。
私的にはセブン&アイが欲しがるように思う。
先日の日経新聞に「セブン1000店で 処方薬受け取り」の見出しが掲載されていた。
どこの処方箋を当てにしているのだろうか。
そして何と言ってもセブン&アイはコンビニ事業以外が不振である。
国内で最も勢いがあるドラッグ事業は持っていない。
イオングループが羨ましいのではないかと思う

先日、アインHDがフランスのインテリア・雑貨小売販売事業の Francfranc(フランフラン)の全株式を取得し、子会社にすると発表した。
同社が運営するコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」とのシナジー効果が期待できるそうだ。
シナジー効果とは簡単に言うと”相乗効果”である。
アインHDにとって調剤事業は金鉱のようなものだ。
ところがアインズ&トルぺに関しては苦戦している。
この苦戦状態をオアシスが黙っちゃいない。
そこで500億円も出してフランフランの取り込みを行ったのではないか。

などと、勝手に想像している。
どちらにしても調剤薬局の業態はそろそろ限界に近づきつつある。

最近、社長が交代した会社にも面白い戦略があるが、しょせん素人の皮算用なので秘密にしておく。
言うのが恥ずかしいから。
コメント (2)
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