このネーミングはどうにかならないのか?
零売の「零」は「おちる」、「ふる」、「こぼれる」を意味するようだ。
その他に「小さい」、「少ない」、「わずか」、「はした」、「あまり」などの意味もある。
どちらにしてもなぜ小分けまたは分割販売を「零売」などと呼び出したのか。
“れいばい”の響きが何とも胡散臭さを感じさせる。
その零売を主とした薬局が出始めた。
過去をたどると新潟に有名な薬局がある。
その経営がどうなのかは知らない。
ただ大きく発展している様子は聞かない。
知らないだけかもしれない。
ご存じのように医療用医薬品には「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医薬品」がある。
正式かどうかは分からないが、厚生労働省の通知では「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」となる。
「処方箋医薬品以外の医薬品」に関しては薬剤師の薬学的知見によって販売が可能となっている。
もちろんそれなりのルールに基づいてである。
これに関しては何度もこのブログでも取り上げてきた。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/pdf/sankou_03.pdf
そこで零売だけでどこまで経営が成り立つのかと言うと、いささか疑問が残る。
興味がある人は零売薬局のホームページを閲覧してみると言い。
薬価の何倍かの値段で売られている。
もちろん医療機関を受診する手間や負担も薬局に行く手間や負担も軽減される。
それでもどれだけのニーズがあるだろうか。
私は基本的に零売賛成派である。
今の薬局が国民に評価されなくなったのは処方箋の応需からだと考えている。
処方箋の技術料は薬局経営に欠かせない。
それプラス薬価差益となる。
いつの間にか処方箋応需薬局のいわゆる「調剤薬局」が普及した。
その結果、地域の人にとっては処方箋がないといけない薬局となった。
いいじゃないか。
ちょっとした対応なら「処方箋医薬品以外の医薬品」を販売したらいい。
様子を見て改善がなければ医療機関への受診勧奨でも。
その初めのトリアージみたいな機能が薬局じゃないだろうか。
その時の零売は安くてもいい。
今のOTC薬は高すぎる。
こんなところで儲けようとするのは商売が下手な経営者だ。
大事なことは次回の処方箋の持参にある。
零売を上手に使って欲しい。
そして、厚生労働省とのパイプ役の日本薬剤師会はもっと零売がしやすい環境を整備する義務がある。
零売が出来るのは薬剤師の特権だからだ。
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