医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

昨日今日の機能強化

2024-05-25 04:58:59 | 薬局
早くも次回(2026年)の調剤報酬改定がささやかれ始めている。

2024年度の調剤報酬改定の実施はこれからである。
何となく、全体的にはいつもの何とかなると高をくくっている感じがする。
それはそれでいいと思う。
”あっしには関わりのないことでござんす“と長楊枝でも咥えているだけだ。

17日に「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」があった。
その中で厚生労働省が考えている薬局機能の将来像が何となく示されている。
「薬局に求められる機能・役割の在り方について」の資料である。
そこには「薬局の機能・役割」として「個々の薬局としての基本的な機能」と「地域全体で確保する機能」に分けて表になっている。
この表を見ていると、厚生労働省の動かない組織に対する諦めみたいものを感じさせる。
やれるように動きが見える組織もある。

在宅対応においては、いくら促してもやらない薬局がある。
ここは自薬局でできなければ、できる薬局との連携で対応したらいいと妥協している。
はっきり言って保険薬局としての評価はない。
在宅における麻薬の扱いも同じように、在庫の確保や他薬局への融通ができる薬局を高い機能とするようだ。
自薬局で対応できない場合は無菌製剤処理が可能な薬局への紹介とある。
当たり前といえば、当たり前かもしれない。
今回の「在宅薬学総合加算2」が物語っている。

ちょっと注意が必要なのが、何かと問題になっている夜間・休日の対応である。
なぜかしら「個々の薬局」としての基本的な機能から外されている。
ここ大事な部分じゃないだろうか。
組織による輪番制度などあてにならないからなのかもしれない。

地域の拠点薬局には当然のこととして高度薬学管理機能が求められる。
あえて「専門医療機関連携薬局」とは示されていない。
さらに「健康サポート機能」も地域の拠点薬局には求められる。
あえて「健康サポート薬局」とはなっていない。
最後に、災害や新興感染症などへの拠点としての機能がある。

何となく、この表を見ていて思うのは「患者のための薬局ビジョン」はまだ続いているってことだ。
ある人が2025年で終了みたいな話があったが、私は2035年まで続くと考えている。
いよいよ具体的に動き出してきた。

その動きは「患者のための薬局ビジョン」にある「すべての薬局を『かかりつけ薬局』へ」への大転換かもしれない。
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