医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

何を怒っているのか

2024-05-29 05:06:50 | 薬局
重い腰をあげての久しぶりの公表となる。

「患者のための薬局ビジョン」は2015年10月23日に発表された。
それを受けて2016年10月から誕生したのが「健康サポート薬局」である。
「健康サポート薬局」の申請が始まって、かれこれ7年半が経過した。
私の記憶では、当初の目標は中学校区に1軒として、全国に約1万軒だったように思う。
それがなかなか思うように増えていない。
ただし、この目標は日本薬剤師会が掲げた様に思うが・・・勘違いか。

先日、久しぶりに「健康サポート薬局数」の公表があった。
今年の3月時点で全国に3,195軒だそうだ。
前回の公表が昨年9月で、それから72軒が追加になっている。
もうやめたら!
と言いたくなるような数字である。

今では何の目的を持って「健康サポート薬局」を作ったのか。
その目的はある程度の達成があったのか。
7年半の間に、何の検証もない。
この制度にかかわった委員は再度集まって問題・課題の洗い直しをする責任があるのではないだろうか。
どうもこの国は政治家も含めて無責任な気がする。

この「健康サポート薬局」に最も関係が深いのは日本薬剤師会だ。
たった3,195軒の現時点での結果についてどう考えているのか。
政権交代したら、後は知らんぷりでいいのだろうか。

”やるぞ”と言って動かしておいて、上手くいかなければ捨て置く厚生労働省もどうかと思う。
これではだれもついて行かないのではないか。
いわゆる”はしごを外す”みたいなものだ。
何だか世の中のいろいろなことが信じられない自分がいる。

薬局は報酬が付かないと動かないなどと揶揄する人がいる。
そうではないと思う。
やる意味や目的が曖昧だから乗れないだけじゃないだろうか。
マイナ保険証にしても、どこに患者のメリットが感じられるのだろうか。
国のメリットは理解できるが、患者のメリットを訴えるほどのメリットはない。
本音で説明が欲しい。
今の国民皆保険を維持するために必要なシステムだと言われれば何となく納得できる。
それを本当に“患者のため”と思っているのだろうか。
“人のため”とは人偏に「為」で「偽」になるといつも思う

こんなブログを書きながら、ふとため息が漏れた。



あぁ~ぁ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする