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折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア) 米澤 穂信

2012-05-09 | 本 ま、や行(作家)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

舞台はブリテン島の東に位置する
12世紀末のソロン島と小ソロン島。

その地の領主ローレント・エイルウィンの
娘である16歳のアミーナは、
この本では探偵役を担っている
騎士ファルクフィッツジョンと、
その従士、ニコラと出会う。

騎士ファルクは、
アミーナの父である領主に、
領主は暗殺騎士に、
命を狙われていることを告げる。

ファルクが告げたように、
自然の要塞の小ソロン島で、
暗殺騎士によって、
「走狗(ミニオン)」とされた人物に、
亡き者とされた父。

父を亡くした領主の娘アミーナは、
ファルク.フィッツジョンの従士ニコラとともに
犯人をあぶり出すため、行動を起こす。

容疑者は暗殺騎士エドリックの
「走狗(ミニオン)」で、
実行犯は、犯行の記憶がなくなっている。

傭兵として雇われた個性豊かな八人。

塔上の牢から消えた、
20年間幽閉されていた人物。

甦った首を欠失しない限り、
復活可能な伝説の、
「呪われたデーン人」の攻撃。

理性と論理は魔術をも打ち破る
 魔術と呪いがはびこる世界での推理は、
真相に達することは可能なのか。
魔術と呪いに勝る、
論理的な思考の上での推理。


魔術、魔法、呪い、剣…
魅力的なミステリアスな舞台設定。

戦闘の情景は映画を見ているようで、
迫力を感じました。
ファルク・フィッツジョンの論理的な推理。
推理の場面は本を読みながら
自分もいっしょに考えてしまいます。

魔法も法則があるので突飛さはなく
違和感などは感じずに
納得出来るように描かれています。

終盤が近づくにつれ
本の中の世界に、
入り込むようになってきました。






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2 コメント

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Unknown (苗坊)
2012-05-09 21:34:05
こんばんは。
こういうファンタジー物は米澤さんは初めてでしょうか。
この独特の世界観を堪能しました。
面白かったですよね!
ただ、犯人には驚きました。
そう来たかとただただ脱帽です。
返信する
苗坊さんへ (kazu)
2012-05-10 12:00:20
こんにちは

TBありがとうございました。
ファンタジー物は
初めてでしょうね。
こういう世界観もいいですよね。
楽しめました。
犯人は想像していなかったです。
結構衝撃的でしたね。
返信する

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