花ごよみ

映画、本、写真など・

ユートピア   湊かなえ

2016-05-25 | 本 ま、や行(作家)

ユートピア

舞台は海辺の町。
地元民の菜々子、
夫の転勤によってこの町に来た光希。
楽園を作り上げようと
他の地からやって来たすみれ。
これらの女性3人が主人公。

子供の作文から始まった「クララ翼」と
名付けられた活動。
善意の活動がゆがめられていきます。

過去のある事件が
絡み合いながら進んで行きます。

人情が存在すると思った田舎町なのに
煩わしい人間関係、閉塞感、悪意の数々…
会話の内容に心の中の暗闇が
何気なく顔を出したり…

子供だけは健全かなと思っていても
子供でさえ嫉み悪意が存在。

事件の鍵を握る
健吾のことはよく分からないまま
終わってしまいました。

ところで菜々子の義母って
一体何歳なんでしょう。

人間の弱さ、醜さ…
心の動きがよく描かれていて
不安感もたっぷりでした。
   




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