花ごよみ

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カケラ   湊かなえ

2021-08-30 | 本 ま、や行(作家)

カケラ (集英社文芸単行本)

主人公は美容外科医の久乃。

各章ごと、事件に関係した人が、
久乃のところに訪れ、
その人物の独白で物語が進んでいきます。

登場人物の相関がつかみにくく
あまり盛り上がりもなくて、
読み進めるのがしんどくなってきました。

6章になってやっと方向が見えた感じ。

ドーナツに囲まれ自殺した
女子高生の真実が明かされていきます。

その人の考え方、ものの見方によって、
真実が変わっていき、
本当はなにかが分からなくなくなる。

優しさとその奥に潜む悪意、
心が歪んだ人たちが多く、
人の残酷さ傲慢さに、
気分が重くなってきます。

湊かなえらしさが
いっぱい詰まった作品。
やりきれない気持ちが残りました。

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