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花ごよみ

映画、本、写真など・

日輪の遺産

2011-08-28 | 映画

時代は太平洋戦争が終わる寸前の夏。

マッカーサーが、
フィリッピン撤退の際に、
隠した財宝を日本が奪い、
その財宝を戦後の復興のために役立たせようと、
隠匿する命を受けた帝国陸軍将校。
そのために勤労動員された20名の少女。

浅田次郎作の同名小説が原作。

主演は堺雅人、
監督は佐々部清。

帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)に、
課せられた重大な密命。

200兆円のマッカーサーの財宝の
隠匿せよという極秘任務を課せられます。

勤労動員された少女たち20名の運命は……。



たった一人生き残った、
女学生(八千草薫)の回顧を軸に、
封印を解かれた終戦間近の話が、
展開していきます。

軍隊のエリート少佐、真柴に堺雅人、
大蔵省から出向された中尉小泉に福士誠治、
帰還した曹長、望月には中村師童。



一見、マッカーサーの財宝の謎が、
メインテーマのような
原作と比べると、
かなり内容が、
簡略化していています。
宝探しのミステリー部分をそぎ落とした分
本来のテーマである戦争の悲しみが、
際だつよううまく構成され
映画がまっすぐで、
分かりやすくなったと思います。

真柴少佐(堺雅人)、
小泉中尉(福士誠治)望月曹長(中村獅童)
教師のユースケ・サンタマリア
彼らの見事な演技は、
安心して見ていられました。

軍人の子供である一人の少女の行為は、
国のためという、
この時代に生きているものの、
頭に刻まれたひたむきさ故なのか
あまりにもやるせなくて悲しいです。

いつものことながら浅田次郎の作品は
泣かされます。

一年前になりますが、
本も読んでいます。
感想は→こちらです。

コメント (3)
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